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此処から先は通行止めだ

炎の魔神イフリートの攻撃で、東京ドーム約3つ分ぐらいは焼け野原になっています。

 

「まさか、戦う気なの!?」

「ヤクモ!?」

「ヤクモ様……」

「大丈夫だ」


 一応、玄武の結界の効果範囲を3人が入る様に再設定して。


「ちょっと良い結界を張ったから、そこから動かない様にな」

「……分かったわ」

「ヤクモ君!」

「ヤクモ様、私達では力不足だと思いますから指示に従いますが、『あの方達』の助力は?」

「必要無いな」

「ヤクモ、『あの方達』って……」

「来た!」


 森の奥から現れた「ソレ」は、外見から受けるイメージは「黒獅子」で体長8mを超えている。


「アレは!?」

「知っているの、フローラ先生!」

災害級ディザスター黒帝獅子ブラックカイザーレオンザカリアスよ!」


 ……確か、ザカリアスは古代語で『玉座を破壊する者』って意味だったな。


「フローラ先生、私も聞いた事があります!」

「そうよ、アリシア。約100年前に近辺の5つの国々が連合して、孤高の神聖騎士セル・ファード様と氷結の魔術師マレ・ギィール様の子孫が協力して、多大な犠牲を払い、やっと追い払うのが精一杯だった、あのザカリアスよ!」


 どうやら今回のスタンピードは、絵本とか物語にも出てくるコレが原因と見て間違いないみたいだな。


「それじゃあ、此処に居れば安全の筈だから動くなよ」

「分かったわ。私はヤクモを信じるわ」

「ヤクモ様、ご武運を」

「私達ではどうにもならない。だから、ヤクモ君に任せるわ」

「ああ、任せろ!」


 そして、俺は黒帝獅子ブラックカイザーレオンザカリアスの前に出た。


「何故、こんな所に来たのか分からないが、此処から先は通行止めだ」

「GaAAAーーー!」

「心配するな。帰りの事は気にしなくてもいいからな」


 さて、どれ程なのかは分からないが感知した魔力と向こうに合わせて、あの刀でいくか。


 俺は、武器を「蔵」に仕舞うと、「蔵」から愛用している刀を取り出し装備する。

 この刀は、効果としては獣型特効が付いているが、それ以外は頑丈で良く斬れるだけの刀だ。

 因みに、向こうは静観している。


「待たせたな。さあ、始めようか!」

「GaAAAーーー!」


 先ずは「けん」に徹してザカリアスの実力を確かめる事にした。

 最初は、その動きだが、巨体の割には予想以上の速さで、最初の一撃は避けたが結構ギリギリだった。


 ギィン!


 ザカリアスの膂力もそうで、刀で左前足の一撃を受け止めたが、ブラックオーガとは比べられない程だ。

 しかも、前足攻撃を躱すと、爪先から鎌鼬現象が起きて周りの木々がスパスパ切れている。


 次に魔法に対する防御力だが、第4位階魔法の炎槍フレイムランスが当たっても毛皮が焦げる事も無く消えた。

 まあ、普通に考えて、国が抱える魔術士の主力の攻撃魔法は第4位階魔法だろうしな。

 それに、過去には第5位階魔法を、もしかしたら第6位階魔法が使える奴も居ただろうから、ダメージを与える意味では第6位階魔法からになるかな。

 だから、魔法戦を主力にするなら第7位階魔法からが順当だろう。


 ……だが!


 折角の歴史に残る大討伐だ。

 奴の身体は綺麗に残したい気持ちがある。 

 そうなると……


 俺は抜身の刀を納刀して、拳で攻撃を始めた。


「ヤクモ!?」

「ヤクモ様!」

「ヤクモ君! 何を考えているのよ!」


 外野からクレームが入ってきたが、俺も真面目にやっているぞ。


 それでも、ゲームで鍛え上げたアバターが、この異世界での俺の身体になり、その強さをそのまま使える以上はザカリアスも敵じゃなく、徐々に俺の攻撃のターンが増えていき、後は止めという時に、大きく後ろに飛び、距離を開けた。


 そして……


「Guu……GaAAAーーー!」


 黒帝獅子ブラックカイザーレオンザカリアスの身体が黒から朱殷しゅあんに変わった。


「ヤクモ、狂化だわ!」


 変わったのは身体の色だけじゃなく、上下の犬歯が伸び更に凶悪になり、前足の爪も長くなり、ボディビルダーみたいにより筋肉質になった。


「……獣らしい狂化だな」

「ヤクモ!」

「ヤクモ様!」

「ヤクモ君、逃げて!」

「大丈夫だ」

「GaAAAーーー!」

「「「ヤクモ!」」」

「ふん!」


 災害級ディザスターが更に狂化して繰り出す左前足の一撃を立つ位置がズレる事もなく、微動だにせずに俺は、右腕で軽く受け止めた。


「「「え!?」」」

「Ga……」

「確かに、狂化してかなり力が強大になっているが、まだ俺には敵わない」

「嘘……」

「流石はヤクモ様です!」

「信じられない……」

「まあ、せめてもの餞別だ」


 俺は、右手の中指から指輪を外して「蔵」に仕舞うと、抑えていた「力」が一気に身体から溢れた。

 この指輪は、重力100倍と、幽白の「修の行・呪○錠」を合わせた様な効果になっているから、外せば、普通にしていてもHU○TER×HUN○ERの「練」みたいな状態になる。


「Gu……」


 狂化したザカリアスが後退し始めた。


「急に寒気が?」

「ヤクモ様……素敵です!」

「ひぃ!?」


 実力不足なアリシアは完全には感知出来ずに、逆に軽くで済み、リンは既に受け入れているからか、俺の本来の力に見惚れ、フローラは、純粋に俺の魔力に恐怖したみたいだ。


「さあ。終わりにしよう、ザカリアス」

「GA……GAAAーーー!」


 ザカリアスは、灼熱の黒い炎を吐いた。


「ヤクモー!」

「ヤクモ様!」

「ヤクモ君!」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。


朱殷しゅあんとは、暗い朱色です。

ググれば分かります。

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