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「「イェーイ!」」

再会が確実なので、アッサリです。

 

「アレク」

「分かっている、ヤクモ」


 まだ、俺とアレク以外は気付いていないが、他の皆も直に気付くだろう。


「ヤクモ様!」

「アレク様!」

「「分かっている。戦闘体勢に!」」


 魔力がする方に向き直して1分後に、ソレは現れた。


「Aランクモンスター『死神熊タナトスベアー』だ!」

「アレク様、お逃げください!」

「此処は、私達が抑えますので早く!」


 外見は、ベアーが付くくらいには似ているが、前足が左右合わせて4本だし、口から見える上の犬歯と前足の爪がサーベルタイガーの牙並みに立派だ。


「アレク、行けるか?」

「勝てるだろうけど、それなりに怪我をするだろうな」

「回復魔法は?」

完全回復パーフェクトヒールが使える」

「フォローするから、るか?」

「ああ」

「俺とアレクで戦う! 他は周りの警戒を!」

「行くぜ!」

「GaAAAー!」


 12歳とは思えない速さで、時折フェイントを入れながらアレクは死神熊タナトスベアーに向かった。

 そして、アレクは見ただけで分かる業物の長剣を抜き無詠唱で氷属性を長剣に付与し攻撃をする。

 勿論、俺も移動しながらアレクの付与を見て、無詠唱で死神熊タナトスベアー氷矢アイスアローを右手から顔面に向かって連発し、左手からは氷槍アイスランス死神熊タナトスベアーの両足を狙う。


 ……良し! 死神熊タナトスベアーの左足は凍ったぞ!


「ナイスアシスト!」

「当然だ!」


 アレクは、死神熊タナトスベアーの左足が凍った事を確認すると、アレクは左側に回って攻める様になった。

 俺は死神熊タナトスベアーの正面に移動して、先程の魔法攻撃を繰り返した。


「GaAAAーー!」

「どうした! Aランクモンスターの肩書きが泣いているぞ!」


 俺のフォローが入る事でアレクは余裕が出来ると、討伐後の素材としての価値を考えて、膝や腰に、肘や首を狙って攻撃をしているが、死神熊タナトスベアーは、アレクの狙いを本能的に察しているのか、上手く躱している。

 まあ、左足が凍っている以上は、アレクの攻撃に対応出来なくなるのは目に見えているがな。

 そして……


「ヤクモ、ハートブレイクだ!」

「分かった。雷矢サンダーアロー3連!」

「GaA……」


 俺の雷矢サンダーアロー3連が、死神熊タナトスベアーの心臓に命中して、動きが停まる。


「喰らえ!」

「Ga……」


 最後の一撃を狙ったアレクは、身体強化を高め、更に3倍速くなって駆ける。

 氷属性の付与で冷たくなった長剣が空気に触れる中でアレクの移動の速さも加わり、空気中の水分が凍りダイヤモンドダストが発生し、氷の粒を煌めかせながらアレクは死神熊タナトスベアーの首を切った。


「「イェーイ!」」


 俺とアレクは、片手のハイタッチして勝利を喜んだ。

 その後は、5mを超える死神熊タナトスベアーを血抜きの為に、吊るし上げようとしたアレクを止め、頭の無い首の真下に掌打で穴を開け、水属性の魔力制御の応用で、死神熊タナトスベアーの血液を体外に流出させて身体から排除した。


「ヤクモ……」

「俺のお気に入りの作品で、登場人物キャラがやっていた血抜きの方法だな。この方法なら、わざわざ吊るし上げる必要は無いからな」

「……なるほど」

「素晴らしい戦いでした、アレク様」

「同年代の貴族の子供が可哀想だ」

「確かにそうですね」

「ヤクモ様には劣りますが、やりますね」

「まあまあね」


 血抜きが終わると、アレクは解体を始めた。


「解体するのか?」

「ああ」


 もしかして、アイテムボックス系は、まだ周りには秘密にしているのだろうか?

 異世界転生者なら、アイテムボックス系の有用性は充分に分かっている筈だからな。


 そんな事を考えながら、俺も解体を手伝った。

 俺は、魚を5枚下ろしが出来る男だ!

 勿論、この世界でもモンスターの解体は充分に数をこなしているから大丈夫だ。


 俺とアレクが解体して、メリナとリンが補助に廻り、数分後には解体が終わった。


 更に、焼肉パーティーが始まった。

 何でも、死神熊タナトスベアーは肉も美味いが、それ以上に内蔵が美味いらしい。

 だから、解体したみたいだ。

 それと、肉はアロンのマジックバッグに仕舞った。

 まあ、内蔵を魔法の洗浄クリーンを掛ける事が必須になるらしい。


 念入りに内蔵に洗浄クリーンを掛けた後、適当な大きさに切って焼いた。

 因みに、調理器具等は、メロンさんがマジックポーチから出した。

 そして更に……


「やっぱり食欲がそそられるな」

「良い匂いだ」


 俺は、醤油こと黒水を焼いている内蔵に降り掛けたら……


「……」


 メリナは無言で食べている。


「美味い!」


 アロンは、ガツガツと食べている。


「美味しいですね」


 メロンさんは、綺麗に食べながらも、焼いた内蔵を口に運ぶ手は止まっていない。


「美味しいです、ヤクモ様」


 リンは、俺に称賛を送りながら食べている。


「……美味しいわね」


 アリシアは、何か「負けたくない!」みたいな顔をしながら食べている。


 蛇足だが、内蔵を焼いた匂いに誘われて来たモンスターは、俺とアレクの無詠唱魔法で瞬殺して、食後にアロンのマジックバッグに仕舞った。

 そして、帰る事にした。


「アレクの実力は分かったな」

「オレもヤクモの実力が分かった」


 俺とアレクの後ろでは、リンとアリシアとメリナが仲良く並んで会話をしながら歩いていた。


 俺達は、城塞都市セゴビアルに戻ると、アレクの領主一族特権を使い、貴族門から5分で全員が通過した。


「またな、アレク」

「ああ。またな、ヤクモ」


 リン達も挨拶をして別れたのは、まあ俺達は、ドワーフ国に行くのが目的だしな。


 翌日、俺達は城塞都市セゴビアルを後にした。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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