ボイスドラマ とある青年の物語 --Memory of the seducer- 2話
ボイスドラマ とある青年の物語 --Memory of the seducer-
登場人物
✽ヴィンセント・ウィリス ♂
✽アスタロト ♀
✽バフォメット ♂
✽ルシファー ♂
*.。.*゜*.。.*゜本編*.。.*゜*.。.*゜
第2話 『 Memory』
ヴィンセント「おはよー…」
アスタロト「あぁ、おはようヴィンセント。」
バフォメット「おはよー!よく眠れたかい、ヴィンセントクン?」
ヴィンセント「これのどこを見たらよく眠れたように見えるんだよ…!!!」
バフォメット「確かに何処をどう見てもよく寝たようには見えないね☆」
ヴィンセント「はぁ…もうやだ家に帰りたい…」
アスタロト「こいつはこういう奴だからな、仕方ない。」
ヴィンセント「あ、そうそう!今日会いに行く人がいるんだろ?」
アスタロト「あぁ、そうだぞ。」
ヴィンセント「それってどうやっていくの?まさかまた飛んで行くとk...」
アスタロト「いやそれはないな。今日はこの魔法陣で行く。」
ヴィンセント「良かった~、飛ぶの慣れてないんだよね。」
バフォメット「えー、何でー?いっつも飛んでt…むぐっ」
アスタロトに拘束される。
アスタロト「まぁ、こいつの言ったことは気にしないでくれ。」
ヴィンセント「…? あぁ。」
アスタロト「話を戻すぞ。この魔法陣の上に乗れば、自動で移動できる。まぁ、こいつを乗せるから見ててくれ。」
バフォメット「ん"ー!ん"ん"ー!!」
魔法陣で瞬間移動。
アスタロト「こんな感じだな。」
ヴィンセント「おぉー!ホントに瞬間移動するんだな!すげー!」
アスタロト「まぁな、次はヴィンセント。お前の番だぞ。」
ヴィンセント「え、俺が行くのか… よし!えいっ!」
瞬間移動。
ヴィンセント「うわっ、何だここ?城?」
アスタロト「ここはあのお方が住んでいらっしゃるところだ。」
バフォメット「そうそう!もうちょっとでくるんじゃないかな?」
ヴィンセント「アスタロトいつの間に… っていうかバフォメット!いつの間に拘束外してんだよ!」
バフォメット「悪魔だから!こんなの簡単に外せるんだよー」
ヴィンセント「そういう物なのか…」
アスタロト「時間だ。おい、お前達もうすぐ猊下が来るぞ!」
ヴィンセント「猊下ってことは、偉い人だから… もしかしてルシファー…とか?」
ルシファー「だーいせーいかーい!!!!(ギュッ」
後ろから抱きしめられる。
ヴィンセント「わっ…ととっ… いきなり抱きつくなよ!」
ルシファー「えっへへ~、びっくりした?」
ヴィンセント「ビックリしたっていうか… 危ないだろ。ってか、このちっこいのがルシファー?」
アスタロト「猊下に向かってちっこいとか言うんじゃない!」
ルシファー「そうだよ!僕が可哀想!!」
バフォメット「それ猊下が言っちゃうんだね~」
ルシファー「え!?ダメ??」
バフォメット「ダメじゃないけど~ 何て言うか、ねえ?」
ヴィンセントを見る。
ヴィンセント「なんで俺を見るんだよ!」
バフォメット「なんとなく?」
ヴィンセント「なんとなくかよ!…はぁ、で?ルシファー?だっけ。何で俺はここに連れて来られたんだ?」
ルシファー「…やっぱり僕の事忘れてるんだね。」
ヴィンセント「…って事はやっぱり俺、お前とも知り合いだったんだな。」
ルシファー「そうだよ!昔はねぇ… ヴィンス僕の事『ルシフェル』って呼んでたんだよ!」
ヴィンセント「…っ!?」
ヴィンセント、頭痛でよろける。
ルシファー「ヴィンス!?どうしたの!?」
ヴィンセント「あ…頭が…」
アスタロト「頭が痛いのか!?」
ヴィンセント「…うっ…」
ヴィンセント倒れる。
ルシファー「ヴィンス!?しっかりして!」
バフォメット「取り敢えずベットに運んだほうがいいんじゃないの~?」
アスタロト「相変わらずお前は呑気だな!だが、その意見には一理ある。(ルシファーの方を見て)猊下!!」
ルシファー「うんっ!僕の部屋に運んで!」
------ヴィンセントの回想------
ヴィンセント(あれ?ここ何処だ?確か俺倒れて… って事は夢?)
近くに光の塊が落ちてくる。
ヴィンセント「…? 何だこれ?」
光に触れる。
ヴィンセント「うわっ!?」
光に吸い込まれる。
ヴィンセント(あれは俺とルシファー?)
ルシファー「それじゃあ、僕は今から眠りにつくね。」
ヴィンセント「うん。魔界の事は僕に任せて、ルシフェルはゆっくり休みなよ。」
ルシファー「ありがと、ヴィンス!皆の事頼むね!」
ヴィンセント「わかったって(クスッ ちゃんと皆の面倒は見るよ。」
ルシファー「うん!僕100年ぐらいで目覚めると思うからさ!それまで待っててね!」
ヴィンセント「待ってるよ。いつまでもね。」
光が消える。
ヴィンセント「…僕 ルシフェルの事忘れてたんだね… あんなに大事な存在だったのに…」
------ルシファーの部屋------
ヴィンセント「…(パチ あれ…?僕…何して…」
起き上がる。
アスタロト「気がついたかヴィンセント。それにしても大丈夫なのか?いきなり倒れたから驚いたぞ。」
ヴィンセント「倒れた… そっか。ここは何処?なんだか懐かしい気がする。」
アスタロト「ヴィンセント、お前。もしかして記憶が!!」
ヴィンセント「え?あぁ、ルシフェルの事だけは思い出したよ。」
アスタロト「そうか。猊下が聞いたらさぞお喜びになるだろうな。」
ヴィンセント「そうだね。で、ここ何処?」
アスタロト「あ、あぁ。ここは猊下のお部屋だ。」
ヴィンセント「そっか… どうりで懐かしいわけだ。」
扉が勢い良く開かれる。
バフォメット「様子はどう?ってもう起きたんだね~」
ルシファー「ヴィンス!もう大丈夫なの?」
ヴィンセント「二人共もう大丈夫だよ。」
アスタロト「猊下。ヴィンセントが猊下のことを思い出したと。」
ルシファー「それホント!?」
ヴィンセント「うん。ルシフェルの事だけは思い出せたんだ。」
ルシファー「僕だけ?って事はアシューとヤギの事は思い出してないんだね。」
ヴィンセント「ヤギ?」
アスタロト「あぁ、猊下はあだ名で呼ぶのが好きなんだ。アシューは私でヤギはバフォメットの事だな。」
バフォメット「流石にさ、ヤギって酷くない?確かにヤギの角生えてるけどさ。」
ルシファー「えー!ヤギって分かりやすいじゃん!ねえ、二人共!」
アスタロト「そうですね(クスクス」
ヴィンセント「ぴったりだと思うよ(クスッ」
バフォメット「もー、二人共酷いなぁ」
ルシファー「二人も認めてくれた事だし!ヤギはこれからもヤギって事で!」
バフォメット「そんなぁ~」
アスタロト「まぁ、猊下の決定は絶対だしな。諦めろ。」
バフォメット「閣下までそんな事言うの~(泣)」
ヴィンセント「そんなにバフォメットの事を苛めたら可哀想だよ。」
ルシファー「ヴィンスが言うならやめるー!」
アスタロト「そして話を戻そうか。」
バフォメット「えっと~、僕等の事を思い出してないって話だよね。」
アスタロト「あぁ、そうだな。」
ルシファー「そうだ!他の悪魔とかに会わせたら思い出すんじゃない!天使とか!」
アスタロト「猊下!悪魔はいいですが、天使に会わせるとなると…」
バフォメット「そうだよ、いくら何でも無茶すぎやしない?」
ルシファー「今すぐにってわけじゃないも~ん!取り敢えず今は悪魔達だけだよ!って事でヤギ、アシュー。他の悪魔達に伝達よろしくー!」
バフォメット「仕方ないね。じゃあ、いってきまーす!」
バフォメット、扉から出て行く。
ヴィンセント「じゃあ、その間僕はルシフェルとお話でもしてようかな。」
ルシファー「ホントに!わーい!」
アスタロト「良かったですね、猊下。それでは私も。」
アスタロト、扉から出て行く。
ヴィンセント「それじゃあ、ルシフェル。僕達の過去の話をさ、覚えてる範囲でいいから教えてくれないかな?」
ルシファー「いいけど、長くなるよ?」
ヴィンセント「長くなってもいいよ。記憶を思い出すかもしれないしね。」
ルシファー「うん!わかった!えっとどこから話せばいいかな~」
ヴィンセント「うーん、一番古い記憶からお願いしようかな。」
ルシファー「おっけー!えっとね、僕とヴィンスはね元々天使だったんだ。上位の天使は何個かの階級を兼任してるのね!それで僕とヴィンスは熾天使っていう階級と智天使っていう階級を兼任してたの。それである日僕が神様の命令に逆らっちゃって…」
-第二話END-
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-次回予告-
アスタロト「次回予告の時間だ。今回は私アスタロトと…」
バフォメット「はーい、僕バフォメットでお送りするよ!」
アスタロト「なんだか良い所で終わったな。」
バフォメット「作者はそれを狙ってるんだよ☆」
アスタロト「そうなのか。まぁ、次の話に私もお前もヴィンセントも出ないらしいな。」
バフォメット「え、何それ。僕聞いてないよ。」
アスタロト「猊下とヴィンセントの回想だからな。仕方ないだろう。」
バフォメット「まぁ、僕は堕天使でも無いからね~」
アスタロト「そうだな。」
バフォメット「という事で次回!『裏切りの真意』!」
アスタロト「何がという事でだ!まぁ、いいが。次回も見てくれよ。」
*.。.*゜*.。.*゜ここまで*.。.*゜*.。.*゜
はい!どうも作者です!第二話ですよ!
ルシファーたくさん出しましたよ!
ルシファーは個人的に凄く気に入っているキャラクターなので、たくさん出せて嬉しいです!←ルシファーが主人公になりかけている。
まぁ、本当の主人公はヴィンセントですけどね!
さて今回ヴィンセントは、ひとつの記憶を取り戻しましたね!
次回からは直接関わってくる記憶の話を覗く事になります。
ヴィンセントが、すべての記憶を取り戻した時何が起こるんでしょうね(妖笑
という事で今回はここまで!
第三話でまた会いましょうね✧*。