不安
小学生の頃の思い出を一つ、話させて欲しい。
「それ」が起こったのは私が小学四年生の頃だった。夏だった、と思う。校庭で「彼女」を待っている時、じりじりと陽が照りつけているのを覚えているから。
私はその頃、やせっぽちのおとなしい少年だった。ごく普通のおとなしく、漫画や本をクラスの隅で読んでいる子供だった。時にからかわれる事もあったが、いじめられるというほどまではいかなかった。私はいつも端っこでみんなのしている事を見ていた。私は傍観者であって、ごくおとなしい人物だった。しかし、私もまた少年らしく、何物かを期待する一念がなかったとは言えない。それは私の中の秘められた欲情だった。といっても、具体的な対象を持っていたわけではない。ただ私は何かが起こるのを期待していたのだ。
今にして思えば、彼女達はそんな私の心を暗に察していたのかもしれない。…いや、それはきっと考え過ぎなのだろう。彼女達は単に、イタズラの生贄に私を選んだ、その理由はただ私がおとなしく言う事を聞くような人物であるからに過ぎない。きっとそれ以上の意味はないのだろう…。
「それ」はこんな風にして始まった。ただ、大した事件でもないので、ゆったりした気持ちで聞いて欲しい。(当時の私には大事件だったが) ある日、下駄箱に封筒が入っていた。いつものように下駄箱を開けると、上靴の上に封筒が置いてあった。封筒を手に取り、私宛のものだと確かめると、とっさに回りを見渡し、顔を赤らめた。(これはきっとラブレターだ…) 漫画やアニメで、そういう場面を見ていた為にそれに違いないと思い込んだ。私は興奮し、顔を赤らめて封筒を懐に入れた。そうして何食わぬ顔で、靴を履き替え、教室に向かった。
もしかするとその時、彼女達はどこかにいて私の動作を見ていたのかもしれない。相手方の立場に立てばそれはさぞ面白い見ものだっただろう。だがうぶな私には何もかもはじめての経験だった。私は教室に入る前にトイレに寄り、個室に入って鍵をかけ、封筒を開け、中の用紙を広げて文面を読んだ。用紙はいくつかハートが印刷されている、女の子向けのメモ用紙かなにかだった。そこにはこう書かれていた。
「昼休み、中庭のベンチに来てください。話したい事があります」
私は今でもその文章、字体をまざまざと思い出す事ができる。文章はピンク色で、ところどころキラキラと光るものが混ざっていた。おそらくは女子用のおしゃれペンか何かだったのだろう。文字は一つ一つ丸っこく、可愛らしい女の子が書いたものだとすぐにわかった! 私の胸は一気に高まった。何もない、クラスの隅でおとなしいだけの私にもついにこのような時が来たのだ! 私は興奮しながら、用紙を封筒にしまった。封筒を懐に入れると、個室を出た。教室に入った時には、自分が別人になったような気がしていた。
教室に入った時、佐久間とチラと目があったのを私は覚えている。佐久間、横山、栗沢の女子三人というのがクラスの中ではいじめっ子的な、不良要素の強いグループだった。彼女らはいつも三人でいた。どことなく男子を馬鹿にしているような素振りも見せていた。私は佐久間と目が合った。佐久間が何故か薄笑いをしていたのを覚えている。しかし、今や佐久間になど興味はなかった。私は、私には、好意を寄せてくれている女の子がいる! それが胸に希望として燃えていた。佐久間などが何だ、と私は考えていたのだ。
それから昼休みまで、夢見心地だった。私は、封筒を送ってくれたのが誰か、夢想した。クラス一の美人で、性格も良く、成績も運動できる荒井さんではないのかと想像した。私はなんとか頭を絞って、手紙を書いたのが荒井さんである必然を見つけようとした。例えば、掃除の時に彼女と目が合った、それはきっと手紙を渡すという合図なのだ、などなど…。もちろん、それら全てが私の勝手な夢想なのは言うまでもない。
やがて、運命の刻限が来た。私はいつもより急いで弁当を食べると、中庭に向かった。胸には封筒を潜ませていた。
その時の私が期待に胸を膨らませていたのは言うまでもないが、同時に、憂鬱だったのも確かだ。私の胸には憂鬱と期待が入り混じっていた。これから私にとって何か重大な事が決定される、答えが出てしまう…それが、怖ろしかったのだ。それが憂鬱の原因を成していた。階段を駆け下り、靴を履き替え、中庭に向かった。
中庭にはベンチがあった。背の高い木が周囲に、真ん中に円形の小さな広場があり、ベンチが二つ並んでいた。私はその内の一つに腰掛けた。そうして胸を高鳴らせながら、そこに来るはずの人物を待った。誰かはわからなかったが、荒井さんが来る姿を想像した。私にはどうしても荒井さんが微笑を浮かべながらやって来るように思われて仕方なかった。
十分経ち、二十分が経った。私はチラチラと中庭から見える時計を確認した。時間が進むにつれ、私の中で焦燥が増していった。単なる勘違いだったのか? 私の思い違いだったのだろうか? 私は二度、封筒を取り出し、文書を読んだ。いくら読んでも「昼休み、中庭のベンチに来てください」と書いてある。私は混乱し、焦った。
そうして三十分も経った頃だろうか、反対の通路に気配を感じて、目を凝らした。三人組が向こうからこちらにやってきた。佐久間と横山、栗沢だった。いつもの三人衆だった。(悪い時に来やがった!) 私は内心冷や汗を掻いた。彼らは佐久間を先頭にこちらにやってきた。私は怯えていた。
「何やってるの? こんな所で。小暮くん」
佐久間は薄笑いを浮かべていた。他の二人もニヤニヤしていた。私は三人の微笑に悪意を読み取るべきだったが、その時は気づかなかった。「べ、べつに…」 私は挙動不審で返した。「ふーん」 そう言うと、佐久間はまた元来た道を引き返して、三人共行ってしまった。三人は歩きながら何かを楽しそうに話していたが、何を話しているかはわからなかった。ただ「馬鹿だよねー!」という佐久間の声だけは聞こえた。その時の私はそれを、私とは関係のない話だと思っていた。
私は待った。いつまでも待った。だが、「彼女」はやってこなかった。胸の中の火は次第に冷え、私はふたたびいじけた自分に帰っていた。(やっぱり僕にこんな事が起こるはずがないんだ…) それは、私には過大な事に思われた。私を好きになる生徒などいないのだ。私はクラスの端でおとなしくしているだけの人間…そんな私がこんな期待、自分自身が一変するような出会いを望んだという事自体が、行き過ぎた期待、過ちだったのだ。次第に私はそんな風に考え、そうして授業が始まるギリギリ前まで待って、中庭から引き上げた。誰も来なかった。私は胸に傷を残したまま立ち去った。懐には封筒が入ったままだった。
私はいたく傷ついた。結局、誰も来なかった…。その日一杯、私はひどく傷ついた心象のまま過ごした。「結局僕には何も起こらなかったのだ」 そう…私にとって痛かったのは、やっぱり自分がいじけたもやし野郎だという事を再確認させられたからだった。所詮、「小暮ごとき」が女子からの告白なんていう晴れがましい舞台を想像してはならないのだ…。私は傷を胸に秘めたまま、学校を後にした。
今、思い出しても不思議だったのは、このイタズラの仕掛け人であろう(私はイタズラではないかと三日ほど経ってから、その可能性に気づいたのだった)佐久間達は、直接的にはそれ以上、私を馬鹿にしてこなかったという事だ。今になるとそれが不思議なのだが、きっと彼女達もほんの軽い気持ちで、あんなイタズラを仕掛けたのだろう。彼女達は、私が律儀に中庭でやってくるはずのない女の子を待っている姿を確認して、嘲笑い、それで満足してしまった。彼女達はそれを忘れた。彼女達にとってはそれでおしまいだったのだ。ほんの軽いイタズラだったのだ。それはそうだろう。きっと、佐久間達はあんなイタズラを他にも無数やっていたのだ。だから、私が遭遇したそれはその中の小さな一件に過ぎなかったのだろう。
しかし、私にとってはそうではなかった。
私はイタズラの犯人は佐久間達「だろう」と言った。…これは嘘で、私は犯人が佐久間だとはっきり知る機会があった。あれから二十年ほど経って、同窓会があった時、確認したのだ。佐久間はいなかったが、横山が来ていたので、尋ねたのだった。
「横山さん、久しぶり」
「あ、ああ…えー…小暮?」
そんなありがちな会話の後、私は彼女に尋ねた。横山は、ずいぶんと太っていて、すっかり人生に満足し、行きつく所まで行き着いたとでもいうような主婦に変わっていた。もう変化は何も望まない、という風に、彼女の肉体も精神も示しているように思われた。しかし、それはその時にはどうでもいい事だった。私は尋ねた。
「あの…以前に、イタズラを仕掛けた事があるよね? クラスの端っこでおとなしくしている『小暮くん』に?」
私はそれだけを聞きに同窓会に出席したようなものだ。横山は、よく覚えていないようだったが、なんとか記憶から引っ張り出してきて、イタズラだと認めた。佐久間主導で仕掛けたほんのイタズラだったのだと、はっきりと認めた。
「ごめんね。…でも、よく覚えてるね! わたしはすっかり忘れてたわ! でも、昔の話でしょ? もう笑い話だよね」
そう言うと、横山は笑って見せた。その笑いは日常に入ったひびを埋めるようなタイプの笑いで、私は笑えなかったが、とにかく「もう怒っていない」という姿勢を私は見せた。もちろん、こんな小さな事を気にしているのは私くらいのものだ…。
あの時から二十数年の月日が流れていた。(同窓会は三年前にあった) 私はもう三十の年を過ぎていて、結婚もしていた。
妻とは一年ほどの交際を経て結婚した。職場で出会って、気があって、気がつけばよく話すようになっていた。自然と交際を始めて、そのまま結婚した。
その間、私の中に不安がなかったとは言えない。私は心中、密かに不安を飼い育てていた。といっても、それは彼女に対する不安ではない。彼女は素晴らしい人物だったし、真面目で優しかった。時々、強情を張ったりもしたが概ね、素晴らしいパートナーだった。
しかし、その事がむしろ、私に不安を呼び起こしたのだった。私は、「この人はあまりにも私に過大な人物ではないのか?」と心中不安を感じた。彼女は私を愛している。だが、本当はそうではないのではないか? それはただの振りではないのか? 全ては夢で、この夢があっさりとほどける日がいつか来るのではないか? その内に誰か、わざとらしい格好に身を包んだマジシャンがやってきて、私に告げるのではないか? 「全ては嘘です。嘘ですよ、嘘に決まっているでしょう? あなたには何も与える事はできません。全て、冗談でした。…でも良かったでしょう? 短い間とはいえ夢を見られて」
架空のマジシャンは私に言う。
「あなたは小暮。所詮、小暮なんですよ。あんな立派な奥さんをもらって真っ当に生きるなんて夢のまた夢。あるはずのない事なんですよ。これらは全て、あなたをからかう為に用意したおもちゃです。奥さんに聞いてごらんなさい。あなたになんていうか」
…私は不安になって妻に尋ねる。妻は隣の部屋にいて、椅子に座ってうつむいている。顔は見えない。私は声を掛ける。その声は震えている。
「嘘だよな。私を愛しているよな? だから結婚したんだよな?」
妻は顔を上げてーーその顔は蒼白で無表情だーー言う。
「そんなわけないでしょ? あなたは小暮なんだから。クラスの隅っこでおとなしく漫画読んでいるのが限界の小暮なんだから。誰もあなたを愛する人なんていない。全て……夢なのよ。冗談だったのよ。マジシャンから聞いたでしょ? あの奇天烈な格好をした人から。私はあの人が作ったおもちゃ。…ねえあなた、自分について考えてごらんなさい。この世の一体誰が『小暮くん』を愛すると思う? そんな人いるわけないでしょ? 冷静に考えればわかるはずでしょう?」
妻はゾッとする笑いを浮かべる。私は恐怖で叫びだす…。私は気が狂う………。
もちろん、こんな考えが妄想に過ぎないのは私にもよくわかっている。私は理性的な人間だ。そうして現実的な人間だ。妻との結婚式、友人達も祝ってくれたのを私ははっきりと覚えている。それら全てが嘘なわけではない。…しかし、私はつい考えてしまうのだ。深夜、眠れない中で。
もし、全てが嘘だったらどうだろう? あの日、偽のラブレターを掴まされたように、今もどこかで、佐久間のような連中が影で私を見つめていて、私を嘲笑っていたらどうだろう?
…無論、これが妄想だというのはわかってる。わかっている! …だが、やはり私はあの日、佐久間達の仕掛けたイタズラを喰らった時から、この妄想、不安が私の中に深く根付いて動かぬものとなったのだ。私は、私の身に降りかかる幸福な出来事は全て嘘ではないかと疑うようになった。二十数年の歳月はそうした不安を消し去りはしなかった。むしろ歳月は不安を強めた。私はあれから、それなりの努力をしてそれなりの生活を手に入れた。だが、その中で静かに伸びていく植物のように私の中で不安は広がっていった。私は夜眠れないようになっていた。もちろん馬鹿げた事だが…。
私はある日、妻に尋ねた。私には目の隈ができていた。妻には「仕事のストレス」だと言っていたが、そうではなかった。むしろ仕事は順調だった。仕事場に嫌な人物は、少なくとも本能的な嫌悪を感じる人物は一人もいなかった。にも関わらず、私は相変わらず不安だった。私は妻に尋ねた。
「なあ、雪子。お前は怖くないか?」
「何が?」
彼女はキッチンで明日の朝食の準備をしていた。私は丸椅子に腰を下ろしていた。
「…何もかもだよ。お前には言っていなかったけれど…おお、雪子。聞いてくれないか。私には不安があるんだ。どうしても話しておきたい不安が…。お前は実に馬鹿げた話だと思うかもしれないが、どうしても話しておきたいんだ。どうしても…」
私はもう泣いていた。自分でも驚くほどに女々しかったが仕方なかった。彼女は振り返り、私に何事かの異変があるのを察して、心配そうに私に近寄った。
私は彼女に全てを打ち明けた。全てと言っても、子供の頃に受けたイタズラが今でも不安となって現れるという愚かしい話だ。全ては夢ではないのか、嘘ではないのか、お前は本当は私を少しも愛していないのではないか、悪い冗談ではないのか。あの偽の呼び出し、あの手紙のように全てが嘘ではないのか。いつかそれが暴かれる日が来るのではないか。それが不安で不安で仕方ない。私はそれら全部を打ち明けた。
妻は私の妄想を笑わず、辛抱強く聞いてくれた。そうして立ち上がって私に近づいて、私を抱きしめた。私は泣きながら、妻の胸に抱かれた。もちろん、あまりにも女々しく恥ずかしい事なのだが、私にはそうでなければ安心できなかった。
「怖かったのね」
妻は言う。子供をあやすように。
「でも大丈夫。ここは現実よ。私はあなたの妻だし、あなたを愛しているわ。心配しなくても大丈夫。大丈夫よ」
私は赤子のようにあやされていた。私は…だが、ここに正直に、正直に告白したいのだが、彼女が私を抱きしめ、愛の言葉を投げかけてくれている時でも、その時でも私の疑念は決して消えてはいなかった。私は彼女の言葉、態度に安心した。安らぎを得た。だが、心中の深くでは、まだ、自分や彼女に対する全般的な疑念というのがあって、それは私固有の不安であって、それが彼女の抱擁で完全に解消されたわけではなかった。
その時から、二年の歳月が経った。私達夫婦は相談して、子供を作る事にした。子供が一人生まれて、二人目も作ろうかと考えている。一人目は女の子で、妻に似て美しい顔立ちをしていた。私にはこの子ほど愛らしいものはこの世に一つもないように思われた。
私はあれから、もう不安について妻に話したりはしなかった。妻もあの夜の事は私に言わなかった。私の睡眠不足もじきに治った。全ては平静に返ったかのようだった。というか、元々、そんなに深刻に考えるべきものでもなかったのだ。生活に追われていると、不安について考える暇もなくなる。私はできるだけ、自分について考える時間をなくそうとした。周囲に献身的になり、以前より仕事に真摯に取り組むようになった。職場での私の評価は大いに上がり、昇進が決まった。
私に全ては良い事づくめだった。だが、私の頭にこんな声が微かに聞こえてくる。
「笑わせるな。小暮風情が。それで、人並みの幸福を手に入れたつもりか? 本当は君の友人も妻も仕事も全て………」
………私は、深夜、ふと目を覚ます。隣のベッドで妻は眠っている。娘も、小さなベッドでおとなしく眠っている。私はそっと隣の部屋に行き、窓を開け、ベランダへ出る。
空にかかる月を眺めながら、考える。『私の中の不安はまだ止んでいないのだ』と。いつか、私は不安の源を突き止める為に、妻子を捨て放浪の旅に出るかもしれない。あるいは、妻が帰ってきた時、私はその体を紐で吊り下げているかもしれない。私は唐突に首を吊るかもしれない。不安はまだ私の中にある。そうしてそれは解決への糸口を見いだせない。そして、私の全幸福は不安を屈服させる事はできないだろう。
いつかは私は私自身にケリをつけねばならない。根本的な不安の源は、佐久間らのイタズラではない。あれは単にそれを触発させたものにすぎない。私はーーこのままではいけないのだ。
そんな、奇妙な決意とも見えない決意を持って、私は、部屋に戻った。静かに窓を閉めた。外の空気は冷えていた。私は体をさすりながら、寝室へと戻った。寝室のドアをそっと開けると、向こう側で何か動く音がした。寝室に入ると、驚いた事に妻がこちらを向いて正座していた。私は妻の目を見た。妻の目はらんらんと光っていた。私の目に妻は化物のように見えた。ーーほんの一瞬だが。
「どうしたの?」
妻は聞いた。声質がいつもと違うような気がした。
「なんでもないよ。ちょっと眠れなくて、ベランダに出てみただけだ。さ、寝よう。明日は早いんだろう」
私はそそくさと自分のベッドに潜り込んだ。妻は不服そうな雰囲気を醸し出していたが、横になった。
私は、一睡もできなかった。私は闇の中で目を開けていた。自分の奥に微かな光があるような気がした。
私にはーー世界は不定形なものに思えた。佐久間のあのイタズラが私に真理を開いたのだ。本当は…本当は、こうではない。私はそんな気がした。私には全てが…全てが嘘っぱちに思えた。
翌朝、私は悟りを開いていた。悟りというものはあっさりと開けるものだ。起き上がって隣を見ると、見知らぬ女が眠っていた。小さなベッドには見知らぬ小児がいた。どちらも私とは関係のない存在だった。私は彼らを傲然と見下ろした。そうして、このよく知らない家から早く脱出しなくては、と考えた。




