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ボクは最強なんだー!

最高峰の教育を受けている筈なのに……ね。

 

「ヤクモ様と仲間の方々をお連れしました」

「……通せ」


 俺達が、国王が居る執務室に入ると、有能なメイド長は静かに退室した。


「……」


 国王からは、何も言えず……か。


「手紙を読んだが、王族の教育はどうなっているんだ?」

「返す言葉も無い」

「アレは、王妃の子か?」

「いや、第3側室の子だ」

「そんな地位の子に、何故、公爵家が後ろ盾になるんだ?」

「アレの婚約者が、公爵家の次女だからだ」


 ……まあ、流れは分かった。


 また見事な「絵に描いた餅」だな。

 アリシア達からも、「馬鹿じゃないの」とか「最悪、国を滅ぼす愚王の誕生ね」とか「あの馬鹿の婚約者は精神まともなの?」とか「公爵家の執務室を掃除したら、手が黒くなるわ」とか、周りに聞こえる様に言っている。


 いや、気持ちは分かるが、一応は声量を抑えろよな。


「……全くだな」

「非常~に、面倒臭いが、明日、決闘の場を設けてくれ」

「……良いのか?」

「ああ。勿論、決闘で俺に注目を浴びている間に、公爵家への強制調査な」

「……分かった。その様にしよう」


 この後、客室に案内され、王妃が訪れて「キャッキャ、ウフフフ」なお茶会が開催され、アリシアは、俺とのプロポーズの事で根掘り葉掘り聞かれて沸騰していた。


 翌日、国王は頑張ったみたいで、決闘の場は設けられていた。


「国を騙した大罪の詐欺師め。この第4王子にして、真に災害級ディザスターザカリアスを討伐したボクが成敗してやる!」


 このバカは、この後もゴチャゴチャと言い続けた。

 そして、周りを見ると、1人だけニヤけた顔をしているオッサンが居たが、多分、あれが後ろに付いている公爵だろう。


 さて昨日、宰相が持って来た公爵家の資料だが、あのバカの婚約者だけは被害者だと分かった。

 先ず、その婚約者の名前は「エリアナ」と言い、母親は公爵家に仕えるメイドで、エリアナが10歳の時に死亡した。

 公爵は、政略結婚の駒にする為に、厳しく教育し色々と詰め込んだ。

 そして、外見が美しく育った為に、公爵に第4王子を籠絡させろと命令されて婚約者にさせられた。 

 それでも、エリアナは真面目に誠心誠意、誠実に向き合いたいと頑張ったが、糠に釘で空回りしていた。

 因みに、第4王子は、エリアナの母親がメイドである事を知っていて、エリアナを道具扱いの為に貞操は守られている。

 それ以外の関係者は、害毒でゴミだ。


 更に、バカ王子が、討伐したと言う災害級ディザスターザカリアスは、当然だが偽物で、黒牙獅子ブラックファングレオンと言うBランクモンスターで、公爵家が金と権力を使い捕縛して拘束して、虫の息まで弱らせてから、バカ王子に通常よりも長い槍を持たせ、槍の切っ先を黒牙獅子ブラックファングレオンの頭に開けた穴に合わせ、バカ王子に最後の一撃をさせた、という事だった。


「……であるから、ボクこそが、この国で称えられるべき大英雄だ!」


 まだ言っていた!


 俺は、審判役の宰相を視線を送る。

 宰相も、こんな時間の無駄な茶番劇を早く終わらせたいのか、決闘開始の奏上も簡単だった。


「決闘を開始する。構え……始め!」


 バカ王子が構えるのを確認してから開始の宣言がされた。 


 ……バカ王子の装備だが、金色の全身鎧フルプレートアーマーな上に宝飾過多で、武器の槍も同じく宝飾過多だ。


 ……アレ、儀礼用だろうか?


 逆に俺はいうと、例の指輪以外は全て外して、装備もシルクスパイダーの服と靴だけで、武器は、この練武場に置いてあった木剣にした。


 開始の合図から、ずっとバカ王子の攻撃を受けているが、彼我の実力差が有り過ぎて、全くダメージを受けていないし、身動ぎ1つしていない。


「……何で、倒れないんだ?」


 あ、息切れか。


「お前が弱過ぎるからだ」

「ウソだ! ボクは最強なんだー!」

「五月蝿い!」

「ぎ……」


 俺は、木剣の腹を上下にして、バカ王子の股下から勢い良く上に向かって振った。


 ……良し!

 確実に3つ共、潰れた!


 俺は駆け寄り、儀礼的に木剣の切っ先をバカ王子の喉に当てる。

 そして、バカ王子の潰れた箇所を中途半端に癒した。

 これで、万能薬エリクサー級か、第6位階以上の回復系でない限りは完治しない。


「勝者ヤクモ!」


 この宣言と共に、密かに公爵の後ろに控えていた近衛騎士達に公爵は拘束され連行された。


 国王のお願いで、事後処理が終わるまで滞在して欲しいと言われて、仕方なく王宮の客室で過ごした。

 まあ、王宮の図書館に通っていたから、それなりに充足した時間を過ごす事が出来たがな。

 他の皆も、それぞれが色々とやって過ごしていた。

 アリシア、リン、エレナ、ソフィア、アリスは、俺と一緒に図書館で過ごし、マルティナとネイは、騎士達に可愛がられ、連日、騎士達と練武場に通っていた。

 因みに、アリシアとソフィアは、王妃専用の区画に入り浸っていた。

 出てくると、2人共、少しぼぉ~としていたから、「余り根を詰め過ぎるなよ」と言ったら、アリシアが「分かっているわよ!」と、何故か、顔を赤らめて言った。

 そして、俺が聞こえない声量でアリスが何かを言い、アリシアとソフィアが過剰反応をしていた。


「御主人様。誠心誠意、御奉仕させて頂きます。よろしくお願いします」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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