アリスと登校
翌日の朝。俺は制服に身を包み、階段をウキウキしながら降りる。なぜなら久しぶりの登校日だからだ。
が、やはり眠い。
「おはよう…アリス」
と俺は目を擦りながら、アリスにそう言う。
「おはよう、レイン。久しぶりの学院だから楽しみ?」
「うん、まあ。でも体が鈍ってそう。」
と言って俺は腕に目を下ろす。太さや強度、力などは変わっていないことを願うばかりだが、やはり衰えているだろう。
「まあ、無理せず!さあ行こ。」
と言ってアリスは家の鍵を閉め、車に乗り込む。
「とうちゃーく!どうだった?私の運転技術!。」
「飛ばしすぎだよ、それで酔いかけたし。それに一回検問されかけた時はやばかったよ、この国にはない乗り物に乗っているし、帝国の剣使徒がいるしで。」
と俺は聞かれたのでちゃんと理由を添えて言う。
「はいはい第一、レインは気にしすぎなのよ。まったく…。ごちゃごちゃ言わないで、早く運動場へ行くわよ。」
とアリスは俺が言ったことを聞き流すと、運動場へ歩き始めた。
「はあっ、やっぱり体育だったか。」
と俺は運動場に着いたと同時に、周りを見てそう察する。
「そうだけどレイン、先生が私と戦ってって。」
とアリスは俺に伝言を伝える。
「はあ…そうか。なら今からやろう。」
と俺が言うとアリスは一瞬で後方へと下がる。皆は、観客席から見るようだ。
「試合開始」
そう先生が言うのと同時に俺は地面を蹴る。
『【幻想なる時】』
とアリスが言うと俺はあることに気づいた。そう、俺の動きが遅くなっていることにだ。
「そう来たか、破る事はできないが。逆にこうすればいい。【身体強化】」
と俺は言うと足を前へと動かす、すると普通の速さになった。つまり 遅くなる+強化=普通という方程式を利用したのだ。
『やるわね。ならこれはどう?」
とアリスは言うと俺に向かって剣を構え突撃するが、途中で分身した。
「くっ、厄介だな。が、こうすればいい。【剣よ全力となり現界せよ】」
と俺が言うと剣は赤く光り、両手剣へと変化する。
「【アーテストオルタ】」
と俺はそう言うと、複数いるアリスに向かって突っ込み。剣を地面に刺す。
すると地面から魔力が噴出し、爆発した。




