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まだ新人だから、鉄で良いよな?

買い物と教育開始です。

「次は、装備品だな」

「はい、ヤクモ様」


 既に受付嬢から、オススメの武器屋と防具屋の位置を聞いていた俺は、そこに向かった。


「いらっしゃいませ!」

「リンの武器を見てくれ」

「お父さーん、新規のお客様だよー」

「分かったー」


 奥から、先程の娘の父親とは思えないオーガみたいな大男が現れた。


「彼女、リンの武器を見てくれ」

「どんな戦い方をする?」

「はい。私は長剣を使いたいです」

「そうか」


 リンがそう言うと、奥に行き、5種類の長剣を持ってきた。


「この中なら、どれが1番しっくり来る」

「え~と……」


 リンは、一本一本をじっくり見て、手に持ち、握り、振ってみて確認していった。


「この4番目です」

「分かった」


 そう言うと、その4番目を残して、また奥に行き、今度は2本の長剣を持ってきた。


「この中では?」


 そして、リンも同じく確認する。


「これです」

「うむ。次は素材はどうする?」

「まだ新人だから、鉄で良いよな?」

「それで良いか?」

「はい」

「ちょっと待っていろ」


 また3本共持って奥に行くと、今度は娘が紅茶とお菓子を持ってきた。


「これから、微調整の為に打つんで3時間ぐらい掛かりますから」

「それなら、紅茶とお菓子を頂いた後、防具の方に行ってくる」

「分かりました」


 俺達は、娘と雑談しながら紅茶とお菓子を頂いた後、防具屋の方に向かった。


「いらっしゃいませ!」

「彼女、リンの防具を見て貰いたい」

「分かりました。お父ちゃーん、新規だ!」

「ああ」


 今度は、熊みたいな大男を出て来た。


「リンの防具を見て貰いたい」

「分かった。どんな防具が良い?」


 この後、店主とリンの話し合いは長く続き、その結果は、身体全体を守る防具は服の上から重ねるタイプとなり、更にその上から胸部にモンスターの皮系の防具に、モンスターの皮系の手甲と足甲となった。


 店主に代金の大銀貨3枚を払う頃には、既に2時間半を越えていた。


 そして、武器屋に戻ると、丁度終わったみたいだ。


「待ってたよ。今、鞘と付けるベルトの準備が終わった所よ」

「幾らだ?」

「大銀貨2枚よ」

「はい」


 俺は代金の大銀貨2枚と銀貨1枚(紅茶とお菓子代も含む)を払うと、娘は、リンにベルトを着けさせ、鞘に入れた長剣をリンの意見を聞きながらベルトに取り付けた。


「はい、終わったわ。また、何かあれば来てくれれば調整するから」

「そうするよ」


 思っていたよりは長く掛かり、もう午後2時を過ぎていた。


「ヤクモ様、ありがとうございました」

「必要な事だからな、リンも気にするな」

「はい。それでヤクモ様にお伺いしたいのですが、よろしいでしょうか?」

「構わないぞ」

「ヤクモ様自身の装備は、準備しなくてよろしいのでしょうか?」

「ああ、俺の装備か……」


 俺が直ぐに返答しなかった事で、リンが不安な顔になった。


「ヤクモ様、私が何かいけない事を言……」 

「いや、リンが心配する様な事は無いから大丈夫なんだが、俺な、リンが思っている以上に強い」

「……はぁ」

「だから……いや、リンに合わせた方が……」

「ヤクモ様?」

「そうだな。宿屋に帰ったら検討しよう」

「はい……」


 宿屋に帰り、夕食まで少し時間がある為に宿屋に許可を得て、中庭で今のリンの実力を見る事にした。


「ハァハァ……」

「なる程。これが今のリンの実力か」

「ヤクモ様は本当に強いです。これでも、あの館の中では、同年代なら最近は負け知らずで、年上の女性の中でも上位の実力だったのですが」


 まあ、あのゲームの個人戦ランキングで俺は、第1位だったしな。


「それじゃあ、時間が来たし、夕食にしよう」

「はい」


 夕食を済ませ、風呂にも順番に入り、後は寝るだけの時に、俺は装備の内容の検討を始めた。

 因みに、リンはまた「お背中を流します」と、来たが頑張って断った。


 ……近々、あの辺の店に行こうかな。


 さて、装備の検討だが……


 ……うん、無理だ。


 手持ちの最底辺の装備さえ、王国の近衛騎士団長を軽く2ランク以上超えている。

 明日にでも、今日廻った工房に行って、適当に見繕うとしよう。


「リン」

「はい、ヤクモ様」

「明日の朝、今日廻った工房で、装備を見繕う事にしよう」

「分かりました」

「それじゃあ、おやすみ」

「おやすみなさいませ、ヤクモ様」


 翌朝、やっぱり俺のベッドに潜り込んだリンが幸せそうに眠っていた。

 目覚めたリンが、復活するまでに10分以上掛かったとだけ言っておく。

 そして、更にブラッシングで、もう10分。


 朝食が済むと、俺達は昨日廻った工房に行き、剣の本体だけは品質の良いモノを選んだが、それ以外はデザイン優先で選んだ。

 ……と、言ってもどれも高品質だから、デザイン優先で選んでも問題無いとも言える。


 さて、俺もリンも装備が整った所で、都市を出て近辺の森に向かった。

 きちんと冒険者ギルドの受付嬢に、新人用のオススメを聞いている。


 ……まあ、元々は、リンは森の中で暮らしていたから、特に教える事は無かった。


 そんな訳で、3日分の薬草等の採取と、ホーンラビット等の小物モンスターも同じく3日分を狩ると、その後は、リンの戦闘力向上に時間一杯費やした。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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