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喰らいなさい、炎槍!

アリシア、頑張る!

 

 リンside


「さて、ヤクモ様に言われたオーガ共を討伐しましょうか」


 ……でも、どうやって?


 え!?


 ……ヤクモ様が言われた数しか、オーガ共が此方に向かって来ないわ。


 残りのオーガ共は、まるで透明な壁が有って此方に来る事が出来ないみたいに……

 恐らく、いえ、ヤクモ様の御力おちからでしょう。


 これなら安心してオーガ共を倒せるわ。


 そして私は言われた数のオーガ共を討伐した。




 フローラside


「え!? どういう事?」


 オーガの大群が此方に向かってはいるけれど、まるで見えない壁に阻まれているかの様に……


 ……! 彼の力ね。


 だけど、アレは、魔法なのかしら、それとスキルとかかしら。

 仮にもAランク冒険者である私が、分からないなんて信じられないわ!


 どうやらヤクモ君は、私達のオーガ討伐が終わるまでは静観するみたいね。

 それなら私も、オーガ討伐を終わらせて戦いを見る事にしましょう。


 そして、私はカスリ傷さえ無く、任された数のオーガを討伐した。




 アリシアside


「やってやるわよ! オークなら、3匹同時に相手をして勝っているんだから楽勝よ!」


 フローラ先生が、言っていたわ。

 相手の得意な分野で戦うな!

 相手の嫌がる分野で戦えと。


 ……オーガの得意分野は近接での肉弾戦で、嫌がる分野はオーガは使えない魔法戦。

 答えは出たわ、オーガ相手なら魔法攻撃よ!


火槍ファイヤーランス!」

「GaAAAーーー!」

「ダメージは有るみたいだけど、それ程深いダメージは受けていないみたいね。それなら!」


 私は、移動をしながら無意味に攻撃魔法を放たず、的を絞って攻撃魔法を放った。


火槍ファイヤーランス!」

「GaAー!」

火槍ファイヤーランス!」

「GaAAーー!」

火槍ファイヤーランス!」

「GaAAAーーー!?」


 良し!


 私の火槍ファイヤーランスを同じ箇所に狙い撃ちした効果が出たわ!

 フローラ先生も言っていたわ。

 魔法攻撃は、第1に制御力で、第2が命中率で、第3が威力だと。

 だから、必死に練習したお陰で、第2位階魔法の火槍ファイヤーランスなら、お父様が咥えたタバコに火を着けて、お父様の顔には一切の火傷を負わせない自信が有るわ! 

 だから、私は機動力を奪う為に左膝だけを攻撃魔法で狙ったわ。


「さあ! 私の火槍ファイヤーランスで火傷を負い砕けた左膝は、何処まで、貴方の意思を尊重するかしら? 火槍ファイヤーランス!」

「GaAAAーーー!」


 次は右腕よ

 機動力を奪った後は、次は攻撃力よ!


火槍ファイヤーランス!」

「GaAー!」

火槍ファイヤーランス!」

「GaAAーー!」

火槍ファイヤーランス!」

「GaAAAーーー!?」


 相手の得意分野に、自分から不利を承知で入る必要は無いわ!


「これで、武器を持つ右腕も潰したわよ!」


 さあ!

 此処からが本番よ!

 相手はモンスターなんだから、私では想像すらしない方法で攻撃するかもしれないから、こういう時こそ慎重に警戒しつつ確実に仕留めるのよ。


 ……だから、今度は左腕、と見せ掛けて好機には顔を狙う。


火槍ファイヤーランス!」

「GaAAAーーー!」


 ……やったわ!


 私の火槍ファイヤーランスが、オーガの右眼に命中したわ!


「止めよ!」


 私は、第3位階魔法の炎矢フレイムアローを放つ為に、移動を止め足を止めて精神を集中して詠唱を始めた。


「GaAAAーーー!」

「え!?」

「危ない!」

「きゃ!」


 呪文詠唱中に、オーガは足下に転がっていた棍棒を左手で持つと、それを私に向かって投げた。


 私を見ていたフローラ先生が、咄嗟に助けてくれなかったら精神を集中していた私は、投げた棍棒を無防備に食らって重傷を負っていたわ。


「GaAーーー!!!」

「「「……え!?」」」


 棍棒を私に投げたオーガが吠えると、オーガの体表の色が、少し黄色が混じった肌色から赤茶色に変わり、左膝と右腕の怪我が回復していた。


「狂化ね」

「フローラ先生!」

「アリシア。先程までのオーガの戦い方は素晴らしい内容だったわよ」

「ありがとうございます」

「でも、これからはアリシア1人では無理ね」

「フローラ先生、狂化とは?」

「モンスター全般が持つ切り札みたいなモノで、モンスターが狂化すると強さが最低でも1つ上のランクになるわ」

「最悪、2つ上のランクになります」

「正解よ、リン。つまりあのモンスターは、ハイオーガ並みの強さを持っていると思って対応しないと、命を失う事になるわ」

「は、はい……」

「だから、アリシアにはちょっと荷が重いから、此処からは見学ね」

「それなら私がサポートします」

「助かるわ、リン。アリシア、見ていなさい。Aランク冒険者の戦いを」

「はい!」


 その後のフローラ先生とリンの戦いは圧巻で、また狂化したオーガの強さも恐怖を感じたわ。


 狂化したオーガの一振りで起きた風が、離れて見学していた私にまで届き、攻撃を躱された狂化したオーガの攻撃が、地面に激突した時は大地が揺れた。


氷矢アイスアロー

「はっ!」


 そんな当たれば即死の可能性もある狂化したオーガの攻撃を躱しながらリンは攻撃魔法を放ち、フローラ先生は剣で攻撃していたわ。


 ……でも、あのオーガは元々は私の獲物よ!


 だから、私は精神を集中して準備・・を始めた。

 そんな私の準備・・を見たフローラ先生は、一瞬笑顔になり、より剣の攻撃を繰り出した。


 そして……


氷矢アイスアロー二連!」

「GaAAーー!」

「ダブルパワースラッシュ!」

「GaAAAーーー!」

「今よ、アリシア!」

「喰らいなさい、炎槍フレイムランス!」

「GaAAAーーー……」


 倒れて……動かないわね?


「ハァハァ……やったわ!」

「素晴らしい一撃です、アリシア」

「良く頑張りました、アリシア」

「ありがとう、リン。ありがとうございます、フローラ先生」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。


アリシアの第4位階魔法の炎槍フレイムランスは、形だけは習っていたのを、炎矢フレイムアローでは足りないと判断した結果、ぶつけ本番で放った魔法です。

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