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S.5黒幕登場?

こんにちは。こんばんは。夏休みに入ったので3日に1話投稿します。サボったらああやってんなって思って優しい目で見て下さい。どうぞよろしく!٩(๑•ㅂ•)۶

 ダンジョンに入ったユノは、コクナを先頭に歩いて行く。すると、スモールマウスが3匹現れこっちに迫って来た。それをコクナがレイピアで仕留めようとしたが、避けられた。ユノは一瞬驚いたが、たまにはそういう事もあるだろうと思い、自分も2匹のスモールマウスに短剣で攻撃すると、避けられた。だが、その後スモールマウスを後ろから要は死角から短剣で刺すと、攻撃が当たり2匹仕留めた。もう1匹はラプが仕留めていた。おそらくは、短剣で仕留めたのだろう…。


「大丈夫だったか?」


 コクナが少しだけ焦ったように言って来た。それにユノは


「何とかな」


 と、少し気を使って軽く返したが…ラプが


「全然大丈夫ですよ。それにしても、勇者コクナ様の役に立てたでしょうか?」


 それを聞きコクナが少し苦笑したかと思うと、ボルが後ろから


「勇者コクナ殿、先へ行きましょう。あまり時間がありません」

「ああ、そうだな。先に進もう」


 ボルがそう言いコクナがそれに返して皆を一瞥してから、またダンジョンの調査を再開した。

 その後は、スモールマウスが2匹出てきたがコクナがユノの言った通り死角から攻撃をし、スモールマウスを倒せるようになり、ダンジョンの中間辺りまで来た。コクナが皆の方を向きながら


「だいたいここぐらいで調査はいいと思うのだが、どうだろうか?」


 そのコクナの質問にユノを合わせ皆が首を縦に振り肯定する。


「では、調査終……」


 その言葉を最後まで言えずにコクナが何者かの剣によって弾き飛ばせれた。ユノは、その何者かを攻撃しようとして距離を詰める。だが、もう1体自分の後ろに回り込んで来たらしい。そいつに剣で弾き飛ばされ、コクナとは逆の方向へと飛ばされる。コクナが壁に打ちつけられたその数瞬後に、ユノが壁に叩きつけられた。それにより辺りに土煙が舞う。


「ゔぅ…」


 ユノは、背中全体に鈍い痛みが走ったが骨折は免れた。ユノは、すぐに立ち上がり辺りを見渡す。土煙であまりよく見えないが、コクナの方へ何者かが向かっているのは分かった。数は3。そのうちの1体が自分を吹き飛ばしたのだろう。コクナ以外はよく分からない。なのでまずは、コクナを助けようと地を蹴ろうとした瞬間…


「勇者ユノ殿。ご無事ですか?」


 土煙の中からボルがバシと一緒に、ユノの近くまで来た。


「ああ、俺は問題ない。だが、コクナが…。速く助けないと」

「分かりました。ならば私が囮になりましょう」


 そうボルが言うとバシが


「ならば、勇者ユノ殿。私がこちらにあの魔物を引き付けます。その隙に逃げてください」


 バシがそう言って来た。


「分かった。感謝する」


 ユノはそう言うと、バシが魔物のところに走って行く後ろ姿を見ながら、土煙が舞うダンジョンの中を静かに、コクナに向かって歩いて行った。その時…


「へー、こうなったら勇者でも逃げるんだー」


 どこからともなく、そんな声が聞こえて来た。どこかで聞き覚えのある少女の声だ。辺りを見渡すとコクナから少し離れた位置に立っている、人影が見えた。ユノは、その人影が気になったが今はコクナを優先しようと考え、その人影から目を離そうとした瞬間、一瞬だけほんの一瞬だけ土煙が晴れその人影の正体が分かった。それは、ラプだった。本当に幼く無邪気に笑っているラプだが、両手には血がべったりとついており指先から血が雫となって落ちている。ラプの周りには血の海ができており2人の死体が転がっている。その死体は、どちらとも首があった場所がとてつもない力で捻じ曲げられており、綺麗な赤い肉と血に染まった骨が飛び出している。ユノはラプの名を叫ぼうとしたが本能が止めさせた。今、ここで叫べば殺される、と…。

 ユノは、コクナに向き直った。バシがもうすぐ引き付けるだろう。ユノは慎重に歩を進めようとした時、コクナがまた吹き飛ばされた。このままではコクナが死ぬ、と思ったユノは思っい切り地を蹴りコクナの元まで走り間一髪のところで助けた。バシを追い抜いてしまったが仕方がない。ユノが数歩歩いた時、バシが合図でも送ったのだろうボルの火魔法が炸裂した。

 すると、後ろから…


「あ、あぁ、やったな…やったな…よくも……よくも……」


 そんなラプの掠れた声が聞こえて来た。それを無視してコクナを抱えながら走って逃げる。

 数分後。後ろから大量の魔物が迫って来た。先頭は今までで、数回戦った事のあるエア・ビーク3体だ。おそらくそのうちの1体が自分を吹き飛ばしたのだろう。だが、今それは置いといて逃げる事に集中する。

 そのまたさらに数分後。エア・ビークがもうあと1歩のところまで迫って来た。エア・ビークは剣を振るいユノの首を一刀両断にしようとしてきた。

 ああ、もう無理なのだろうか?そんな事を思いながら最後はかっこよく女の子を守って死にたかったな…。こんな死に方あまりにかっこ悪すぎる。ああ、嫌だなー。なんて思いながら目を閉じようとした時、コクナが懐から短剣を出し


「あぁぁあぁー」


 短剣でエア・ビークの剣の軌道をずらそうと思ったのだろうか。だが、今コクナはお姫様抱っこをされておりなおかつ疲弊しているのだ。そんな状態では流石に勇者でも無理だ。だが、コクナは諦めなかった。短剣が弾き飛ばされる事を予想していたのか?いや、分かりきっていたのだろう…。


「まだ…ここで死ぬわけには…行か…ないんだ…ッ」


 だから、今度は素手で剣の軌道をずらしたのだ。左後方から肉と骨が斬られる音がする。


「ゔぅ…」


 それと同時、コクナが嗚咽の混じった声をあげた。それを聞きユノはただ優しく


「大丈夫…もうちょっとだから…」


 そんな事しか言えなかった。そして、ああ、もうちょっとだ…。あと3歩、2歩、1歩。ユノは、コクナと一緒にダンジョンから出る事に成功した。



 ★



 ダンジョン地下100階。そこに4人の男女がいた…。


「あーあ、私の可愛い人形ちゃんが3体死んじゃた」

「別にまた作れるでしょ?」

「それもそうだよね…。おねーちゃん!?」


 急に抱きしめらて少し変な声をだしている少女と、その少女の頭を手馴れた手つきで撫でているもう1人の少女がいた…。


 屈託のない笑顔を浮かべて姉の胸の中にいる妹のラプ。妹ラプの頭を撫でているマヤ。


「ほっほっほっ。本当に仲がよろしいですな」


 そのやり取りを微笑ましそうに見るボル。そして…


「今回の件について報告です。マヤ様、ラプ様」


 姉妹の前で跪くバシ。それを見てマヤが


「手短によろしくね」

「はっ。ではまず勇者2名は生存。ですがそのうちの片方勇者コクナは右手首の欠損に加え複雑骨折。勇者ユノはほぼ無傷です。続いて冒険者2名はラプ様が首をもいだために絶命。以上です」

「勇者逃がしちゃったかー」


 ラプが呑気にそう言って姉のマヤに視線を送る。


「まあ、冒険者を殺せたのだしいいでしょう」

「そうだねー。ならいっか」

「ふふ、また会えるといいなぁ。あの勇者2人に…」


 そう不気味に笑いながらマヤが言った。


「大丈夫!また会えるよ…。それに次はきちんと殺さないとね。おねーちゃん!」

最後のバシが言ってる報告。意外にも戦闘シーンと同じぐらい書くの夢だったんですよね!それと最近少しグロめですがもうちょい行けますね!では、また3日後に…たぶんね( ˙꒳˙ )

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