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かはぁ……何故だ、アリシア嬢?

彼女のイメージは名前のままです。(ダ○の大冒険)

勿論、尊敬する作品です!

 

 とりあえず……カルザール侯爵に預ける。

 元メイドや元侍女はある程度は大丈夫だろうが、元貴族は、「自分の事は自分でやる」をやらせて貰えない生活を送っていたから、先ずは、それが出来ないと話にならないから、半年ぐらいは見た方が良いだろうな。


 俺はカルザール侯爵に、更に白金貨100枚渡して、奴隷達を半年ぐらいは面倒を見る様にお願いした。


 ……そういえば、アリシア嬢の侍女ミモザの結婚式が近いな。


 祝いに行こうか!


 カルザール侯爵やフランシーヌに、事情を説明して行こうと思ったら、フランシーヌがカルザール侯爵の名代として行くと言い出して、結局はカルザール侯爵が負けて、冒険者ギルド経由で、俺とリンがフランシーヌの護衛として正式な依頼として受ける事になった。


 ……転移で行くつもりだったのになぁ。


主人あなた、それでは行ってまいります」

「私の代わりに頼むよ」

「任せて」

「ヤクモ君、フランシーヌを頼む」

「ああ」



 ガラガラガラガラ……


 俺達は今、4台の馬車で移動中だ。

 因みに、護衛をしているのは、俺とリンだけじゃなくて、当然たが、カルザール騎士団8騎が護衛している。

 馬車の中身だが、1台目にフランシーヌが乗っていて、2台目がフランシーヌの世話をする侍女1人とメイド2人が乗っていて、3台目がドレス等の荷物だ。

 4台目は、その他の荷物だ。

 俺は1台目の御者席に相乗りしていて、リンは馬車の中でフランシーヌのオモチャになっている。


 それと、護衛をしている騎士達とは一部打ち解けていなかったりする。

 まあ、護衛の追加の上に、外見が子供の俺とリンだからなぁ。

 騎士達としては不満だよな。

 俺としては、言葉が通じる訳でも無いから無視している。


 東の辺境の都市ランカールまでは、馬車で3週間の距離だが、それに通過する他の領地で、そこの領主に挨拶と1泊する必要がある為に、1ヶ月の予定となっている。


 何とか、前半の2週間を乗り越えたのだが、一部の騎士の不満は、今日の野営で爆発した。


「貴様! 私の命令に従え!」

「だから、何度も言っているだろ。俺達はカルザール侯爵から別口で護衛依頼を受けている。

 だから、俺達は、お前達の指揮下に入っていない以上は、命令に従う義理も義務も無い。

 更に言えば、その不満も、俺を通してカルザール侯爵に言っているのと同じだぞ」

「もう我慢ならん! 私が成敗してくれる!」


 最初から偉そうに自分の親の身分を使い、俺やリンに命令を言ってくる騎士の1人が、剣を抜いて俺に襲い掛かって来た。


せ!」

うるさい! 平民如きが、カルザール侯爵様から直接依頼を受ける事自体が不敬である事を、命を以って分からせねばならないのだ! 死ね!」

「ふん!」

「がはぁ……ぎ、ぎゃああああ!」

「何!? 何が有ったの!」


 叫び声に驚いて、フランシーヌが馬車から降りて来て見たのは、血の付いた騎士の剣を持つ俺と、鎧と右肘から下が無い倒れた騎士だった。


「何が有ったの?」


 フランシーヌは、隊長と俺から事情を聞いた。


「……分かったわ。ヤクモ、こいつの首を斬ってくれないかしら?」

「分かった」

「カルザール侯爵夫人!」

「別に要らないでしょう。主であるカルザール侯爵を無視して私情に走る愚か者なんて」

「しかし……」

「分かったわ。では連帯責任として、隊長達も同罪とします」

「お待ちください!」

「何か?」

「……分かりました」

「ヤクモ」

「ああ」


 体面用に、遺族には遺髪と剣は残してやり、鎧を回収して、私情に走った馬鹿は焼却して埋めた。


「フランシーヌ、怖いな」

「何を言っているのよ。此処に、ランカールお父様が居たら、本人や隊長達だけではなく、その家族にも責任を取らしていたわよ」

「そうか」


 俺が思っていた以上に、ランカール辺境伯は、その辺りは厳しいみたいだ。

 それ以降は、馬鹿騎士の後を追う者は現れず、旅は順調に進み、無事に都市ランカールの領主館に到着した。

 それと、道中でオーク等のモンスターの襲撃が3回に、盗賊の襲撃は2回有ったが、全て俺とリンが蹴散らしたり、フランシーヌからのラブコメ系トラップをギリギリに察知して回避したりした。

 そして、フランシーヌ達に少し待ってて貰い、先程討伐した盗賊のアジトに俺が向かい、預けてあった貯金箱きんぎんざいほうを返して貰った。



「ヤクモ!」

「アリシア嬢!」

「ふ!」

「かはぁ……何故だ、アリシア嬢?」

「見事な一撃です、アリシア」

「本当ですか、フローラ先生!」

「ええ。速さ、体捌き、体重移動に、拳の角度、全てが合格です」

「やったー!」

「……どういう事?」

「まあ、とりあえずは中に入り旅の疲れを癒やしてくれ」


 その日は、旅の疲れを癒やす為に、先ずは風呂に入り旅の汚れを落として、部屋でのんびりして、夕食を頂いた。

 そして、夕食の時に、初めてアリシア嬢は俺の隣に座っているリンを認識したみたいで、貴族令嬢がしたらいけない憤怒の顔を一瞬したが、それ以降は和やかに進行した。


 ……夕食後に、俺はランカール辺境伯に呼ばれて執務室に居る。


「久しぶりだな、ヤクモ」

「そうだな」

「色々と聞きたい事が有るが、最初に正直に答えて欲しいのだが、あの黒猫人族とはどういう関係だ?

 勿論、奴隷なのは分かっている」

「どういう関係って……! ああ、そう言う事か!

 リンとは、冒険者仲間であり、兄妹みたいな関係だな」

「本当か?」

「事実だ」

「分かった」

「俺からも質問だ」

「分かっておる。アリシアだろう?」

「ああ。この数ヶ月で何が有ったんだ?」

「まあ、私の口からは詳しく言えんが、アリシアには欲しかったモノが、スルリと手から零れ落ちて逃してしまった。

 今度こそ、手に入れる為には、冒険者になるしかないと判断して伝手を使い、女性ながらソロでAランク冒険者になったフローラに依頼して、アリシアを鍛えて貰っているのだ」

「ふ~ん。所で、何故、俺達がフランシーヌと一緒なのか聞かないのか?」

「フランから手紙で知っておる」

「そうか」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。


因みに、ヤクモが馬鹿騎士にした攻撃は、騎士が剣を振り上げようとした所を踏み込み、右手で馬鹿騎士の鎧を「蔵」に仕舞い、左拳で鳩尾みぞおちに深く一撃を入れ、怯んだ所を右手で馬鹿騎士の剣を奪い、そのまま馬鹿騎士の右腕を斬り落としました。

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