メリークリスマス、お兄ちゃん♪メリークリスマス、結♪ (短編ストーリー)
少し早いクリスマスのお話です。
本編とは関係ありません
「お兄ちゃん♪メリークリスマスです❤」
結花は可愛らしい笑顔と弾むような声音でそう言った。
ゲームをプレイしていた俺は顔を上げる。
メリー?クリスマス???
ーーーー?
ーーー?
ーー?
ー?
………。
…?
今日はクリスマスじゃん!いけない俺としたことが。
一年のうちで二番目に大切なこの日を忘れていたなんて一生の不覚だ。
何たる屈辱、何たる怠慢。
おおっと!まだ、大切な事を言っとらんなだな。
「メリークリスマス、我が妹よ★」
とびきりのスマイルでそう言った。(たぶん、絶対だよな?)
しかしながら妹のサンタのコスプレ似合いすぎてるな。
めちゃくちゃかわいいそして尊いなぁ。
〜〜妹視点〜〜
そ〜うっと、そ〜うっと。
私は忍び足でお兄ちゃんに近づきます。何といったって今日はクリスマスですからね。
一年のうちで二番目に大切な日です。
一番はやっぱりお兄ちゃんのお誕生日ですからね★
ゲームに夢中なお兄ちゃん♪素敵過ぎです❤
私はお兄ちゃんにこう言いました。
「お兄ちゃん、メリークリスマスです❤」
今年は私が最初ですね。うふふふ。
たぶん私は今、きっと笑っているのでしょう。だって嬉しいですもん。
お兄ちゃんに最初にメリークリスマスと言った人が私なんですよ。
家族の中でも妹だけの特権ですね。お母さんお父さん、海外出張に行ってくれてありがとうございます。
心から感謝しておりますよ。
「メリークリスマス、我が妹よ★」
かはっ!ステキすぎるスマイルのお兄ちゃん。カッコ良すぎです〜❤
感極まって抱きつくとキスしちゃいました。
クリスマスの妹キスです。
ちなみに今私はサンタのコスプレをしています。お兄ちゃんにキスというクリスマスプレゼントを渡す妹サンタ。いいですね♪
唇にちょっとだけ触れるキスですが最高です。
「妹サンタからの贈り物ですよ♪お兄ちゃん❤」
するとお兄ちゃんは照れたようにはにかみます。
そしてーー、
「やっぱ結は最高の妹いや、妹嫁だな。お兄ちゃん敵わんよ。結、何が欲しい?クリスマスプレゼントやるよ」
と言いました。何と素晴らしいお兄ちゃんでしょうか。
惚れ直してしまいました。私はお兄ちゃんの首に手を回すと、背伸びをしてキスをしました。「じゃあ、お兄ちゃんからキスしてください」
お兄ちゃんはおおかみさん丸だしのステキなキスをしてくれました。
はあ❤お兄ちゃん、ありがとう。だけど、お兄ちゃんと一緒にいるだけでもう十分プレゼントを貰ってるんだよ?
来年も一緒に居ましょうね♪
ずっとずっとずっとね❤
〜〜竜牙視点〜〜
クリスマスプレゼントか。俺は結と一緒にいられるだけで十分貰ってるよ。
今連載している本編が5月という設定なので未来に当たります。
主人公らみたいな関係に作者は憧れますね。