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「……はい」

あの時の半年以上先が、今回です。

 

「……以上だが、良いか?」

「はい。ありがとうございます、我が主君」

「ええ、我が君」

「分かったであります!」

「はい、ヤクモ義兄にいさん」


 翌日の朝食後に、俺が良く通る声に誘われて行ってみると、屋敷の多目的ホールでは、既にユウカとリドナが中心となって、最初の「公演」の構想を話し合っていた。


 まあ、俺も詳しくは無いが、3ヶ月で武道館が完成する。

 その完成披露宴で、言わば「メジャーデビュー」するユウカとリドナにとっては、今から準備をしないと間に合わないのだろう。

 それなら、俺も助けとなるべく、動くとしますかな。


 先ずは、ランカール辺境伯にお願いして馬車で1ヶ月以内に来れる「仲良し」な貴族への招待状を書いて貰い、超ぼったくりの料金が掛かる冒険者ギルドの転送の魔道具で、その招待状とその旨を書いた手紙を送る。

 後、旅の中で知り合った人達にも、冒険者ギルドや商業ギルドから通達して貰った。

 武道館が完成して、披露宴を1ヶ月後に予定して、その1ヶ月間を準備期間として設けるつもりだ。

 次に、転移で行ける街から王都までの全ての奴隷館に訪問して、性格等に問題無しの元侍女やメイドを購入して、カルザール侯爵に再教育をお願いした。

 勿論、1人に付き白金貨1枚で了解を頂いている。

 武道館の下働きとかは、最初は上位の下働きは都市ランカールの住民で、下位はスラム街の住民にする。

 勿論、こんなのは最初だけで、結果を出す努力家には、それ相応の対応をする。

 別にオーナーは、生粋の貴族様じゃないから、生まれなんぞ、気にする必要は無い。


 次は、武道館の商業エリアの誘致の為に、商業ギルドに向かった。

 勿論、構想を話すと諸手を上げて歓迎され、責任を持って準備をすると鼻息が荒かった。


 次は、冒険者ギルドに行ってギルドマスターと相談して、適当にソロ10組、チーム10組を武道館の完成披露宴までに揃えて欲しいとお願いした。

 後で、ユウカやリドナと相談する予定だけど、その日の全体の公演時間を3分割して、第一部を旅芸人等のショーにして、第二部を冒険者対モンスター等の戦いをショーにする。

 第三部をユウカとリドナ達の言わばアイドルコンサートにしたいと考えている。


 まあ、色々と問題が発生するだろうが、きちんとした「報連相」をしっかりやれば大丈夫だろう。 



 ……あっという間に4ヶ月が過ぎて、完成披露宴の3日間が盛大なままで終了した。


 この4ヶ月の間に、先ずはネイの戦闘の雛型が完成した事で、改めてドワーフ国のイポスやテーファにお願いして、ネイの装備品を依頼した。

 数週間後に、災害級ディザスターザカリアスの装備を纏ったネイは、あの「アーシ○ス」嬢を彷彿ほうふつとさせる戦いを俺とアリスに魅せて貰った。

 当然、涙を流しながら笑顔でいる俺とアリスを見て、他の皆は「何、この人?」な、表情になっていた。


 俺自身も、空き時間を作り、冒険者ギルドや商業ギルドに行き情報を集め、その後、素材集めに奔走した。

 そして王都に行き、集めた素材を専門家にお願いした。

 同時に、アリシアの家族の女性陣やミモザにお願いして秘密裏に「サイズ」を測って貰い、コレも王都の専門家に素材の提供をしてお願いした。


 そして、武道館の完成披露宴の公演が終了して、会場には誰も居なくなり、ステージ上には、関係者が全員揃っていた。


 ミモザに言われるまま、誰かが用意したドレスを着て、誰かが用意した黒系の宝飾品を身に付け、ミモザ会心のメイクをしたアリシアがステージ上の中央に立っていた。

 そして正装した俺がステージに上がり、アリシアの前に立つ。


「ちょっと遅れたけど、アリシア、お誕生日おめでとう」

「「「「「「お誕生日、おめでとう」」」」」」

「……そうだったわ! 私の誕生日は4日前だわ」


 関係者には事情を話して、ランカール夫妻に許可を貰い、誕生日の事を忘れていて貰う為、アリシアには色々と雑用を押し付けて貰った。


「はい、アリシア。誕生日プレゼント」

「……ありがとう、ヤクモ」


 俺は、日本の「アレ」を彷彿させる「小箱」をアリシアの前に出して開く。


「……!?」


 勿論、指輪だ!


「アリシア」

「……はい、ヤクモ」

「アリシアの事が好きだ。俺と婚約して欲しい」

「……」


 アリシアは、混乱した表情から、大粒の涙を流し笑顔になると答えた。


「……はい」


 アリシアの返事を聞いた俺は、笑顔で小箱の指輪を持つと、アリシアも左手を俺の前に出した。

 そして、俺はアリシアの左手の薬指に、指輪を嵌めた。


「アリシア……」

「ヤクモ……」


 そして、そのまま「キス」になりそうな所で、制止の声が響く。


「はい、そこまで! 続きは結婚式までお預けよ」

「そうよ、アリシア」

「グランディア様に、フェリシア!」

「そうだぞ、アリシア」

「そうですよ、アリシア」

「お父様に、お母様!」


 この後、ステージ上に居る女性陣から「おめでとう」と「お幸せに」と「良かったわね」の言葉を贈られ、最後はキャパオーバーしたアリシアは、笑顔のまま気絶した。


 翌朝、アリシアが目覚めると、同じベッドにアリシアと向かい合って寝転んでいる俺が居た。


「おはよう、アリシア」

「……!?」


 勿論、朝チュン風のドッキリだ。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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