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護衛艦こんごうの無力化を目的とする戦艦大和のレールガン攻撃を主軸とする作戦計画

―戦艦大和CIC―


 俺は少し困惑する。

「こんな機密の塊のような部屋に入って良いのか……?」

親父は笑って「お前も将来、海上自衛官だろ?」と言った。


 自分の仕事を見せておくつもりか?親父……。

……って職権濫用じゃん。


 CIC中央の作業机に案内される。

 親父はCICの女性自衛官に声をかけ、彼女を俺たちの方に連れてくる。

「紹介する。大和の船務長、小幡2尉だ」


 眼鏡をかけ、オレンジ色の髪の結構若めの女性だ。

 親父曰く、船務長は、索敵や情報収集、通信で戦闘行動を支える役職の長だそうだ。


「船務長、洋介とお嬢ちゃんに説明を」

「はい」

 船務長が手元の端末をいじる。

前方の中央モニターが切り替わる。どうやら、艦船を示すアイコンが表示されたらしい。


 船務長の説明を受ける。


 イージス艦こんごうは、木更津港での一般公開中に狙われた。

一般客を装った北朝鮮工作員に強奪されたそうだ。一応、乗員と民間人は脱出したらしい。

 現在、東京湾を北上中だ。

 

 こんごうは、国連日本海軍への移籍を控えており、前甲板に巡航ミサイルが搭載されている。国連日本軍が専守防衛をモットーとしていないからだ。

あれだ。敵基地攻撃能力ってやつ。

だがそれが裏目に出た……。


 自衛隊の観測機の報告によると、前甲板のミサイル格納庫、巡航ミサイルに超小型の核兵器を搭載している動きが確認されたそうだ。


 しかし疑念が生じる。

 核なんか撃ったら報復を受けるはずだ。北朝鮮の将軍様も分かっているはずだ。

「核など撃ってどうするんだよ!?」

 親父が割り込んで答える。

「皇居を狙うつもりだろうな………………」

「「ッ……!!」」

「日本国の象徴にあらせられる陛下を狙えば、日本人は絶対に精神的ダメージを負う。おまけに、あくまで象徴だから、国際社会の非難もそこまで大きくならないだろうな……」


 赦せない。


 俺は拳を握りしめ、身体を震わせた。

「親父……何とかならないのか……?」

「何のために大和が出撃したと思っている?」

そう言い放つと、親父は1つの冊子を出した。


 そこにはこう綴られていた……。


『ヤマト作戦―護衛艦こんごうの無力化を目的とする戦艦大和のレールガン攻撃を主軸とする作戦計画―』






ヤマト作戦発動!

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