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処刑されたいのか?

言われた事だけをやっていると、こういう事もあります。


 

 それはもう、派手にびっくりしてたよ、被害者のアリシアは。

 追加的な蛇足だが、同じ部屋に俺より先にアリシアの寝室に入ったミモザが、俺を監視していた。


「もう……」


 最後は、赤く染めた顔をさせたアリシアが、この一言で朝の騒動は終わった。


 因みに、昨日左手の薬指に嵌めた指輪には、色々な異常耐性を付与してある。

 特に、「魅了や洗脳」と「毒」耐性を可能な限り高くしてある。


 それと、アリシアはまだ気付いていないみたいだが、アリシアが着る全ての衣服、下着も含めて、色やデザインは全く同じだが、素材をシルクスパイダーの糸にしてある。

 これで、何か着ていれば、その部分は、下手な鉄鎧も防御力が高くなっている。


 着替え等が終わっても、まだ顔が赤いままのアリシアをエスコートして食堂に向かい、朝食を食べ終わると、俺達冒険者チームは今後の冒険の予定を話し合った。

 因みに、他の皆は自分の部屋に戻りダウンしている事だろう。

 まあ、それだけ大変だった訳だ、昨日までの武道館は、な。


 さて、今後の冒険だが……


「ヤクモ様」

「どうした?」

「お手紙が届いております」

「分かった」


 ローテーションで屋敷内勤務をしていたメイドから手紙を受け取ると、封蝋が王家の紋章だった。


 ……嫌な予感しかしねえ!


 それでも、正式な手順で出した手紙である以上は、無視だけは出来ないから、確かめるしかない。


「……」

「ヤクモ、何が書かれていたの」

「……ほい」


 俺は、手紙をアリシアに渡した。


「……はぁ」

「アリシア?」

「はい」

「……」


 今度は、リンが手紙を受け取り、無言でソフィアに渡す。


「……」


 手紙のリレーは続き、最後のアリスが受け取ると、一気に読み、一言。


「……バっカじゃないの!」


 手紙の内容は、俺が単独討伐した災害級ディザスターザカリアスは偽物で、第4王子「イクナーム」が、討伐したモンスターこそが災害級ディザスターザカリアスだと主張し、偽物を献上し王家をたばかったとして「反逆罪だ!」や「処刑しろ!」と、騒いでいるらしい。


 ……はあ。


 あの時の国王達の反応は、コレが原因か。

 しかも、このバカ王子には公爵家の1つが後ろにいる為に、あまり強く出れないらしい。


 それで、この手紙の真意は、国王からの泣き言お願いで「悪いけど王城に来て、このバカ王子を倒してくれ!」という内容な訳だ。


「……行くしかないか」

「そうね、ヤクモ」

「ヤクモ様。国王から、労働報酬を搾り尽くしましょう!」

「お城かぁ。楽しみ!」


 俺達は日のある内に旅の準備をして、少し早めの夕食で、ユウカやリドナ達を交えての武道館公演お疲れ様会を開き、美味しい食事に舌鼓した。


 翌日、俺達は王都に向けて出発し、途中で転移を使い、次の日の夜明け頃に王都に到着した事にした。


 面倒臭いから、貴族用の門から入ろうと思い、王紋を見せて通ろうとすると、止められて、兵士が周りを囲んだ。


「どういう事だ?」

「第4王子から通達を受けております。

 その『王紋』は偽物であり、拘束し投獄せよ、との命令が来ております」

「その命令に、国王陛下からの同意の通達は来ているのか?」

「……いいえ」

「質問だ。お前達は誰に忠誠を誓い、誰に仕えている?」

「「「「国王陛下です」」」」

「次の質問だ。第4王子の命令は、国王陛下の命令より上位か?」

「「「「いいえ、違います」」」」

「最後の質問だ。この王紋は何だ?」

「「「「……」」」」

「答えろ!」

「……」

「お前、答えろ」

「お、王族相当の身分証」

「……本気で言っているのか?」


 ……マジか!


「この王紋を表に出している間は、俺の身分、地位、権威は、この国の国王と同等になる」

「「「「……え!?」」」」

「つまり、今、お前らは国王陛下に槍を向けている、という事だ。最悪、国家反逆罪にもなる」

「「「「!」」」」

「当然だろう」

「何事だ!」


 今度は、騎士が来たみたいだな。


「質問だ」

「……何だ?」

「コレは、何だ?」


 俺は、騎士に王紋を見せる。

 すると、騎士は青くなり、周りを見ると怒号を発した。


「槍を引き、ひざまずけ!」


 兵士は、急に言われ行動に移さないでいると、騎士から更に言われる。


「処刑されたいのか?」


 兵士は一斉に跪き、騎士も俺の前に出て跪く。


「ヤクモ様、大変申し訳ありません!」

「罰は、1週間以内に、こいつらから笑顔を消せ。そして、1年以上は笑顔が出来ない様にしろ」

「はっ!」

「俺達は、国王陛下に呼ばれている。

 行ってもいいか?」

「勿論です」


 ……30分後に、俺達は王城に到着する。


 入口で馬車を預けるのだが、ヒカゲには結界を張っておくようにと言っておいた。


 そして、文官に案内されているのだが、到着した場所が、王城内の練武場だった。

 つまり、この文官は第4王子派の可能性が高い訳だ。


「俺は、国王陛下に会いに来たのだが?」

「貴様の様な詐欺師に会わせる必要が何処にある?」


 俺は、また王紋を出す。


「俺達を国王陛下の所に案内しろ」

「遂に尻尾を出したな! 詐欺の証拠を確認した。拘束しろ!」


 騎士10人と魔術士が5人現れた。


 ……え!?


 第4王子に従う存在が合わせて15人も居たのか!


 ……いや!


 後ろに居る公爵家か!


 ……とりあえず、雷矢サンダーアロー64連を、両肩、両膝に向けて発射!


 うめき声を出す連中を無視して、俺達は適当なメイドに声を掛けて、王城と王宮の境まで案内して貰い、勝手に奥へと移動を開始した。


 後ろには、不安な顔をする案内してくれたメイドが居たが、きちんと国王には言っておくから心配するな。


 途中、案内人無しで歩いている俺達に気付いたメイド長と一緒に国王が居る執務室に向かった。


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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