いや、現在の状況を聞く為だ
メリナのキャラは、リスペクトしている作品を参考にさせて頂きました。
城塞都市セゴビアルの一般用の門から出ようとすると、アレクとメリナが待ち構えていた。
「此方に来た時は、顔を出せよ」
「分かった」
「リンさん。また、主の教育方針について話し合いましょう」
「ええ、メリナさん」
このメリナとリンの会話で、俺とアレクの股下が急に冷えた。
……城塞都市セゴビアルを出発してから幾つかの街や村を通過して、この国の最大の目的地である都市「アレシフル」に到着した。
さて、いきなり屋敷に行っても「誰?」になるだろうから、一度冒険者ギルドに寄ってギルド職員に同行して貰う事にした。
冒険者ギルドに入ると、当然だが「視線」の洗礼を受けるがスルーして、受付嬢の所に行く。
「今日、このアレシフルに到着した星屑の眼のヤクモだ。例の屋敷に行きたいが、誰かに案内を頼みたい」
「では、恐れ入りますが、冒険者カードをお願いします」
俺は冒険者カードを出すと、カードの名前を確認した瞬間、一瞬だが表情が強張った。
……まあ、当然か。
俺は、複数の国が連合してやっと「撃退」するのが限度の災害級ザカリアスを単独討伐した男だからな。
「確認いたしました。ではヤクモ様、私が御案内いたしますので、少しお待ちください」
「分かった」
8分後に、俺に対応した受付嬢が、武装して俺達の前に来た。
「お待たせしました。それでは、屋敷まで御案内いたしますね」
「お願いします」
因みに、何故、受付嬢が武装しているかと言うと、それだけ冒険者ギルドの、この受付嬢の人気が高いという事だな。
受付嬢の案内で屋敷に到着し、受付嬢が話をつけて貰った。
「お待ちしておりました、我が主」
「それでは、私は失礼します」
気持ち的には、逃げられた気分だな。
さて、玄関口から入るまでの感想だが、敷地面積は門から見た玄関口が小指の爪面積ぐらいに見えた事から、予想される都市の規模から考えると、この世界に於いても大豪邸だな。
屋敷の外見が綺麗だから土地等の購入時に周りの土地も買ったと思う。
その屋敷の中に入ると綺麗だった。
綺麗と言っても維持管理とかではなくて、この屋敷を建てて揃えた調度品等は、全て一流に任せたのだろう。
俺が見た総合的な評価としては、まあ星3つといった所か。
俺達が玄関口から入ると、恐らく全員が集まっているのだろう。
そして、俺達を案内した初老の男性が前に出て言った。
「私が代表として言わせて頂きます。
私達一同、ヤクモ様に忠誠を誓います」
「「「「「「「「「「「「誓います!!!」」」」」」」」」」」」
初老の男性が宣誓し頭を下げた瞬間、後ろにいたメイド達も宣誓し頭を下げた。
「分かった。俺達の拠点が隣国の為に、定住は無いかもしれないが、給金はきちんと払うから安心して欲しい」
「畏まりました、ヤクモ様」
「とりあえず、今、言った事が事実だと証明する為に、維持費や給金用のお金を預ける事にする」
俺はそう言うと、白金貨を10枚出して渡す。
「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」
「これだけあれば、1年は大丈夫だろう」
「……は、はい」
この後、執事と事務長とメイド長と料理長と庭師長には残って貰い、他は解散して、俺達は応接室に移動する。
「私共の方で、ヤクモ様に何かご不快にさせる様な事をいたしましたでしょうか?」
「いや、現在の状況を聞く為だ」
「……分かりました」
俺は、彼らに色々と質問をして、現在の問題点を洗い出そうとしたが、あの元Sランク冒険者は、金だけ出して丸投げした事が逆に上手くいき、不満が無い職場環境になったみたいだ。
その後は、雑談になったが、10分ぐらい過ぎた頃に来客が現れた。
どうやら、俺達に用が有るらしく行ってみると、冒険者風の男女4人が居た。
「何の用だ?」
俺がそう言うと、向こうの男性の1人がいきなり襲い掛かって来た。
「お前の所為で!」
「イバン!」
「死ねぇ!」
「ふ……」
「ぎ……ぐふっ……がはっ……ぐ……」
とりあえず、大上段から振り降ろしをギリギリに左に避けて右手刀で握っていた剣を落として蹴飛ばし、右拳でボディブローからの左回し蹴りを入れて倒れた所を右足で頭を踏む。
「説明して貰おうか?」
俺を殺そうとしたイバンと呼ばれた男から武器等を剥ぎ取りした後、拘束した。
「改めて聞こう。お前達は誰だ?」
「私達は……」
話を聞くと、あの元Sランク冒険者のパーティーメンバーで、あの元Sランク冒険者「エミリオ」が居なくなった事でパーティーとしてのバランスが崩れて、今まで達成していたランクの依頼が出来なくなり、稼ぎが減り、不満が溜まっていく中で、今日、冒険者ギルドに行ったら、俺達の事を知り乗り込んだのだが、俺を確認した瞬間に沸騰したイバンが襲い掛かってしまったみたいだ。
「なるほどな。では聞くが、お前達は国王の財産を破壊しても罪に問われないのか?」
「まさか!」
「当然、Sランク冒険者と言えども、それなりの重い罰が与えられると思うわ」
「分かっているのなら、逆恨みなんかしない事だな」
「どういう事だ?」
「流石に詳しくは知らないか」
「教えて頂けますか?」
「俺が、災害級ザカリアスを単独討伐した冒険者ヤクモだ」
「「「「なっ!?」」」」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




