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……ランカール辺境伯からの殺意が消えた!

まだ、当分は気付きません。

 

 ……アリシア嬢が冒険者!?


「アリシア嬢が何故、冒険者を目指したのかは分からないが、Aランク冒険者に師事しているのなら大丈夫か」

「うむ。そこら辺は信頼している」

「他に聞きたい事は?」

「後、フランからの手紙に書かれていたのだが……ヤクモよ」 

「ん?」


 何故か、急にランカール辺境伯から殺意が溢れ始めたぞ?


「買った奴隷達をどうするつもりだ?」

「え!? フランシーヌは、そんな事も手紙に書いたのか?」

「ヤクモよ、返答は?」


 ランカール辺境伯からの殺意が、更に膨れ上がった?


「どうするも何も、勿論、働いて貰うさ」

「……どの様に?」

「最終的な構想はまだ白紙に近いが、先ずは喫茶店を開いて、そこで働いて貰う」

「……喫茶店!?」

「ああ」


 ……ランカール辺境伯からの殺意が消えた!


 ランカール辺境伯に、軽く喫茶店の構想を話したのだが、納得したみたいだ。


「なる程。確かに需要は有るな。それで、何処で喫茶店を開くつもりだ?」

「ランカール辺境伯さえ良かったら、この都市に喫茶店を、と考えている」

「……それなら、アリシアの危険はかなり減ったと言えるな」

「何故、そこでアリシア嬢の名前が?」

「まだ言えん」

「そうか」

「まあ、喫茶店を開く時には、紹介状を書いてやるから顔を出せ」

「分かった」




 アリシアside


 お父様に届けられたフランシーヌお姉様の手紙で、ヤクモも一緒に来ている事は分かったわ。

 まあ、ヤクモとフランシーヌお姉様が同じ馬車の中で楽しそうにお喋りをしていると思ったら、少しモヤッとするけど、ヤクモに会えるのは楽しみだわ!


「アリシア! 手を止めない!」

「はい! フローラ先生!」


 私は、お母様の伝手で雇った女性でありながらソロでAランク冒険者のフローラ先生に、冒険者として必要な知識や技術をみがいている。

 見てなさい、ヤクモ!

 今度こそ、絶対に逃さないんだから!


 そして、ヤクモにフランシーヌお姉様が帰って来た時に、仲良さそうに並んで歩いているのを見て、身体が勝手に動いて、ヤクモに一撃を入れていた。

 正直、今までで最高の動きと腰の入った一撃だったし、実際にフローラ先生も褒めてくれたわ。


 そして、夕食時に見てしまった!

 あの獣人族の雌は誰よ!?

 私は、凄まじい怒りを自身から感じたけど、直ぐに心を落ち着かせたわ。

 フローラ先生にも、怒りを持つのは構わないけど、支配されるな、と言われたから。

 それに、それは貴族令嬢としても当然だしね。


 ……しっかりと、ヤクモに聞く必要があるわね!




 ヤクモside


 以前感じた底冷えする悪寒を感じていると、メイドが来て、アリシアが呼んでいるみたいだから、リンに留守番をお願いして、アリシアの部屋に案内されて入る。


「アリシア嬢、呼んだか?」

「ええ。ヤクモには、少しお話をする必要があると思ったから」

「分かった。それで、話とは?」

「先ずは、あの獣人族の雌は誰で、どういう関係なのかしら?」


 アリシアは笑顔だが、全く笑っていなかった。


「名前は『リン』で、黒猫人族だ。1人旅の手持無沙汰に負けて、冒険者ギルドの紹介で訪れた奴隷館で購入した……妹みたいな存在だ」


 最後に、ランカール辺境伯との会話を思い出して、付け加えた。


「……妹?」

「ああ」


 アリシアは納得したのか、この後は、普通にアリシアと別れてからの旅の話になったが、底冷えする悪寒が再び訪れた。


「平民のメイドから、王女まで居る奴隷……」

「アリシア嬢……」


 魔力を感知しないが、部屋の温度が一気に氷点下まで下がってないか?


「ヤクモは、その奴隷達をどうするつもりなのかしら?」

「勿論、働いて貰う」

「どの様な仕事かしら?」

「先ずは、喫茶店だな」

「……喫茶店!?」

「ああ。平民にとっては貴族令嬢なんて、まさに天上の存在だ。そんな存在から給仕をしてくれるなんて夢物語と思わないか?」

「……なる程ね。でも、出来るの?」

「だから、カルザール侯爵にお願いしている」

「そっか」

「アリシア嬢……」

「アリシアよ」

「良いのか?」

「ヤクモなら、許すわ」

「分かった、アリシア。それで俺も質問だ」

「分かっているわ。何故、私が冒険者になろうとしているかよね」

「ああ」

「理由は秘密よ。でも、私には必要だと判断したからよ」

「アリシアが、そこまで固く決意したのなら、反対はしない」

「ありがとう」

「それで、どうなんだ?」

「……そうね。フローラ先生から全てを学んでから本格的に冒険者をするつもりよ。それと、冒険者ランクだって、今は『E』ランクなんだから」

「それは凄いな」

「魔法だって、第2位階までなら詠唱破棄で実戦で使える様になったし、今は第3位階魔法を練習中よ」

「おお!」

「ふふ」


 この後は、アリシアとは雑談をして、ミモザの「時間です」で、お開きになり俺は部屋を出て、リンが待つ部屋に帰り、少し経つと、メイドが来て「お風呂の準備が整いました」と言われたから、風呂に行ったのだが、先客アリシアが居た!


「や、ヤクモ!?」

「アリシア!」


 我を忘れたアリシアが風呂から出て攻撃を仕掛けて来たが、俺が「見えるぞ!」と言ったら、アリシアは我に返り、風呂にダイブした。

 その時に、アリシアの綺麗な『桃』を見てしまった事は……以下同文。


 因みに、犯人はフランシーヌでした。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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