表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/115

そうか。なら、力尽くで奪うしかないな!

恒例のアレです。

 夕食の時間になり、食堂で食べているのだが、綺麗な所在だ。

 流石は、子爵位までの侍女が出来るだけは有るな。

 子爵位の侍女が出来るという事は、子爵位までの令息令嬢の教育が出来るという事になる。

 つまり、教える事が出来るという事は、自身も出来るという事だ。


 勿論、俺も、ダンカール辺境伯達に改めて教えて貰ったから大丈夫だ。


「失礼ですが、ヤクモ様の所作はまるで貴族みたいです」

「リン……」

「申し訳ありません!」

「いや、別に怒ってないから。まあ、その辺りは部屋で話すよ」

「はい、ヤクモ様」


 夕食が終わり、リンの「お背中を流します」攻撃を躱して、後は寝るだけの状態で話した。


「先ずは、この都市に来る前は、とある貴族に一時的に雇われていたんだ」

「では、その時に?」

「ああ。その時に、貴族的な礼儀作法全般を叩き込まれたな」

「そうだったのですか。それではヤクモ様は、今後はどうされますか?」

しばらくは、この都市に居るかな。

 この都市は、居心地が良いからな」

「畏まりました。それと、私もヤクモ様と一緒に冒険者をやるのですよね?」

「ああ。だから、明日、冒険者ギルドに行ってリンの冒険者登録をしよう」

「はい、ヤクモ様」

「それじゃあ、おやすみ」

「はい。おやすみなさいませ、ヤクモ様」

「寝ずの番、しなくて良いからな」

「は、はい!」


 寝ずの番をするつもりだったな、リン。

 その後は、リンも普通にベッドで寝たみたいだが、前世の癖か、ふと夜中に目が覚めると俺のベッドにリンが居た。


 ……まあ、良いか。


 俺は向きを変え、リンを抱きしめて寝た。

 ああ、弟妹の小っこい頃を思い出すなぁ。


「ももももう、申し訳ありません!」

「ああ、気にするな」

「しかし……」

「今後も、一緒に寝たい時は言う事。これ命令だからな」

「……は、はい!」


 翌朝、リンは俺との「朝チュン」状態にパニックになったが、なんとか収まった。


 宿屋で朝食を食べた後、先ずは冒険者ギルドに行って冒険者登録をした。

 因みに、何故、奴隷に冒険者登録が出来るかというと、奴隷を買って、引きニートになる奴が一定数以上居るからだ!

 まあ、買い主の命令には逆らえない為に、虚偽の言動が奴隷には出来ない事から、手続きの関係上、奴隷も冒険者登録が出来る様になったらしい。


 それと、リンの毛並みは輝いている!

 ゲームのテイマー系イベントで手に入れた、現実リアルなら1個10万を超えるペット用毛ブラシ数点を使い、俺がリンにブラッシングしたからだ!


 リンは、夢から帰るのに苦労したみたいだが、その成果は聞くまでもない!


 道中、老若男女関係なく、一度は振り返ったのだからな!


「……以上で説明は終わりますが、何か質問はございますか?」

「いえ、特にありません」

「では、今後の活躍に期待します」

「ありがとうございました」

「リン。次は装備を整えよう」

「はい、ヤクモ様」


 冒険者ギルドでやるべき事が終わり、ギルドを出ようとすると、邪魔が現れた。


「ちょっと待ちな」

「誰だ?」

「オレか。オレ様は、偉大なCランク冒険者のブーモ様だ!」

「知らん」


 つーか、Cランク程度で「偉大な」を付けるなよ、痛い奴だな。


「オレ様を知らないとは不憫な奴だな。だが、そんな不憫な奴に手を貸してやろう」

「何を?」

「その獣人族のメスは、オレ様が鍛えてやる。

 だから、その獣人族のメスを寄越せ!」

「断る」

「折角、このオレ様が、理知的に話している内に寄越した方が良いと思うんだがなぁ」

「必要無い」

「そうか。なら、力尽くで奪うしかないな!」

「今の言葉、聞いたな、受付嬢」

「はい。確かに聞きました」

「それなら、手続きの方を先にやっててくれ」

「はい、畏まりました」

「何の手続きだ?」

「お前の冒険者登録の抹消だ」

「どういう事だ?」

「奴隷法の強盗罪」

「なんだ、それは?」

「奴隷の主に金銭的な交渉をせずに、その奴隷を奪おうとした場合は、未遂も含めて、奴隷法の強盗罪が適用される」

「奴隷?」

「ああ。リンは俺の奴隷だよ」

「だから、どうした!」

「そして、奴隷法の強盗罪を犯した者は、その奴隷のあるじに、奴隷購入時の料金と、購入時からこれまでに奴隷に掛かった費用の合計の3倍のお金を支払う義務が発生する」

「3倍だとぅ!」

「仮に、その時、奴隷が白金貨10枚相当の装備をしていた場合は、その装備分も加算される」

「ヤクモ様、つまりは?」

「ヤクモ様、幾らですか?」

「白金貨18枚だ。だから3倍にして54枚だ」

「分かりました」

「つまり、お前は、白金貨54枚を俺に支払う義務が出来た訳だ」

「ふ、ふざけるなー!」

「ヤクモ様!」

「ふん。奴隷堕ち確定、と」

「ぎぃ……がぁ……げぶぅ……」


 俺は、目の前の馬鹿が、剣を抜き、振りかぶった所で、懐に飛び込み、剣を持つ右肘を左回し蹴りで叩き込み、右足上蹴りで右踵で顎を蹴り抜き、左前蹴りで鳩尾みぞおちに入れる。


 気絶した馬鹿から換金出来る物は全て剥ぎ取り、現金は洗浄クリーンを掛けて懐に仕舞う。

 剥ぎ取りをした物は、即座に受付嬢に買い取りをお願いした。

 因みに、買い取り金は銀貨5枚だった。


「それじゃあ、暫くはこの都市に居るから、手続きが終わったら、顔を出した時に教えてくれ」

「分かりました」

「それじゃあ、リン」

「は、はい」

「行こうか」

「……はい」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。


右足上蹴り

正式な名称は知りません。

蹴った時の姿勢が上下に一本の棒みたいになるアレです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ