バカバカしい。お断りします!
ノリは、FF9で。
メイドの自白で、犯人がフランシーヌと分かった事で、この事件は幕を降りた。
尚、犯人のフランシーヌには、ランカール辺境伯夫人からの礼儀作法の再教育という罰が与えられた。
「それだけは嫌ーーー!」
……フランシーヌの叫びが聞こえた。
アリシアは、ランカール辺境伯夫人から、何か耳打ちされると、かなり落ち込んでいたが見事に復活を果たした。
……何を言われたんだ?
そして、就寝時に、リンに命令してベッドに誘って寝た。
翌日、リンは幸せそうに眠っていた。
「えへへへ。ヤクモ様~」
ミモザの結婚式まで、まだ日があるから、冒険者ギルドに行ってみた。
「さて、美味しい依頼はもう残っては無いだろうが、見てみるか」
「はい、ヤクモ様」
依頼書が張られいる掲示板を見に行こうと移動すると後ろから声が聞こえた。
「待て」
主語とかが無いから無視した。
「待てって言っているだろうが!」
だから、主語が……
「ガキと獣人族のお前ら2人だよ!」
「俺達の事か?」
やっと、誰に呼び掛けているか分かる言い方をしたから振り返ると、3人の盗賊みたいな野郎が居た。
「ああ」
「何か用か?」
「ガキには用が無え。用が有るのは、そっちの黒い獣人族だ」
「私ですか?」
「そうだ!」
「それで?」
「そんなガキよりも、オレ達のメンバーにならないか? そのガキよりもたんまりと稼がせてやるぜ」
「ああ。だから、そんなガキなんぞ、見捨ててオレ達のメンバーに入れよ」
「こんなガキよりも、オレ達の方が強ぇ」
こいつら、リンの首の付いている奴隷紋が見えないのか!
「私が、貴方の……」
「ああ、そうだ!」
「バカバカしい。お断りします!」
「「「はっ!?」」」
「そういう訳だ。じゃあな」
「バカにするんじゃねぇ!」
だから、何故、ラノベ系に出てくるモブ冒険者達は、煽り耐性が低いんだ!
まあ、剣を3人共抜いているし、良いか。
……数分後には、服と靴しか身に付けていない野郎3人が、ギルドスタッフに因って鉱山労働する為に連行され、俺は受付嬢から銀貨6枚を受け取る。
野郎3人から徴収したお金の合計は銀貨12枚しかならなかったな。
「やっぱり、掲示板には美味しい依頼は残っていなかったな」
「そうですね、ヤクモ様」
そんな感じで、マナに近況報告をしたり、こっそり夜の華を愛でに行ったりしながら、ミモザの結婚式まで後1ヶ月となった時に、冒険者ギルドに凶報が届いた。
「スタンピードだ!」
「何!?」
スタンピードとは、簡単に言えば、通常では考えられない数のモンスターの群れで、10倍、100倍に膨れ上がったモンスターの大群が、進行先を強襲する事をスタンピードと言う。
冒険者ギルドは、直ぐに調査の為のメンバーを選出して派遣し、ランカール辺境伯に、今後の対応も含めて相談する為に報せてに行った。
2日後には、スタンピードは確定と判断され、冒険者ギルドとランカール辺境伯は密に連絡を取り合い、スタンピードの対策を練っていた。
しかし、更なる凶報が冒険者ギルドに届いた。
「嘘でしょ! スタンピードの移動速度が予測より速いなんて!」
「事実だ」
「それで、到着予想は?」
「2日後だ。しかも、奥にブラックオーガが4匹確認した!」
「そんな……」
受付嬢のチーフマネジャーが、持っていた書類をバサバサァと、落としてしまった。
カウンターの受付嬢に聞くと、このスタンピードを構成するモンスターの割合は、ゴブリンが6割で、オークが3割で、通常のオーガが約1割で、Sランクのブラックオーガ4匹となっているみたいだ。
そして、総数は5千匹を超えているとか……
まあ、此方の都合なんて、向こうのモンスターが考える訳ないよなぁ。
つまり、一般人の避難は無理となった。
勿論、此処は辺境だから、辺境伯の兵は他の領地の兵よりも優秀だが、モンスター相手だと、やはり冒険者には劣る。
その冒険者も、他の領地の冒険者よりかは優秀なのは多いが、人数の限界はある。
だから、死亡確定の無理ゲーと言える。
まあ、仲良くなった夜のお姉さん達や、それなりに気が合う冒険者達や、ミモザやランカール辺境伯達に、それにアリシアが居るから、ちょっと動くか。
「ヤクモ様……」
「リン。俺の凄さを特等席で見せてやる」
「……は、はい!」
……スタンピード到着予想日の朝
「ヤクモ様……」
「安心してくれ。都市の防衛力で大丈夫なまでに数を減らすから」
「信じます!」
「ああ! 任せろ!」
俺とリンは、都市を出て移動するのだが、後ろにはストーカーが2人。
「アリシア!」
「やっぱりバレてた?」
「当然だな。それと、そこ!」
「……まさか、私までバレていたなんてね」
いや、俺でもギリギリだった。
伊達にソロでAランク冒険者をやっていない。
「フローラ先生!?」
「おいおい! 良いのか?」
「冒険者ギルドには、単独でブラックオーガを討伐すると言ってあるわ」
俺達は、スタンピードを一望出来る小丘の頂上に行き、土煙と地響きを起こしているモンスターの大群を見た。
「コレが、スタンピードか」
「……圧巻ですね、ヤクモ様」
「凄い……」
「想像以上の大群ね」
「それで、どうされますか?」
「こうする」
皆の視線を感じながら、俺は「蔵」から「召喚の腕輪」を取り出し装備して召喚する。
「召喚! 炎の魔神イフリート!」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




