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黒田物語

作者: 黒田幸一

なんでしょうか、これ。という話です。


 そのとき、黒田の戦いは終わった。


  ◆


 黒田は、強かった。

 腕を振ると突風が発生し、大地を走るとクレーターができ、汗が出ると炎となり全てを燃やす。

 人――というにはおこがましい存在。

 人に作られた存在。

 人から作られた存在。

 これ以上の情報は、闇に閉ざされている。


  ◆


 暗黒とはこのことだというような黒い煙が大空を覆い、所々でオレンジの炎がこれでもかとばかりに燃え盛っている。

 そこはかつて野原だった。

 新緑の足首ほどまでの長さの雑草が絨毯でも強いているかのように一面に広がってた。


 だが。


 黒田はそこにいた。

 野原の頂上にある、隠された竪穴の底に、黒田がいた。

 自ら自分が人の脅威となると理解し、閉じこもった。


 それだけなら、問題はなかった。

 それだけでなかったから、問題だった。


 ある雇われた世界最強と唄われる者が、黒田討伐の任を受けた。


 そして、それは、その結果だった。


 戦いの末――と言ってもたった一分足らずの時間で、こんな状態になっていた。


 子供たちの笑い声が、動物の鳴き声が響き渡った野原は、もう無い。


  ◆


 こうしたのは、黒田だ。

 立ち上がった者がいた。

 黒田晃一は立ち上がった。

 身一つを武器に。

 自らのクローンへ、今や世界の存続を脅かす存在へ向かって――


 結果はあえなく、これだ。

 黒田晃一は黒田に一瞬で殺られた。

 そして黒田の力が強すぎて、野原はこうなった。

 黒田が悪いのではない。

 黒田晃一がやったのだ。


 黒田は黒田晃一の死体を取り込み――



 こうして。

 黒田の戦いは終わったのだ。



 死体は、海に捨てられた。

 今もまだその死体は残っているだろう。

 どこかに、漂っているだろう。




 あなたの真上に、いるかもしれない。



                                fin.

なんでしょうね~この文章。


部活中に書きました(>_<)

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