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俺達の暇つぶしから始まった詩(歌詞)達  作者: 黒魔術師エミリア
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血(死)の歯車

今日も依頼された

人を殺してもう何年経つだろう。

今日も、また血飛沫の雨がふる。

美しい音色と共に


今の生活は全てあの日から始まった

全ての歯車が廻り出した瞬間だ

今日もあの日を思いだすだろう

それでも私は殺し続ける


殺しで全てを忘れて

貴方達の悲鳴であの日を忘れさせて

美しい姿に血を塗りたくれば

きっともっと今よりも美しくなる


依頼の数をこなしていれば

私は全てを忘れていれる

仕事をしている間だけは忘れられる

そんな私の眼は

いつしかとても冷たくなった


初めの頃は私も

殺すのを躊躇していた。

殺される時の人の眼。

光が無く、まさに絶望


でも、今ではその眼も愛おしい

貴方の死体も美しい

いつから狂い出した運命だ。


常に歯車は廻っている

私達は壊れた歯車

ただただ、壊れ、廻ってゆく

あぁ、そんな目で見ないで

もっと殺したくなるじゃない


壊れた歯車ぐるぐる廻る

間違えた選択

綺麗に拭かれた血の後は

今日の依頼は終了だ


明日はまた違う依頼が待っている

私はいつになったら忘れられる?

心の歯車軋む音 私は聞いた気がした


私の歯車 綺麗に廻って

狂い出す運命にも抗う

血飛沫綺麗に飛び散り 美しく舞う

あの光景をもっと見たい


全てを 忘れて殺しましょう

私は何も望まないわ

だからこの世を愛(殺)させて

それが私の歯車よ


昔のことなんて知らない

今の私が全て

昔の事などとうに忘れた

殺しで忘れてもっともっと見せてよ

美しいその姿(死に様)を


赤く、紅く、緋い色

それは全てを染める色

心すらもソレで染まって

狂気すらも孕ませる


私は嘆き叫ぶ姿を望むさ

それが全ての運命(歯車)だから

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