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どうしたの、全員を呼んで?

彼女の立場(身分)とは?

 

 翌朝、俺達は早々に王都を脱出した。


「危なかったですね、ヤクモ様」

「ああ」

「後、もう少し出るのが遅かったら、押し寄せて来た貴族達に捕まっていた所でしたね」

「本当よね、リン」

「全くだ」


 俺達が、思っていた以上に貴族達との接触を、ギリギリのニアミスで躱して、目的地のドワーフ国へと馬車を走らせた。


 幾つかの村や街を通り過ぎて、俺達はやっと国境手前の最後の都市である「ベルグーナ辺境伯」が治める都市ベルグーナに到着した。


 冒険者ギルドに行って挨拶を済ますと、馬車込みで泊まれる宿屋を紹介して貰い、その宿屋で部屋を取った。

 もう直ぐ夕食の時間だったから、大人しく部屋に居る事にした。


「ヤクモ様、いよいよですね」

「そうだな」

「ヤクモ、どうせならザカリアスの装備を全員分作らない?」

「何を言っているんだ、アリシア」

「……ダメなの?」

「そんなの全員分を作るのは当たり前だろ」

「ヤクモ……」


 アリシアが、感極まって抱き着いてきた。

 リンも便乗して抱き着いた。

 俺も便乗して2人を抱きしめたのだが、その途端に、扉をノックする音が響いた。


「お客様、夕飯の準備が出来ました」

「分かった」


 3人で笑った。




 翌日、俺達は国境に向かった。

 正直、都市ベルグーナの観光は帰りでも出来る事なので、国境を越えて俺達はドワーフ国へと入国したのだ。


 そして、俺達はドワーフ国側から指定した街道を移動している。

 実は、ドワーフは成人していても、身長が150cmぐらいしかない。

 まあ、横も有るガッチリな体型なのだが……

 因みに、ドワーフの女性は合法○リと言いたくなる様な美しさを持っているらしい。

 そんなドワーフだが、ファンタジーからあまり離れたイメージではなく、安くてアルコール度数が低い酒を水代わりにし、度数が高くて美味い酒には金を一切惜しまず、仕事と趣味が鍛冶という根っからの職人種族だ。

 そんなドワーフだから、外から来る人族や獣人族達とかに配慮しない為に、普通のドワーフ族の家のサイズは、ドワーフ族の身長に合わせている。

 まあ、当たり前と言えば当たり前だけどな。


 そんな訳で、ドワーフ国の外交等ずのうを担当する者達は、最初から人族や獣人族達用の街道から宿屋等全てを整備した。


 ……俺達は、そんな街道を移動している。



 ドワーフ国に到着!

 いや、指定された街道を移動し続けて、最初の文化圏がドワーフ国の王都だった。

 つまり、「地方のドワーフ族と改めて、親交を深めたい者は、自己責任でお願いします」という訳だ。


 ドワーフ国の王都に入ると、周りに見える店とかに違和感が無かった。

 つまり、家や玄関等のサイズが、ドワーフ族に合わせておらず、人族等に合わせているからだろうな。


 俺達はず、冒険者ギルドに行き順番が来て受付嬢に挨拶をした後、何時もの質問を聞いた。


「ヤクモ様」

「……と、忘れる所だった」

「どうされました?」

「手が空いている受付嬢は、来てくれないか?」


 そう言うと、手が空いている受付嬢を呼んでくれた。


「2人、来ましたが何を?」


 合わせて3人は少ないがまあ良いか。 


「はい。後で休憩時間とかで食べてください」


 俺は、そう言って女性受けしそうなお菓子を8人で3日分を出した。


 ……1人が独占すれば24日分。


「「「え!?」」」


 困惑から正気に戻った受付嬢が質問をした。


「どういう事でしょうか?」

「いや、欲しい情報が有るんだが、どうせなら、普通なら教えない様な良い情報を教えて欲しいから」

「分かりました。ヤクモ様は、どの様な情報をお求めでしょうか?」


 俺が正直に言った事で、受付嬢は納得したみたいで、仕事中だった残った受付嬢全員を呼んだ。


「どうしたの、全員を呼んで?」

「実はね……」


 集まった受付嬢達は、色々と意見を言い合いながら結論が出たようだ。


「ヤクモ様。皆と相談した結果、鍛冶師『イポス』を推薦します」

「その鍛冶師イポスは、どんな人?」

「はい。鍛冶師イポスは、元ドワーフ国の国王です」

「ドワーフ国の国王!?」

「はい。彼らドワーフ国の国王は、ドワーフ国最高の鍛冶師が就任します。そして、国王に就任すると、満足に鍛冶が出来なくなります」

「まあ、それはそうだな」

「ドワーフ族は、受けた仕事は、最後までやり遂げる真面目な種族なのですが……」


 ……分かった!


「鍛冶が満足に出来ない不満が抑え切れなくなると退任する」

「その通りです」


 なるほどな。

 ドワーフ族の最高の鍛冶師が国王になるのは、自分達の鍛冶の品質の高さを誇示する為だな。

 流石に国王になれば、他種族への外交上とかの交流はあるから、ドワーフ族にとっては、その方が色々とやり易かったのだろう。

 だが同時に、ドワーフ族にとっては、鍛冶は切っても切れないからな。

 真面目なドワーフ族でも、我慢が出来なくなると国王という立場を退任出来るようにしてあるのだろう。


「この紹介状を見せれば、依頼を受けてくれると思います」

「分かった。ありがとう」


 俺は、紹介状を受け取った。


 俺達は、受付嬢から鍛冶師イポスが居る場所を教えて貰い、早速だが行ってみた。


「此処か」


 到着した場所の建物は、華美な装飾は無いが、それなりに大きな鍛冶工房だった。

 俺達は入ってみた。


「いらっしゃい」

「鍛冶師イポスは居るか?」

「はい。此処は鍛冶師イポスの鍛冶工房ですから居ますが、どの様なご用件で?」

「この紹介状を鍛冶師イポスに渡して欲しい」

「お預かりします」


 俺は、受付嬢から貰った紹介状を、外見が14歳ぐらいの店番の少女に渡すと紹介状を持って奥に行った。


「儂が、鍛冶師イポスじゃ」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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