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世界をかけた会議 2

今回で2章終了です。次回から3章卒業編に入ります。

「皇帝閣下…アリス様と例の【越えざるもの】が見つかりました。」


「なんだと…本当か、なら気のせいだったと言うことにして済ませて平穏に終えさせよう。」


皇帝とその秘書官が小声で話すのが休憩中に聞こえてきた。どうやら作戦が成功したようだ、ちなみにどんなものなのかと言うと魔法人形と呼ばれる魔力で作った人形に自我を与えてそっくりにして馬に乗せて本人だと錯覚させる作戦だ。効果は2年間持つように王宮魔術師の皆さんと話し合いながら作ったのだ。



バレることはまぁこちらの技術なので、ありえないと絶対言い切れる。









「国王陛下…どうやらあの作戦が成功したようです。うまく行ったのであとは、瞬時に経済制裁を終わらせれば…こちらの勝ちですね。」


俺は絶対に聞こえないように音量を【調節者】でいじりながら、そう耳打ちした。我々にとってはすごく喜ばしいことだし、彼女たちにとってもいいことだ。



「あぁ…ついにもう終わるのか。っさっさと終わらせようではないか。」


国王陛下は立ちながらそう言うと、皇帝に声をかけ会議が再開した。この世界に平和をもたらせるために、二度とこう言うことをなくすために。



















「では…経済制裁だけを終わらせるだけでいいんですね?」


国王陛下は笑みを浮かべながら、皇帝に向かってそう聞いた。こちらの勝ちだと言わんばかりの笑みを浮かべた国王陛下は、失礼だがなんだか似合う感じがする悪役とかいい意味で似合いそう。



「えぇ…それでいいです。それと前回の武装集団の件はすみませんでした…実は我が国の植民地のものが変な思想であんなことをしてしまって。」


皇帝は【越えざるもの】の件を明らかにせずに、すべてにおいて嘘を付き添う弁明した。さすが帝国だ、明かさずにもめ消すとはかなりゲスい。



「いいんですよ、ではまた会いましょう。」


国王陛下は皇帝にそういったところで会議は終了。記者会見も行われたが、なんとか平穏に抑える事ができた。俺は軽く雑務を終わらさなければ。
















「レイン様…お疲れ様でした。これホカ亭のケーキです…レイン様だけのご褒美ですよ。」


アナベルはコーヒーとケーキをしかも俺の大好物のものを執務机の上に丁寧に置いてくれた。残業中なのにこんなものがあれば集中できないじゃないか…






「どうせならそうですね…日頃のご褒美も兼ねて、あーんっ。」


「あーんってなんだよ口あければいいのか?あーんっ。」


俺はアナベルがしたことを真似すると、アナベルは口の中にケーキを入れた。


レインは知らない…何故こんなことをアナベルがしたのか。それは今日がバレンタインだから________

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