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異世界転生の巨匠マンジー


「どうなることかと思ったが、何とかなりそうだな」

数いる神々の中でも多大な権力を持つ巨匠マンジーは、ほっと胸を撫で下ろしていた。


異世界転生が許可制になると聞いたときには、この世界ももう終わりかと思ったが…よくよく話を整理してみれば、ただの骨抜き法案であった。


女神ルプナも大したものだ。

このような骨抜きの法案を作って民を煙に巻こうとは。


結局はこれまで通り何も変わらないと言うことである。

女神ルプナは相手が強い立場であれば許可を簡単に出すと言う腹づもりなのであろう。そうでなければ、女神でも何でもない小娘を担当者に据えるなどあり得なかった。


仮に相手はやり手だったとしても神より格が低い以上賄賂を送るなり、弱みを握るなり、いかようにもやり方はある。

こちらが強く言えば、すんなりと日本人の転生にも許可を出すことだろう。


「ムフフフフ。これで安心して、新しい世界の創作に取り組めるな。次はどの世界に送り込むか」

異世界転生において、育ちの良い日本人は大変使い勝手が良い。責任感や倫理観が強いものが多く細かい指示をしなくても勝手に世界を良い方向へ変えてくれる。なので、未発達の異世界において、彼らの存在は大変役にたつのだ。


「今度はスライムに転送するなんてのも楽しそうだ。いや、影では実力者…なんてのももありかな」

マンジーの夢は広がるばかりだ。


マンジーが物思いにふけっていると、こんこんと扉がノックされる。

「マンジー様。例の担当者との話し合いの場がセッティングできました。明後日の予定となりますのでご準備のほどお願いいたします」

「うむ。ご苦労」



「さて、お手並み拝見といこうか」

マンジーは意地の悪い笑みを浮かべていた。


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