進路調査 2
前回が短すぎたので長めに…
あの日…師匠は俺をとある場所に連れて行ってくれた。今でもその風景は覚えているものの、何かしらの妨害魔法をかけられたのか詳細な会話が一部抜けている。
そう場所は確か天界…神々が集う場所だった。_____________________________
「レイン…神々って不思議に思わないか?」
突然、俺にそう師匠は疑問を投げてきた。さすがに俺はまだ年齢的に若くどういう意味かがわからなかった、ので俺は
「師匠…それってどういう意味ですか?」
俺は子供ながらにそう聞いた。なぜかがわからなかったからだ…不思議に俺は思わなかったからだ。神様は神様、俺たち人間は人間それぞれ違うから当たり前だと。
「ん…私はな人間だから人間らしくしろとかさ、そういうことをなぜいうのかがわからない。だって考えてみろよ神だって元は人間と変わらなかったんだろ?それなら人間だって神様みたいなもんだろ。」
師匠は未来をまっすぐ見ている感じだった。おそらく人間と神々の違いがなくなっている日を。
「師匠…僕には全くわからないです。ちょっと難しすぎて、でも師匠が言っている事を実現させたいと思っています!」
俺は大きな声で周りの神々を気にせず大きな声で師匠に誓った。そんな未来を絶対に作り上げたいとそう。
「はっ…楽しみだな。私は少なくとも生きているから、見れるだろうなその未来。」
師匠は久々の笑顔を俺に見せながらいった。
少なくともの意味はおそらくだがスキル【不老回復】という師匠のスキルの一つの影響ではないかと思った。師匠はスキルを10個持っていてそれは世界最高の数…そして永久の若さのため何歳なのかわからないし、死ぬこともないと思っている。
「よぉ…全権神テア!久々だな、その背と幼女のような感じはまだ50年経っていても変わらないな。」
師匠は世界を統べる神、テアに向かってすごく失礼な事を挨拶がわりにいった。
神様と言っても全ての神々に権限があるわけではない、ので色々な方法で決めることによって平和的に解決するのだ。
「その格好…その感じ。まさしく、あなたらしいわね…レミオラ=シンセサイズ。幼女とは失礼な、これでも1030歳ですし。」
全権神テアは師匠が言った事を瞬時に否定してきた。
なるほど基本的には確かに師匠の言う通り、人間にすごく近かった。なんで差があるのかはわからない。
「ん…その男の子は?まさか誘拐してきたとかはないでしょうね。」
全権神テアは今度は視線を俺に移し、俺が誰なのかを探ろうとしてくる。どうやらテアは俺が誘拐された子だと思っているらしい。
「ひどいなぁ…この子は私の後を継ぐ子よ、レインっていうの。」
師匠は俺の頭の上に手を置くと、テアに向かってそう俺のことを自己紹介した。どうやら師匠は俺に後を継がせるらしい。
なぜ俺なのかはまだわからないが前、師匠が酒を飲んでいた時…
「こいつは私に似ているからなぁ…すごくよくなって壊れなくなったりしたら継がせるよ。」
とか言っていたなぁ…
「へぇ…この子があなたみたいな化け物の後継者ね。悪くはないと思うわ、けど魔力量が違いすぎる。だからもっと強くなるといいわね。」
テアは宙に浮いていたが瞬時に俺の方へ向かい、俺の頭を撫でながらそう言った。
なんだろう…不思議な感じが少しする。まるで体内に何かを流し込んでいるような。
俺は何を流し込まれたかを察すると後ろへ後退し、テアを見つめる。
「確かに魔力の耐性には強いし、皮膚がなんかこう…鋭いわね。瞬時に何かを察して判断、それの対処をさっさとするとは。それと私少ししか魔力を上げる気がなかったんだけど、この子が50年分持っていったからね…しばらくはあなたと一緒だけど、どこかで使い切ったりすると思うわ。」
全権神テアは俺の頭を普通に撫でながら、師匠にそう言った。俺は途中で寝ぼけていたからわからなかったけど、おそらく俺の強みと弱みを解説してもらっていたんだと思う。翌日からは少し厳しくなっていたし…
でもそんな日々はある日を境に消えていった。




