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じゃあ、今回は自重無しだ!

まあ、アレやね。

 

 客室に宰相が来て、事後処理が終了したと報告されたが、後ろに居る正統派ヒロイン的な美少女奴隷と、管理責任者的な奴隷商人は誰だ?


「まさか?」

「はい。行き先がヤクモ殿以外だと、不幸が確定している奴隷です」


 俺と宰相の睨めっこが数分過ぎると、長い溜め息を吐くと俺は言った。


「高く付くぞ」

「その程度で済めば、万々歳です」

「……手続きを」

「はい」


 因みに、彼女「エリアナ」は、最初から奴隷環では無く、奴隷紋だった。

 服装も、普通のちょっと良い商家の娘風のコーデだった。

 それに、足下には、中型のバッグが有り、多分、着替えや日用品が詰まっているのだろう。


 そして、リンに言われた事を実行した。

 国王と宰相は都合良く同じ趣味の収集家で、2人の秘蔵の酒コレクションを上位から7割を報酬として貰った。

 勿論、2人には泣き付かれたが、俺は「高く付くぞ」と言っていたしな。

 宰相も、それで済めば「万々歳」と言っていただろう?


 まあ保険として、王妃と宰相の奥さんには、2人の瞳と同じ色の宝石を使った宝飾品を贈った。


 ……お2人は、大変喜ばれました!


 蛇足だが、バカ王子の取り巻き達が、俺達の馬車を盗もうとしたが、ヒカゲの結界の付与効果で、麻痺して窃盗の現行犯で連行されたらしい。

 馬車の持ち主が俺である事が忖度そんたくされ、取り巻き達は貴族籍が廃籍の上、王都からの追放になったらしい。


 ……ざまぁ!


 ランカールへの帰途だが、エリアナとの親交を深める為に、ゆっくり馬車の旅にする事が決定した。

 そして、王都を出る前に、お世話になった人達にお礼とお別れの挨拶をしたいとの事で俺達も了承して、生憎の曇天だが王都内を廻っている。


「エリー、久し振り。今日はどうしたの?」

「今までのお礼とお別れの挨拶に来たの」

「どういう事、エリー」

「実は……」


 エリアナは、母親が亡くなる10歳までは、よく王都を散策していたらしく、その時に出来た友人みたいで、令嬢教育が始まってからも、休日は友人達と過ごしていると話してくれた。

 まあ、だからという訳じゃないが……


「そうだったの、エリー」

「だから、はい」

「こ、コレは、王室御用達の焼き菓子!」

「受け取って欲しいの」

「で、でも……」

「お願い」

「分かったわ、エリー。ありがたく頂くわ」

「2度と会えなくなるかもしれないけど、王都に来たら、必ず会いに行くから」

「うん。王都に来たら必ず会いに来てね」


 この王室御用達の焼き菓子は、俺からエリアナへの餞別だ。

 彼女のこれまでの頑張りに……な。


 こうして、何件か廻り、挨拶が全て終わった所で、王都中に警鐘の音が鳴り響いた。


 俺達は情報を得る為に、二手に分かれた。

 俺、アリシア、ソフィア、ネイと、リン、マルティナ、エレナ、アリスに分かれ、リン達には冒険者ギルドに行って貰い、俺達は王城に向かった。


 馬車は、俺達が入った出入り口の邪魔にならないが、目立つ所に置き、ヒカゲに結界を張る様に指示を出して、王紋を全面に出して、出入り口に居たメイドにリン達が来たら、国王の居る所に案内する様にお願いした。

 俺達は、国王の居る王宮を目指した。


 そして、国王が居る所に到着した俺達は、何が起こったのか聞いた。


「何があった!」

「ヤクモよ、実は……」


 話の内容は、偽物の災害級ディザスターザカリアス騒動で、捕えた公爵のオッサンが、自身の胃の中に隠していた召喚魔法陣を、自身の命を代償に発動させたらしい。

 牢屋番も途中で気付いたが、間に合わず、召喚魔法陣が発動して、大型モンスターのみで編成されたスタンピードが発生して、今、この王都に向かっているらしい。


 ……ちょっとサーチ……マジだわ!


 何故、大型モンスターの編成だと分かったかというと、公爵家邸に厳重に保管された書類の中に、違和感のある書類が1枚混じっていた。

 その書類には、大型モンスターで、その中でも凶悪なモンスターの名ばかりが書かれていた。

 見付けた時は、意味が分からなかったが、今回ので「コレだ!」という感じで分かったらしい。


「……ヤクモ殿」

「分かっている。王都で、無邪気に笑っている子供を泣き顔にするつもりは無いよ」

「ありがとう、ヤクモよ」

「じゃあ、今回は自重無しだ!」

「ちょ……」

「玄武、召喚!」


 召喚の腕輪を装備して、玄武を召喚して、王城を中心にして、王都全域を結界の範囲内とした。

 これで、護りは良し。


「これで、俺が死なない限りは、スタンピードからの王都への被害は出ない」

「おお……」

「後、その大型モンスターが書かれた書類は有るか?」

「これです」


 広範囲殲滅攻撃をする可能性が高いから、万が一が無い様にしないとな。

 死んだら、毒を撒き散らすモンスターが存在するかもしれないしな。


「じゃあ、俺達はスタンピードを潰してくるな」

「ヤクモよ。豪華な食事を用意して待っておるからな」

「おう。期待している」


 そう言って、俺達は迎え討つ為に移動を開始した。


 そして、俺の名が、周辺諸国の平民達まで知れ渡る事になり、この国の歴史に、また載る事になる大殲滅が始まった。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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