ボイスドラマ とある青年の物語 --Memory of the seducer- 1話
ボイスドラマ『とある青年の物語 --Memory of the seducer-』
登場人物
✽ヴィンセント・ウィリス ♂
✽アミーリア・フェニックス ♀
✽メアリー・ターナー ♀
✽アスタロト ♀
✽バフォメット ♂
✽ルシファー ♂
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第一話 『日常から非日常へ』
ヴィンセントナレ「この世界は3つに分かれている― 1つは俺等人間の住む人間界 2つ目は悪魔のいる魔界 そして3つ目は天使のいる天界― 平凡だった俺の日常はある日を境に非日常に変わった そんな俺の昔話をしよう―――」
ヴィンセント「おはよー!」
メアリー「あ、おはようヴィンセント」
アミーリア「おはよ!」
ヴィンセント「今日もいつもと変わんないなー、つまんねー!」
ヴィンセントナレ「いきなりだが俺には記憶が無い。記憶が無いと言っても自分の事が分からないだとか、友達の事が分からないという事はない。ただ小さい頃の記憶が全く無いのだ。アミーリアやメアリーともいつから一緒にいるのかがわからない。」
バックで世間話をする、3人
-------世間話の内容-------
メアリー「いきなりいつもと違う事が起きても混乱するだけだよ~。」
アミーリア「メアリーの言うとおりだぜ。ヴィンセントみたいなのは絶対、非日常な事が起こったら逃げだすって。」
ヴィンセント「言ったなー!でもほら天界から天使とか降って来たら楽しそうじゃん!」
アミーリア「楽しくはないだろ。」
メアリー「うんうん。降ってきたら大変なことに…」
遠くから爆発音がする。
ヴィンセント「っ!?何だ今の!?」
メアリー「爆発したよね!」
アミーリア「…うん!見に行こう!!」
現場に行く
ヴィンセント「こ、これは…」
メアリー「酷いね…」
アミーリア「ちょっ、あれみて!人が浮いてる!!」
ヴィンセント「人間は空飛べないだろ…角生えてるからきっと悪魔だよ…」
メアリー「うん…多分悪魔だね、何しに来たんだろ…」
-------悪魔Side-------
バフォメット「んー、いっぱい人がいるけど僕等が探してる人はいなさそうだねぇ~」
アスタロト「いや、あいつがそうだ」
ヴィンセントを指差し
バフォメット「おぉ」
アスタロト「やっと見つけたんだ。今度こそ…」
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アミーリア「ねえ、あの悪魔達ヴィンセントのこと見てない?」
ヴィンセント「え?気のせいじゃ…うわっ」
ヴィンセント、アスタロトに抱えられる。
メアリー「ヴィンセント!!!」
アスタロト「こいつは借りていくぞ」
バフォメット「じゃあね~」
メアリー「ヴィンセント連れ去られちゃった…」
アミーリア「どうしよ…多分魔界に行ったよね…うちらじゃ魔界には行けないし…」
メアリー「どうにかして魔界に行くしかないよね…」
アミーリア「そうだね…助けに行かなきゃ!」
----------空中---------
ヴィンセント「離せっ!おい離せよ!」
アストロ「離してやってもいいけど、そしたらお前落ちるぞ?それでもいいなr…」
ヴィンセント「離さないで!絶対!お願い!」
アスタロト「離せだの離すなだの忙しい奴だな。」
ヴィンセント「うるせー!人間はこの高さから落ちたら死ぬんだぞ!」
アスタロト「ふーん…(まさかこいつ自分の事…)」
バフォメット「まぁまぁ、そんな細かいことどうでもいいからw」
ヴィンセント「細かくねぇよ!」
バフォメット「はいはい、そろそろ僕等の目的地につくよ♪」
目的地につき
バフォメット「ようこそ~、僕等のお家(仮)へ~」
ヴィンセント「(仮)かよっ!?」
アスタロト「細かいことは気にするな、それよりも疲れただろう。詳しい話は明日するから休むといい。」
バフォメット「君のベットはあっちにあるからね」
ヴィンセント「あ、あり…がとう?」
アスタロト「礼には及ばない、さっきは乱暴に連れてきて悪かったな」
ヴィンセント「いや、大丈夫だけど。それよりお前達も寝たほうがいいんじゃないのか」
アスタロト「そうだな、私達も休むことにするよ。おやすみ」
ヴィンセント「おやすみなさい」
バフォメット「おやすみ~」
アスタロト(やはりあいつは私達の事は覚えていないか…)
朝
ヴィンセント「ふわぁ~(欠伸) おはよー」
アスタロト「おはよう‥.ってお前今起きたのか?」
ヴィンセント「そうだけど」
アスタロト「そうだけどって、今何時だと思ってるんだ?」
ヴィンセント「え?6時じゃないの?」
アスタロト「6時は6時だが… 人間界の時間で言うと20時頃か。」
ヴィンセント「…え?」
アスタロト「お前のいた世界とは違うんだから当たり前だろ」
バフォメット「そうそう、キミのいた世界とは違うんだなぁ」
アスタロト「バフォメットいたのか」
バフォメット「ん~?今戻ってきたところだよ。そろそろ起きる頃かなって思ってさ」
アスタロト「そうか」
ヴィンセント「あの~、質問いいかな?」
アスタロト「ん?あぁ、いいぞ」
ヴィンセント「俺のいた世界とは違うって言ってたじゃん」
アスタロト「あぁ」
ヴィンセント「それってどういう事?」
アスタロト「わかりやすく言うとな、ここの世界に昼と夜の明確な区切りがないんだ」
バフォメット「そうだね、ずっと夕方みたいなもんだからね~」
ヴィンセント「そうなのか、なんかややこしいな」
アスタロト「ついでに言うと天界はずっと昼みたいなもんだぞ」
ヴィンセント「それはそれで大変そう…」
アスタロト「まぁ、私達悪魔にとっては過ごしにくいな」
ヴィンセント「やっぱり悪魔なのか… あ、俺お前達の名前まだ聞いてない!今日詳しく話してくれるって約束だぞ!」
アスタロト(こいつ私達の事を全く覚えていないらしいな…)
バフォメット(ん~、ちょっと悲しいかな…)
ヴィンセント「あのさ、聞いてる?」
アスタロト「ん?あぁ、すまない。自己紹介が遅れたな。私は、ソロモン72柱の序列29番目に位置する悪魔。アスタロトだ。40の悪魔の軍団を率いている。爵位は大公爵だ。ちなみに魔界の支配者の一人だ。」
バフォメット「そして僕は、アスタロト閣下の側近だよ~。」
ヴィンセント「アスタロトさんにバフォメットさんか、よろしく。バフォメットさん、アスタロトさんの部下なんだね。」
バフォメット「そうだよ~」
アスタロト「こいつにはもう少し敬って欲しいものだな」
バフォメット「てへっ」
ヴィンセント「あ、俺ヴィンセント・ウィリスって言うんだ。よろしくな。」
アスタロト「あぁ、よろしく。」
ヴィンセント「それでアスタロトさん。俺なんで魔界に連れて来られたの?」
アスタロト「『さん』付けはよしてくれ。そういう固っ苦しいの苦手なんだ。」
ヴィンセント「わかったよ、アスタロト。」
バフォメット「えーと、ヴィンセントクン。キミをここに連れてきたのはね、あるお方に頼まれたからなんだ。」
ヴィンセント「あるお方?」
アスタロト「あぁ、そのお方には明日会う事になっている。」
ヴィンセント「そ、そうなのか。緊張してきた…」
バフォメット「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ~」
アスタロト「そうだな、まぁ疲れるとは思うが。」
ヴィンセント「どんな人なのかな、ちょっと興味が出てきたよ。」
アスタロト(猊下の事も覚えていなさそうだな。)
バフォメット(そうだね、僕等の事覚えてないなら仕方ないんじゃない?)
アスタロト(それもそうだな。)
アスタロト「ところでヴィンセント。お前は私達の事、覚えてないのか?」
ヴィンセント「え?俺達って初対面じゃないの?」
アスタロト「いや私達とお前は100年程昔会っているんだぞ?」
ヴィンセント「へっ…?だって俺まだ16だし… 100年前とか産まれてないって!」
アスタロト「そういえば、昔会った時も今とあまり変わらなかったぞ」
ヴィンセント「‥え…」
バフォメット「ん~、記憶が抜け落ちちゃってるのかな?」
アスタロト「まあ、きっと混乱しているだろうし今日の話はここまでだ。それに明日も疲れるだろうし。部屋で休めよ。」
ヴィンセント「あぁ、そうさせてもらうよ…」
---------ヴィンセント部屋にて----------
ヴィンセント(俺が昔アスタロトや、バフォメットに会ってた.‥?その時も今とは変わらない姿って、俺人間じゃないのかよ… なんで記憶が無いんだよ…!)
ヴィンセント「あー!駄目だ!考えてもわっかんねえ。俺頭使うの苦手なんだよな。記憶がないなら思い出せばいいだけの話だし!よし!今日はもう寝よ。明日は会わなきゃいけない人もいるみたいだしね!うん!おやすみー」
-----------------アスタロト達の寝室----------------
バフォメット「アスタロト閣下ー、やっぱりヴィンセントクン記憶ないねー。どうしよ?」
アスタロト「どうするもこうするも無いだろ。明日あの方に会って、少しでも記憶を取り戻してくれればいいんだが… 正直今のままでは思い出しそうにもないな」
バフォメット「そうだね…。もう今日は遅いし休もうか。」
アスタロト「あぁ、そうしよう」
バフォメット「おやすみー」
アスタロト「あぁ」
--------秘密の部屋--------
鏡に向かい
アスタロト「猊下、ご報告があります。」
ルシファー「んー?なぁにー?」
アスタロト「ヴィンセントは、やはり記憶を失っているようです。予定通り明日猊下の元に連れて行きます。」
ルシファー「そっかー、わかったー!ありがとー、アシュー。」
アスタロト「いえ、当然のことをしたまでです。猊下」
通信を切る
--------ルシファーの部屋------
ルシファー「やっと会えるんだ(笑い)」
-1話END-
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次回予告
ヴィンセント「ヴィンセントだ。今回の次回予告は俺が担当するらしい。という事で次回予告!いきなり魔界に連れて来られた俺!どうしていいかもわからねえのに明日は人に会うだって!?ちょっとはゆっくりさせて欲しいぜ!次回!『猊下大暴れ!?』次も主人公として頑張るぜ!」
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はい、どうも作者です!
男女比3:3なんで割とやりやすいかなとか思ってますw
まあこれから増えるんですけどね(*ノω・*)テヘ
おかしな部分とかあったらどんどん指摘してください!←(初心者なので)
ちなみに、アミーリアとメアリーはもう出てこないかもしれません←
それでは今回はこの辺で!