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世界を繋ぐお仕事 〜カウンターアタック編〜  作者: na-ho
せんれいなるせんのう
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50 隔たり

 ◯ 50 隔たり


「さあ、今日こそは犯人を突き止めるわよ!」


 妙に気合いの入った沖野さんの後について、貼付けた会員募集の張り紙を見に行った。ちゃんとあるのを確認し、講義があるのでその間は見張りは無しでいいだろうと全員が散った。

 講義からの移動ごとに張り紙を確かめつつ、次の講義に向かった。今日は後一つだけだ。

 時間があるので学食で見張りをしつつ食べていたら、張り紙をスマホで撮影してる人を見つけた。最初はメモ代わりだと思ったが、全部を取っている。……怪しい。スフォラにその様子を撮って貰い、急いで食べて後を追った。

 探偵団のメンバー二人に連絡を入れて追跡を続けた。追跡対象は誰かに会って話しを始めたので、そっと背後から近寄って会話を盗み聞きしてみた。名前が分かった。サキだ。もう一人はエミという名前だ。

 会話は別に怪しい話ではなかったので、話し相手は関係なさそうだ。でも一応スフォラに覚えてて貰う。しかし、これはきつい……女の子を付けるのはなんだか犯罪臭がする。

 更に困った事に黒ブレザーだ。ここから先は追いかけるのは無理だ、黒ブレザー専用の学区に入って行ってしまった。


「んー、これは怪しい〜」


 沖野さんが、僕が撮った怪しい写真を撮ってるサキという人の映像を見て、唸っている。


「確かに。だが、黒ブレザーか。相手が悪いな」


 成田さんが言う通り、黒ブレザーの動きは追う事が出来ない……。成田さんの先輩も謎の多い黒ブレザーの知り合いはいないみたいで、手詰まりだった。取り敢えず明日、もう一度監視して同じ人物が今度は剥がす行動をしてたら、直接聞いてみるのもありかなと思う。三人でそうする事に決定した。


「今日は和菓子の華緒はなおに行こう」


「良いな、久々にお汁粉が食べたい」


「最中がおいしいって聞いたけど……」


 最中は董佳様情報だ。他にもお勧めがあったみたいだ。


「アキ君、あそこの白玉ぜんざいは絶品よ? 最中はお土産よっ、いつでも食べれるからぜんざいだって!」


 沖野さんに力説されてしまった。


「分かったよ。そっちにするよ」


「そうだな」


 成田さんは沖野さんの様子を苦笑いしている。三人で甘い物をしっかりと味わって、しっかりとお土産に最中を買って帰った。


「意外にこの最中、美味しいわ〜」


 マリーさんが褒めてるからかなりの物だ。


「美味しいね」


 レイも気に入ったみたいだった。


「もうないのか?」


 マシュさんも最中をさっきから三つも食べてる。ここにいると無駄に舌が肥えるから困る。


「また買ってくるよ。蒼史と今度行く約束したんだ。マシュさんも行く?」


「いや、忙しいから最中を土産にしてくれ」


 余程気に入ったみたいで絶対だぞと、念を押されてしまった。


「うん、いいよ。マリーさんは行くんでしょ?」


「勿論よ〜。レイも一緒に行くって言ってるし、怜佳ちゃんも行きたがってたわよ〜」


「じゃあ、明後日に行こうね」


 明後日は夢縁も学生は休みだ。でも、クラブやサークル活動は盛んに行われてる。


「そうしましょ〜」


 人数が多いので予約しておいた。これで大丈夫だと思う。


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