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正直に説明して欲しい

しがらみはめんどくさい。

 何か、出入り口の方が騒がしいな。


「これはエルダリア様」


 先生が気付いたみたいで、速攻で駆け付けカーテシーを決めて挨拶をした。

 そして、その名前を聞いておもに女生徒が黄色な声を出した。


「きゃあああ!」

「エルダリア様だわ!」

「王宮魔術士次期筆頭の公爵家三女のエルダリア様が来られるなんて!」

「あれ程、男装が似合う令嬢は居ませんわ!」


 記憶の中の照合の協力に感謝します、モブのA子さんやB子さんにC子さん。


「それで、エルダリア様。今日は、どの様なご用件で? 学園からは何も聞いておりませんので」

「いや、近くまで来たついでに、第2位階魔法の『火槍ファイヤーランス』を使える生徒を見に来たんだ」


 そう言うと、俺を除く全員が目線を逸した。


「ん?」

「……か、彼は、き、急な、た体調不良で保健室に居ますわ」

「そうか……」


 先生は、色々と考えて説明するが、エルダリアも、伊達に次期筆頭王宮魔術士とは呼ばれていなかった。


「何か、隠していないか?」

「別に、隠してなど……」

「正直に話して欲しい」


 オ○カルに壁ドンされて、女教師が堕ちた。


「……分かりました」


 そして、説明を受けたエルダリアは……


「王宮魔術士にならないか?」

「お断りします」


 端からみたら、オ○カルが、平民の少年を口説いているという事案になっていた。

 だから、女生徒の半分は満足した顔で気を失い、残りの半分は嫉妬の視線が俺に刺さって結構痛いんだよ。


「何故だ?」

「私が、この学園に居るのは仕事です」

「仕事とは?」

「ランカール辺境伯が次女アリシアお嬢様の護衛が仕事ですから」

「それなら……」

「断っておきますが、地位や名誉や金銭は要りませんから」

「そんな……」


 マナやトモエ達が待っているしな。


「……分かった」


 ちょっと長い黙考の後に結論が出た様だ。


「それなら、は勧誘するのは諦めよう。でも最後に皆の前で見せた魔法を、私にも見せてくれないか」


 は、か……


「分かりました。それでは、炎矢フレイムアロー! 氷矢アイスアロー! 岩矢ロックアロー! 雷矢サンダーアロー!」

「おお! 素晴らしい! ヤクモ君」

「はい」

「王宮魔術士になりたかったら、何時でも来なさい。王宮魔術士への門はヤクモ君なら、何時でも開いているから」

「「「「「「「「きゃあああ!!!」」」」」」」」


 オスカルことエルダリアは、舞台俳優の様に、俺の頬にキスをして華麗に去っていった。


「ヤクモ」

「はい、グラウディア王女殿下」

「見せて貰ったわよ。良かったわね、就職先が決まって」

「は、はい?」


 何故か、今のグラウディア王女殿下が怖いんですけど!

 笑顔だし、目も笑っているけど!


「同感だわ。ねぇ、ディア」

「そうね、フェリ」


 ……そして、フェリシア嬢も怖い!


 その後は、アリシアお嬢様から可愛い嫉妬のお小言を貰い、女生徒からは、毒針の様な嫉妬を受ける事になったが、俺が「エルダリア様に、友人を紹介して欲しいと言われたら、誰を紹介しようかな」と言ったら、クラスの女生徒全員が、俺に優しくなった。

 そして、またアリシアお嬢様から可愛いお小言を貰った。


 そんなある日に……


「きゃあああ!」

「失礼しました、アリシアお嬢様」

「ヤクモの馬鹿ー!」


 数日後、ちょっと先生に用事を頼まれて片付けた後、アリシアお嬢様の部屋の扉を開けたら、アリシアお嬢様は着換え中だった。


 ……うむ。やはり純白は良いな。


 さて、あれからは俺自身も、平穏な毎日を送れる様になった。

 図書館に行き、魔法に関する書物を読み造詣を深め広げる事で、更に魔法への応用力を手に入れた。

 それで、ちょっと気になる事が出来た。

 俺は改めて、この国の歴史を建国から調べると、何故か、何かを思い出しそうになる事だ。

 国名に、反応するから名前が気になるのだろうけど、思い出せない。


 ……まあ、何時かは思い出すだろう。



 俺は、王立学園で出来る限り学び、遂に卒業試験が始まったのだが、アリシアお嬢様の言う通りで、楽勝だった。

 学科は、歴史、数学・・、魔法理論、礼儀作法全般。

 実技は、攻撃魔法、回復魔法、支援魔法の第1位階魔法を使える事。


 歴史は、丸暗記で充分だし、魔法理論と礼儀作法全般も実家や学園できちんと学べば問題はなかったが、数学は、この世界の名誉の為に「数学」と言ったが、内容は「算数」だった。

 最後の方の問題だけが、中1の一学期までに習う範囲だった。


 俺は、現在の立場を考慮して学科は100点が満点で、全教科80後半になる様に調整した。


 学科の順位は……


「良し!」


 俺は賭けに勝った。

 俺より下に、王族、公爵、侯爵、アリシアお嬢様が居ないし、俺より上に伯爵が無い。


「頑張ったわね、ヤクモ」

「偉いわよ、ヤクモ」

「グラウディア王女殿下に、フェリシア様」

「ディアもフェリもそう思うわよね」

「これで、ヤクモも騎士爵ね」


 ……そういやぁ、そうだったな。


 この学園には、それなりに平民も通っている。

 まあ、大抵は、貴族の家臣の子供とかだけどな。

 要するに、箔付けに通っている訳で、だから、俺も学園の生徒・・として通えた訳だ。

 そして、平民が卒業試験を合格すると、出自等に関係なく無条件で、この「騎士爵」が手に入る。

 1代限りだし、最底辺最下層だが、貴族としての身分を持つ事になる。

 感覚的には、一部上場企業の本社で中途正社員登用制度有りで働くアルバイトかな?


「5週間後にある王宮の、卒業式でするダンスパーティーが楽しみね」

「あ!?」

「どうしたの、ヤクモ」


 ……ダンスパーティーを忘れてた。


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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