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……遥かに劣るだって?

個人の武力が馬鹿に出来ない世界ですから。

 

 全員が所定の位置に戻り、国王が口を開いた。


「さて、まだ疑う者が居るか?」

「「「「「「「「……」」」」」」」」

「居ない様だな。……では、これより災害級ディザスターザカリアス単独討伐という大陸の歴史に名を残す偉業を成し遂げた冒険者ヤクモの褒賞式を執り行う」


 何故、褒賞式が3ヶ月後かというと、災害級ディザスターザカリアスは、複数の国が連合を組んでも撃退がやっとのモンスターだ。

 だから、ザカリアス単独討伐の情報は、最優先で隣国にも渡った。

 その結果は、隣国の特使や王族が、この国に来て、災害級ディザスターザカリアス単独討伐の冒険者である俺を見定めに来た、という訳だ。

 ついでに5000以上のスタンピードの7割を討伐した直後にザカリアス単独討伐した事で、隣国の特使や王族に付いて来た隣国の冒険者ギルドの総本部とかからも偉い人が護衛付きで来ている。

 まあ、各国の各要人の護衛は、別室に待機しているけどな。


「Sランク冒険者ヤクモには、褒賞として白金貨100枚を与える」


 この国王の言葉に各国の特使や王族がざわめいたのだが、まあ当然だな。

 複数の国が連合して撃退するのがやっとのモンスターの単独討伐の褒賞金としては、少な過ぎるからだ。

 後、都市ランカールの冒険者ギルドのギルドマスターは、王都の冒険者ギルドの総本部へ行き、協議した結果、俺はSランク冒険者に認定された。

 やはり、スタンピード壊滅と災害級ディザスターザカリアスの単独討伐は大きかったみたいだ。


「更に……」


 国王のこの言葉で静かになった。


「今回の為に特別に用意した短剣と、その短剣の意味を記した証明書を与える。

 そして、この短剣の名を『王紋』とする!

 この王紋の意味は、今後ヤクモは、この王紋を提示した状態での言動は全て、この国の国王である余と同等と看做みなす事とする!」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

「正直、爵位や王女の婚姻程度では、この偉業に対して過小な褒賞になる。因って、余と対等の立場を与える事を以て褒賞とする」


 宰相と上位文官が、俺の前に来て上位文官が持つ御盆から宰相が短剣「王紋」と証明書を取り俺に渡す。


「ありがたく頂戴します」


 俺は、王紋と証明書を手にした瞬間から立ち上がった。

 この国の貴族が一瞬ざわついたが、直ぐに止んだ。

 当然だ。

 この王紋を手にした瞬間から、俺はこの国の国王と同等の立場になるのだから。

 国王が他国で膝を突くのは、属国支配を受け入れた国王ぐらいだからだ。


「また、各国に渡す物がある。この王紋と外見だけは全く同じ物を用意した。各国に於いては各部署への周知をお願いしたい」


 この意味は、半分は脅しだな。

 この王紋に因って俺は、1つの国の国王と同等になるから、俺に喧嘩を売る事は、国同士の戦争と同義になる。

 ザカリアス単独討伐から、一対一の戦闘では俺に勝てる者が大陸内には居らず、更にスタンピード7割以上の壊滅から、大群相手の広範囲の攻撃が出来る事を証明している。

 つまり、敵対する国相手に、戦闘でも戦争でも勝てる事を意味するからだ。

 しかも、スタンピード壊滅からの災害級ディザスターザカリアスの単独討伐で、戦闘や戦争後の疲労の隙を突く、が出来ないとなる。

 勿論、冒険者ギルドが、何処かの国の国王を暗殺しようとすれば、各国から独立した組織とはいえ、流石に無罪にはならず、死刑等の厳罰に処される。

 だから、何処かの冒険者ギルドのギルドマスターが、俺を暗殺しようとしたら、俺は、その実行犯とギルドマスターを死刑にする事が出来る訳だ。


「これにて、褒賞式は終了とする」


 最後に、俺、水○黄門が好きです。



 褒賞式が終了して、一旦解散となり、俺はリンが待つ部屋に行ったのだが、部屋にはリンが居なかった。


 部屋を出て、近くに居たメイドに聞いたら、リンは花を摘みに行ったみたいだ。

 俺は部屋で待とうとメイドにお礼を言った瞬間、リンの怒鳴り声が響いた。


「お断りします!」


 リンの声がする方向に行ってみると、今回用に準備した綺麗なドレスを着てメイクもしたリンと、護衛として来た冒険者の男が言い争っていた。


「何度も言いますが、私は貴方の奴隷になる気は一切ありません。ですから、お断りします!」

「そう言わずにさぁ。ボクの奴隷になりなよ。

 こう見えても、ボクはSランク冒険者だし、豪邸に住んで優雅な生活をしている。メイドだって居るし、豪華なドレスや、煌めく宝飾品を幾らでも買ってあげるよ」

「そんな物、欲しくありません!」

「本当に~?」

「本当です! 何よりも御主人様よりも遥かに劣る貴方の奴隷なんてなりたくありません!」

「……遥かに劣るだって?」

「そうですが、何か?」

「聞き間違えたかな? このSランク冒険者のボクが遥かに劣るって聞こえたけど?」

「聞き間違えではありません。貴方は、私の御主人様に比べれば遥かに劣ります」

「……殺す!」


 様子を見ていたが、多分本当だと思うが、Sランク冒険者と名乗る男から殺意が漏れた瞬間には、俺は飛び出して男の振り上げていた右腕を左手刀で斬り落して、右拳で鳩尾みぞおちに腹パンを決めて沈めた。


 勿論、騒動となり、結果として、このSランク冒険者を連れて来た国の特使から謝罪が入り、慰謝料として白金貨200枚を受け、Sランク冒険者の財産全てを接収した。

 まあ、当然だよな。

 国王の所有物である奴隷を殺す事で奪おうとしたのだからな。

 後、豪邸やメイドが居るという話は本当で、犯罪奴隷となった元Sランク冒険者から聞き出して、名義等が全て俺になった。

 どうやら、普通に豪邸を買い、普通にメイドを商業ギルドから募集を掛けて雇ったみたいで、売却するとメイド達は職を失うみたいだから、俺名義に変えて所有する事にした。

 都合良く、その豪邸がある国が、次の目的地であるドワーフ国の途中にある。

 因みに、元Sランク冒険者は、メイド達女性には手を出していない。


 ちょっとした騒動が有ったが、2時間後に各国の特使や王族を招いての交流会が開かれた。

 因みに、リンが綺麗なドレスを着てメイクをしていたのはこの為だったりする。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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