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黒い血の復讐者  作者: ピカ様
3/5

国外の異変

・・・・・・・・

あの日のオルトス王国 貧民街



「ん...朝か....おーい起きろ〜」





「クゥウウン.....」スースー





「ポチ〜!散歩行くぞ〜!」クワッ





「!?!ワンワンッ!!!」





「....!うわまぶしっ!...よーしポチ!あの塔まで競争だ!!よーい....スタート!!!」ダッ






「ワンワーーン!!!!」ダダダッ








・・・・・・・・




「ふぅ.....今日も俺の勝ちだな!」





「ハッ....ハッ...クゥウン....」






「.....なあポチは俺が二年後にここからいなくなったなどうするんだ?」






「?クゥ..?」





「....まあわかんねぇよなぁ....でもお前は元いたとこにちゃんと帰るんだぞ!」






「?....ワンッ!」





「ふぅ.....あと2年.....もう2年.....よしっ!!今日はあそこ行くか!!!」






「ワンッ!!!!」






・・・・・・・・・・


オルトス王国 ギルド



受付


「今日はなんの依頼を受けにいらしたのですか?」





「今日は....そうだな...一覧を見せてくれませんか?」





「はい....えっと、こちらですね」スッ






「んー....おーい!ポチ!ポチは何がいい?」





「ワンッ!」





「これか?じゃあこれでお願いします」






「えっと...!?こ、これってオーガの討伐ですよ!?とても子供には任せられません!」






「んー.....じゃあ以来の発注者はポチでどうですか?」






「は、はぁ....ちなみにポチというのは....」






「この犬です!可愛いでしょ?」






「えっと......先程からあなたの隣にいるのは、ワイルドウルフですね....あなたもしかして"従魔"の才能があるのですか!?」






「.....いや、そんなもの持ってるわけないじゃないですか」






「そうですよね、ギルドの資料でもあなたは才能なしと書いてありますし....」






「.......」(またか...他の人はいつも才能ばかり見る....なんで父さんと母さんは持っていたのに....)








ーーーーーーーー才能


それはこの世界に伝わる生まれながらの優れた能力のことである。才能のレベルが高ければ高いほど国に優遇され、英雄候補としても名が挙がる。才能の例で言えば、「剣がうまく使える」「生まれつきの身体能力が高くなる」「魔法の威力が高まる」「扱える魔法の数が多くなる」など様々であり、毎年新しい才能が発見されるなど種類も様々だ。才能があるかないかは教会の神殿で確認することができる。しかし確認にはとてつもない量のお金がかかるため優れた才能が世間に知られずに終わることも少なくない。





「とにかく、依頼を発注させてください!」






「...仕方ないですね。わかりました.......はいこれで依頼発注完了です。」






「どうも、ポチ、行くぞ」タタタッ






「ワンッ!」






・・・・・・・・



オルトス王国南の森




「周りに誰もいないな....ポチ、気をつけて歩けよ..」サササッ





「ワンッ」





「.....!あ!いたぞ!オークだ!しかも群れだぞ!今日はたくさん稼げるな!」







「ワンッ!」ダダダッ






「あっ!待て俺が先だ!」ダダダッ






・・・・・・・・・



「ふぅ、何匹くらい倒したかな?」





「ガッ、ガッ!.....クゥウン」ガブガブ





「いいなーお前は生で食えて...」ジュルリ





「早く俺も食べたいな〜......よし!もう帰るぞーポチ」





「ワンッ!」タタタッ






・・・・・・・



「あれ....?もう着いてもいいのにな.....というかどんどん暗くなってる......まだ午前中だぞ....?」






「ワンッ!ワンッ!」






「どうしたポチ!?」






「ワンッッッッ!」フーフー






「......何なんだここは....」(まずいな...ここは邪神の森に近いからな....今の俺じゃきっと相手にならねぇし行っても無駄.....クソっ!)






「ワンッ!」ダダダッ





「!?ポチ!?」






少年はポチの後を追っていった。そして進むにつれ周りの魔力がだんだん濃くなってきてきた。





「うっ....息がしづらいな.....おーい!ポチ!待てって!」





「ワンッ!ワンッ!」





「ん....?!?え.....これ....死体.....?」






ポチが止まったところには一人の少女の死体があった。






「これって....英雄の人.....だよな?」







「クゥン....」






「!そういや英雄の人ってこれまで一度も帰ってきてなかったよな.....じゃあこの人が一人でここまできたのか....?」






「ワンッ!」ゴソゴソ






「!おい!ポチ!勝手に漁ったらだめだぞ!」アワアワ







「ワンッ!」ガラッ






「!これは....何かの機械....?ここになんか入れるのか?.......あ、魔力か」






「ワンッ!ワンッ!」





「ああ、頼む、俺も魔力がほしいなぁ.....」






「.....」スッ






「ん....?うわっ!!なんだこれ..?映....像?」






機械    ギッギィィ....シュン





『ハァハァ....こ、この映像を誰が見てるかわからないけど.....ハァ.....私は205代目英雄団長.....アリス・エイブレット.....私は今邪神の討伐に失敗し、情報を国に持って帰ろうとしているところだ.....でも、おそらく私は行きて帰れない....だから....邪神の情報を伝える...邪神は.....!!っ、クソっ!またか!...ふぅ.....ハァッ!!.....ハァ..ハァ............!?!?あ、足が動かない....なんで..?!』








「あ....あれは....おお...かみ....?」







『あ...ああ....な...んで...?なんであいつがここにいるんだ...』






その後、すぐに少女はその巨大な狼男の一撃によって、絶命した。





「ま、まさかあれが.....邪神.....?」






・・・・・・・・・・・・・・・

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