……全てフルコンプリート×99ですが何か?
課金出来れば……
「そういえば、フランシーヌが身に付けている指輪もヤクモ君から貰った物だったな」
「ええ。主人の瞳と同じ色よ」
「しかし、侯爵家の生まれの私でさえ、滅多に見ない価値の有りそうな指輪だが、本当にあげて良かったのか?」
「ああ。幾つか有る中で、要らない部類に入るからな。何処からとか、どうやって、とかは言えないが、盗んだ物では無い事は約束する」
「そうか」
「カルザール侯爵には、指輪よりもこれなんかどうだろうか」
俺は、「蔵」からガチャで大量に手に入れて死蔵していた魔法剣を出して、それを食堂に控えていた執事に渡す。
「だ、旦那様。鑑定を使って調べた所、我が家の宝剣より上位の魔法剣です」
「何ぃ!?」
あれ?
死蔵の魔法剣の中で、中級の下から5番目なんだけどなぁ、ソレ。
「本当に良いのか?」
「ああ」
「……ありがたく頂く」
「まあ、アリシア嬢のお姉さんの婚姻相手だからという事で」
「ありがとう、ヤクモ」
夕食も終わり、その後は何も無く、リンと同じ部屋で就寝した。
翌朝は、勿論、リンは俺のベッドに潜り込んで幸せそうに眠っている。
……言えば、入れてやるんだけどなぁ。
カルザール侯爵夫妻に挨拶をして領主館を出て、また森に行き、リンの戦闘力向上を目指した。
午後2時頃に都市に帰り、冒険者ギルドに薬草等やホーンラビットを出して報酬を貰い、俺達は、オークション会場に行った。
「ほ、本当によろしいのですか?」
「ああ」
「これだけの宝飾品や武器を出品すれば、今回のオークションは過去を振り返っても、類を見ない盛り上がりとなるでしょう!」
因みに、彼らには、とある古代にあった亡国の近くで発見した遺跡から発見したと言ってある。
それと、魔法があるお陰で、良くも悪くも様々な技術が、ある一定水準の所で止まっている。
だから、この世界の宝飾品の技術的なレベルも中世ヨー○ッパ辺りで止まっていた。
そして、今回、出した宝飾品は、技術的には現代の日本の最先端だ。
ゲーム用にデザインされて、現実だと、1つが「数万円」から「数千万円」とかをデータ化してガチャに放り込まれた。
……全てフルコンプリート×99ですが何か?
まあ、そんな宝飾品を持ってくれば、疑われるのが普通だけど、此処でカルザール侯爵からの口添えが仕事をする。
偽物なら、カルザール侯爵が動く訳が無い、という判断だな。
武器も同じ遺跡から発見したと言ってあるし、勿論、出したのは下級の魔法剣とかだ。
そして、オークションスタッフが慌てた。
どうやら、俺が出した宝飾品や武器は「餌」になると判断したみたいで、俺達の目の前で、「○○公爵夫人に連絡を!」とか、「○○大公の奥様に連絡を!」とか、「○○総騎士団長に連絡を!」とか、「○○大商会会長夫人に連絡を!」と、言い出した。
まあ名前の部分は聞こえなかったフリをして、スタッフに「お願いします」と釘を刺して会場を後にした。
「どうした、リン」
「本当によろしかったのですか?」
「大丈夫」
「……はぁ、そうですか」
1ヶ月半が過ぎて、リンも晴れてCランク冒険者になったし、魔法も、切り札として第4位階魔法を放てるようになった。
そして、近辺の盗賊共を全て討伐して、アジトから金銀財宝を返して貰った。
今日、強襲した盗賊共のアジトに、囚われた人達が居た上に、しかも、ファンタジーの花形亜人種の「エルフ」が囚われていた!
「大丈夫か?」
「はい、ありがとうございます」
盗賊共は、彼女を売るつもりだったみたいで、運良く「……く、殺せ!」は無かったみたいだ。
でも、服はボロボロで、際どかった。
「何があった?」
俺は、初のリアル「エルフ」に対して好奇心に勝てずに質問した。
「……妹を探しています」
話を聞くと、姉妹で旅をしていたが、近くの森で妹が行方不明になったみたいで、森の中で探していたら、不意を突かれて捕まったらしい。
因みに、今日で投獄6日目だとか。
……多分、個別に確保されたんだろうな。
しかし、彼女「ナルディア」の話だと、そこそこの強い奴が居ないとエルフである私達が捕獲出来る筈が無い、と言うが……
「ヤクモ様、確かに強い奴が居ました」
「居たのか!?」
「はい。ただ、ヤクモ様が、私と交代した後に、あっさり倒されました」
「……ああ! 居たな、そんな奴」
「はい」
「ナルディア、こいつに見覚えが有るか?」
リンの言う「あっさり倒されました」と言われた盗賊の首を見せる。
「こいつだ!」
そんな訳で、因果関係が判明したのだが、囚われていたのはナルディアだけ。
つまり、妹は何処かに連れて行かれた後だという事だが、もしかしたら、この都市のオークションに出品されているかもな。
とりあえず、都市に戻ると、宿屋の4人部屋を取ったままだから、空いているベッドを使う様に言った。
「済まない。感謝する」
それと、今日狩った盗賊共は、近辺で荒らし回っていた盗賊共で、カルザール侯爵も手を焼いていたみたいで、領主館に呼びだされて感謝された。
そして……
「北の森の奥で、何処からか現れた強力なモンスターが居るらしいのだが、ヤクモ君に討伐依頼を出したい」
「分かった、引き受けよう」
「感謝する」
翌日、俺達は北の森の奥に向かっている。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。
因みに、ランカール辺境伯の女性陣に贈った宝飾品は全て、ガチャのマジもんの低確率で出る「億」の宝飾品です。
まあ、データ化したからゲームに出せますが、現実だと当然無理です。




