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平凡な同居

「ふわあ…暇だし飽きたわ、この生活に。」

と俺は言いながらカーテンを開ける。療養、いやアリスとの同居生活はまだ2日目、始まったばかりなのだが飽きてきた。



別にアリスと居ていて飽きた、というわけではない。

体が鈍っていて動かしたいのはもちろん、クラスメートたちに会いたいからだ。



それとこの家にいるとなんでもしてくれるというのも慣れない。

家事はアリスがやってくれるし、買い物もアリスのメイドである千歳が済ましてくれるからだ。




と考えながら俺は着替えを済ます。アリスが昨日

「レインの着替えは私がやるわっ!」

と言っていたが断った。

さすがに自分自身の事は自分で済まさないといけないし、何しろ意識しちゃうからだ。

彼女の持つ赤い瞳に、彼女の笑顔に。



「レイン!ご飯だよー」

と元気なアリスの声が階下から聞こえた。


「今すぐ向かうからー」

と言いながら俺は階段を降りる。

彼女との生活に期待を膨らまし、希望を胸に。






「はい、レイン。朝ごはんよ。」

と言いながらアリスは、机の上にご飯とおかずを並べる。

ホッカホカの白飯、ふっくらとした焼き魚、ニンジンなどの野菜と豚肉の具が入ったスープ。どれも美味しそうなご飯で俺の食欲をそそるのに十分だ。



「いただきまーす。」

と言い俺はご飯を手にお箸を使って食べ始める。


「どう?」


「うん、美味しい!魚にかかっている塩がいいんだわ、ご飯に合うしな。」

と言いながら俺はお茶を飲み干す。




「これ全て"和食"と言う異世界のご飯でしょ?」

と俺はご飯を全て見つめ分かった事、つまり答えをアリスに言う。


「うんそうだよ。これ全て、使徒代表様から教わったの。使徒代表様、亡くなるまで【ニホン】と言う場所に住んでたんだって。」

とアリスは興奮しながら俺に言った。なるほど、使徒代表か…いつか会うだろうから覚えておこう。




「そういえば明日から、学院に行っていいんだって。」

とアリスは思いもよらないことを俺に言った。


「本当か!?。」


「うん、でも条件があるんだって。」

とアリスはメモ用紙を見ながら言った。


「条件?」


「そうね、私も学院に行って警備、それに寮じゃなくて、ここで暮らすことが条件。」

とアリスは俺が予想したのを上回ることを頬を紅く染めながら言った。


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