……この世界は大丈夫か!?
支配者階級から出す歴史や逸話とかは、こんな感じが多いですよね。
マナの案内で、本拠地の観光用の場所を見せた後で、宴会場に到着した俺達は上座に座り御膳が置かれていった。
因みに、俺達が座った上座よりも更に奥の神棚エリアでは、既に呑んでいた。
それと、普段は3頭身のマスコットキャラの外見をしているが、今は、8頭身のリアル系の外見になっている。
そして、知らない男女が数人居て、同じ様に呑んでいる。
「ヤクモ様、アレは……」
「リン、後回しだ」
「はい、ヤクモ様」
俺の後ろに居る「アレら」は無視して、乾杯の音頭を取り、宴会が始まった。
時間もある程度経過すると、後ろから鬱陶しい視線を受けていたから、俺は神棚エリアに行く事にした。
「そちらの方々は、俺は招待をしていない筈だが、どちら様で?」
「うむ。この方々は、この世界の神々なのじゃ」
「……はい!?」
「初めまして。私、この世界の創造神をしている『エマシャホル』です」
「初めまして。私は、この世界の光を司る神『リヒィーティ』ですわ」
「初めまして。我は、この世界の闇を司る神『ドゥンケルヒート』だ」
この後も、この世界の4属性を司る神々である「火」を司る神「フラーメ」や、「水」を司る神「ヴァッサー」や、「風」を司る神「ヴィンザー」や、「土」を司る神「ボーディン」を紹介される。
更に、闘神「キャフヘル」や、魔法神「マギエール」や、芸能を司る神「ホンザハイング」が、勝手に招待されていて、自己紹介された。
天照大御神の分御魂である「ひるめ」……この機に、この呼び名でと、お願いされた。
因みに、月読命は「つくよみ」で、須佐之男は「すさ」呼びをお願いされたが、流石に呼び捨ては無理なので言葉に出す時は「様」を付ける事になった。
今回の原因の説明では、ひるめ達が、この世界に顕現してから3日目に、先ずは、この世界の神々の使者が現れて、説明を求められたと言う。
その後は、下級神から始まり、次第に上級神が訪れる様になり、最近では上級神以上の溜り場になっていて、終いには創造神まで居座る様になったらしい。
……この世界は大丈夫か!?
そして、ひるめ達や、この世界の神々のお願いで、マナ達は主である俺に秘密にしていた。
更に、今回の宴会をひるめ達から聞いた事で、今後も溜り場にしたいという事で、この機に紹介しようとなったみたいだ。
「勿論、只でとは言いません」
そう言って創造神は、光の玉を次々に造りだし、俺を含めたアリシア達全員に、その光の玉を授けた。
「その光の玉は、私からの祝福です」
更に、他の神々からも、適性の合った祝福を授けられた。
俺は、創造神を含めた参加した神々全ての加護を授けられた。
アリシアは光の神に火の神と、魔法神からの祝福を授けられた。
リンは闇の神に水の神と、魔法神の祝福を授けられた。
マルティナは闇の神に土の神と、闘神の祝福を授けられた。
エレナは光の神に風の神と、魔法神の祝福を授けられた。
ソフィアは光の神に水の神と、魔法神の祝福を授けられた。
アリスは光と闇の神に火の神と、闘神の祝福を授けられた。
ネイは闇の神に風の神と、闘神の祝福を、授けられた。
リドナは光の神に土の神と、芸能の神の祝福を授けられた。
最後にユウカは光と闇の神に水の神と、そして、天照大御神の分御魂である「ひるめ」を経由して、天の岩戸で有名な「天宇受売命」様からの祝福を授けられた。
これは、勇者召喚に巻き込まれた「謝罪」も含まれていた。
後、サプライズとしてトモエ達、Sランク冒険者チーム「クーゼ」の4人を呼んだが、俺との関係を知らない何人かは、かなり驚いてくれた。
……やっぱり、災害級モンスターを討伐した冒険者チームの事は、情報として知っていたのか。
こうして、宴会は終了したが、アリシア達には、ひるめ達の事は書物から名を消された古代の神々だと伝えた。
こう言っておけば、俺の強さとかを「ああ、そういう事か」と、納得すると思ったからだ。
我が屋敷に帰ると、冒険者メンバーから話が有ると言われて、俺の部屋に行く事になった。
「話とは?」
「我が主君に聞きたい」
「何だ、ソフィア」
「貴方の本拠地の名が、あの悪名高い『ラジャス・アーク』だとマナさんが言っていたわ。
何故、その名なのか、説明して欲しい」
そうソフィアが言うと、事情を知らないアリシア以降に仲間になったマルティナ、エレナ、ネイが頷いた。
「先ず、事実として、ラジャス・アークという名を、あの死霊術士が勝手に使っていた」
「本当ですの?」
「ああ。何故なら、あの死霊術士との血の繋がりは無いし、他の誰とも血の繋がった家族は俺には居ない。
それに、あの名は俺にとっては、今や家名にも等しい名だからだ」
「うん、そうだよ」
「アリス?」
「私も、ある事情で知っていたけど、ヤクモさんの言っている事は本当だよ」
「そうですか……」
「それと、近々だろうが、王国から発表がある筈だ」
「どんな発表だい?」
「それはな、マルティナ。死霊術士が名乗った『ラジャス・アーク』という名は偽名だったという事と、死霊術士の裏切りは、嫉妬に狂った初代国王アルジャーノの捏造だった、てな」
「「「「!?」」」」
「どういう……」
「簡単に言えば、あの物語の真相は、死霊術士と聖女は恋仲で、あの戦いで死霊術士は、意識を失ったまま遠方に追放して、同じく意識を失っていた聖女が後に真相を知り、拒絶と嫌がらせから、聖女は結婚式当日に逃亡したんだ。
そして、そんな初代国王に嫌気が差した他の仲間も離反した。
それを隠す為にやったのが、あの『物語』という訳だ」
「そうだったのですか……」
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