閑話~回想
裏設定みたいな内容なので、読まなくても、次話からの支障はほぼ無いです。
後、本編の次話は同時投稿予約済みです。
リンside
私は、とある深い森の中で生活をしていた黒猫人族のリンリーシュでした。
しかし、戦争に巻き込まれて私の一族は、私を残して全滅してしまったわ。
そして、その時に抵抗したから、右腕と獣人族の誇りである耳と尻尾を失ったわ。
それから、私は奴隷として売られた。
私を買った奴隷商から話を聞いて、他の奴隷達と同じ様に自分の商品としての価値を高めたわ。
それに何よりも、ガムシャラに動いている間は、家族や仲間を思い出す事は無いから。
でも、休憩時間とかになると、思い出してしまう。
夢の中で、顔はイマイチ分からないけど、同じ黒猫人族の若い雌が「私」を非難する。
そんなある日に、私の前に現れた人族の少年が私の心の黒い霧を取り払ってくれたわ。
そして、私を買いご主人様になった。
更に、信じられない事に、私の失った右腕と耳と尻尾を取り戻してくれたわ!
……その時、私は、このご主人様に一生付いて行こうと決心したわ!
それに、ヤクモ様は、お父様や1番上の敬愛するお兄様に似ているから。
アルディアside
私はエルフ族のアルディアで、同じエルフ族のナルディアお姉ちゃんの2人で、見識を広める為にエルフの里を出て旅に出たのだけど、森の中でナルディアお姉ちゃんと少し離れた時に、捕まっちゃった。
そして、直ぐに奴隷にされたわ。
……はあ。
まさか、悪い人族に捕まるなんて。
エルフの里には3冊の人族の本が有るわ。
1つは、善悪のどちらにも傾く人族で、このタイプの人族は、兎に角、関わるな、追い出せと書いていたわ。
2つ目は、エルフに益を与えてくれる善性の人族について。
この本に出てくる人族は、エルフ族に益を与えてくれる大切な存在であると本には書いてあるし、その本の中で、エルフの女王は、赤ちゃんを産んだ時に母体と繋がっている「へその緒」を練成して赤色の宝玉を1つ作り指輪にする。
本の中の女王は、その赤色の指輪を、エルフの里を救った人族に渡したわ。
この赤色の指輪は、母と子を繋ぐ大切な指輪だから、この本を読んで育ったエルフ族は、簡単には指輪を誰かに渡さないしあげない。
それは、そのエルフにとっては、自身の命や未来を渡す事と同じだから、このエルフ族の赤色の指輪を持つ他種族は尊敬されるわ。
3つ目が、今回、私達が関わった屑で悪党な悪性の人族で、どんな酷い事をするか書かれていて、確認出来たら直ぐに逃げる様に書かれていたわ。
まあ、私もナルディアお姉ちゃんも捕まったから逃げれなかったけどね。
そんな私を、オークションから買う事で救い出して、無償で奴隷から解放してくれた人族のヤクモにはただ感謝しかないわ。
そんなヤクモからの「お願い」に、ナルディアお姉ちゃんは悩む事なく、あの「赤色の指輪」をヤクモに渡した。
……だから、もう1つの「お願い」に、ナルディアお姉ちゃんと無言で頷き合い、私達のファーストキスを捧げちゃった!
勿論、後悔は無いわ!
後は、離れたく無かったけど、里の皆にヤクモの事を早く伝える為に帰る事にしたわ。
最後にナルディアお姉ちゃんと一緒にヤクモの温もりを抱きしめて、さよならをしたわ。
王女姉妹の姉side
私は、とある国の第1王女の「パトリシア」でした。
しかし、政争と言う名の革命が起きて、私と妹の「ベアトリス」は、お父様である国王を裏切った者達に降る事を拒否して、自ら奴隷になりました。
私達は王族である為に、特殊奴隷になります。
そして、特殊奴隷には、奴隷になる際に、特別な誓約を掛ける事になります。
それは、自国の内政上の情報を一切漏らさないという誓約です。
この誓約に因って、貴族以上で奴隷になった者が他国に奴隷として売れるのです。
更に、この誓約には、別の奴隷環や奴隷紋に変えようとも、飼い主を変えようとも、凌辱したり、純潔を失うと呼吸不可の呪いが発動する為に、私達は元王族としての価値を全て失うのです。
この誓約は、他国で、元自国とは無関係の者が購入したと認識する事で解かれます。
それに、特殊奴隷は、同国の者は購入出来ないと国際奴隷法に因って定められていますから、その意味でも、私達の価値は無くなっています。
こうして、価値の無い私達は、他国へと奴隷として売られる事になります。
多少の楽観視になりますが、例え他国と言えども、元王族の私達は粗末には扱われないでしょう。
だから、私達を買ったのが、貴族以上でも、商人でも無い、冒険者の少年が買ったのは驚いたわ。
……でも、外見は悪くないわね。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




