表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/115

ふ、巫山戯んじゃないわよ!

鈍感系の主人公がよくやるやつ。

「ヤクモよ、返答は?」

「正解であり不正解とも言えます」

「ヤクモ、それはどういう意味なの?」

「その伝説から、既に数百年が過ぎていますから、当時を知る人が居ない以上は、平民である私にはどうでも良い内容です」

「……そうだな」

「そうね」

「確かに」

「ですので、反逆者共を抑えたのは筆頭王宮魔術士で、私への報酬は、国王陛下の治療に参加した程度にした方が良いかと愚考します」

「あい分かった。命の恩人の要望だ。その様にいたそう」

「国王陛下の御配慮、感謝いたします」



 3週間後に王宮の謁見の間で、報酬を貰うんだけど、その3週間の間に、王都に居ても学園内に居た為に、出来なかったアリシアお嬢様との王都観光をしたりした。

 たまに、その観光に変装したグラウディア王女殿下やフェリシア嬢が参加したり、別の日にグラウディア王女殿下やフェリシア嬢からお茶会に誘われたりした。


 それと、あのダンスパーティーから、訳有り令息や、かなり年の離れた訳有り当主からの求婚の手紙が来なくなりアリシアお嬢様が、毎日ご機嫌だった。

 たまに呼ばれるグラウディア王女殿下やフェリシア嬢とのお茶会でも話題になり……


「そりゃあ、あれだけ主張すれば、ねぇ」 

「ねぇ、アリシア」

「うぅ……」

「どういう事でしょうか、グラウディア王女殿下にフェリシア様」

「実はね……」

「言ってはダメ~!」

「そういう訳で言えないのよ」

「私達も言いたいのだけどね」

「分かりました」

「ふぅ~」

「アリシアお嬢様、後で教えてください」

「絶対に教えない!」

「?」

「仲が良いわね、アリシア」

「本当に仲良しね、アリシア」

「そ、それは、その……」


 国王陛下からの報酬は、白金貨1枚だった。



 謁見の間で報酬を貰った俺は、王都のランカール辺境伯の屋敷に居る。


「ランカール辺境伯、これでアリシア嬢の護衛依頼は完了だな」


 護衛依頼書にサインを貰い仕舞う。


「うむ、完了だ。それと、国王陛下からお預かりしてて渡す物がある」

「短剣?」


 どう見ても、装飾過多な普通の短剣だよな。


「これは『王家の短剣』と言って、王家から信頼された者に送られる」

「何故?」

「表向きはあの公表だが、真実を知る者達から見たら白金貨1枚は少な過ぎるからな」

「穏やかに接しても王家は王家か」

「そういう事だ。因みに、コレを見せれば、この国では、大抵の貴族は従うからな」

「分かりました。身分証明が必要な時に使わせて貰います」

「ヤクモ……」

「アリシア嬢、楽しい日々だったよ。だから、幸せな未来を祈っているからな!」

「ヤクモー!」


 こうして、初の長期依頼を終わらせて、冒険者ギルドに行き、受付嬢に護衛依頼の完了を報告して依頼料の白金貨10枚を貰う。


「さて、東西南北の何処に行こうかな?」


 屋台の肉串を食べ終わり、その串を地面に落とすと、串の先は南側を指していた。


「南に行くか!」


 こうして、俺は王都の南門を通り南下した。




 アリシアside


「ヤクモ……」

「あ、アリシア……」

「あ、あんなにあっさりと……」

「アリシアや……」

「ふ……」

「ふ?」

「ふ、巫山戯んじゃないわよ!」

「アリシア……ちゃん?」

「確かに具体的な言葉を言ってはいないけど、あれだけアピールしたのにスルー!?」

「アリ……」

「お父様!」

「はい!」

「私、冒険者になります!」

「へ!?」

「貴族令嬢としての良縁が無い私には、むしろ好都合だわ!」

「アリシア……」

「お父様、アリシア最後の我儘です。私が冒険者として生きていく為の先生を雇ってください!」

「アリシアお嬢様、それなら私も!」

「ミモザはダメよ。7ヶ月後にはミモザの結婚式なんだからダメよ」

「アリシアお嬢様……」

「その為に、先生を雇って貰うんだから」

「アリシア、覚悟は出来ているんだね」

「はい、お父様」

「……分かった」

「あなた!」

「大切な娘の幸せを邪魔する父親には、なりたくないからな」

「……分かりました。アリシア、本当に覚悟は出来ているのね?」

「はい、お母様」

「分かったわ。それなら、お母様が信頼する女冒険者がいるから、その人にお願いするわね」

「ありがとう、お母様!」

「「ハァ~」」

「ヤクモ、待ってなさい。絶対に捕まえてみせるんだから!」




 ヤクモside


「……!? 何か、急に底冷えする寒気が」


 折角の異世界だからと、俺は今、徒歩で移動しているのだが、徒歩ならではの発見が有る。

 王都から30分以上離れると、街道横には、何か埋めた跡が薄っすら残っている。

 コレは多分、モンスターや盗賊等を埋めた跡だろうと思う。


 王都を出てから3時間経過したのだが、この辺りから治安が悪くなっている気がするな。

 前後に旅をする人達は居ないが左右の森林から人の気配がする……


「ちょっと待ちな、兄ちゃん」

「誰だ?」


 いきなり左右の森林から現れたのだが、隠れている奴らを合わせて10人で、前に3人に、後ろに3人に、左右に1人ずつで、左側の森林に隠れて2人で、外見は、教科書に載せたいぐらいの盗賊の格好だ。


「ちょっと金に困っててな、少し恵んで欲しいんだが、協力してくれねぇか?」

「断る」

「何ぃ!」

「貴様らにやる金なんか、ゴブリンの魔石程も無ぇよ!」

「殺せ!」

「恨むなら、馬鹿な自分を恨むんだな」

「恨む訳ないだろ」

「どういう事だ?」

「貴様らの人生は此処で終わるからだ」

「どういうこ……」


 俺は九発・・の「裂風刃エアロブレイド」を無詠唱で放ち、1番偉そうな奴以外で、隠れている奴らも合わせて風の刃で首斬りをした。


「なっ!?」

「さて。無駄な時間を費やしたくないから、正直に答えて欲しいんだけど、アジトは何処だ?」


 ……約10分後には、左側の森林に入り、ちょっと奥で地面をくり抜く形でゴーレムを作成して、出来た穴に剥ぎ取りを済ました首が無い盗賊10人を、ゴーレムが放り込み焼却してゴーレムを穴を閉じる形で寝かせてゴーレムを解除する。

 首は報酬が出るかもしれないから回収した。


 次は、アジトだが、言われた場所に行ったら有ったから、サクッと侵略して金銀財宝ちょきんばこを回収したけど、運良く囚われた人は居なかった。


 預けていた貯金箱の回収に時間を使ったが、何とか今日中に目的地の町に到着して、詰め所で盗賊共の首18個を渡して討伐報酬の金貨9枚を頂き、オススメの宿屋を紹介して貰い、宿屋もそこで泊まれた。


 そんな感じな旅を10日続け、本日の目的地の都市カルザールに到着した。


「……飽きた」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ