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先に立っている

作者:
掲載日:2026/03/20

証明写真を撮った、マイナンバーカードとか言うのに必要だったからだ。


正直千円は痛かった。

「たかが証明写真に、こんなにお金を」

ぶつぶつと呟きながら、選択ボタンを押す。


まず左の写真が千円、右の美肌効果とかが入った写真が千百円、美肌とかどうでもいいわ!

心の中で突っ込みながら、淡々と椅子を低くしたり、顔が入るか調節したりする。

いよいよ写真を撮る時間だ。


カーテンは閉めている、周りに誰もいない。

なのに自分の目の前に何かが立っている様な気配がする。


赤い楕円のガイドの中に、私の顔が収まっているはずだった。

けれど、その輪郭のフレームの中にもう一つ分、別の影が写っているように見えた。


シャッターの音が三度鳴る、画面に写真が並んでいた。


併設しているお店に聞いてみる。

「全部の写真がおかしいんです、これを見てください」

そういうと店長らしき人が言った。

時々あの証明写真に何かが映ることがあるんですよ。

「料金をお返ししますね」

と言われた。


そういえば私は最近写真を撮ったり鏡を見たりしていない。

写真に写っているのは、あの人だけだった。

私はいつからあの人の後ろに立っていたのだろう?

この写真に写っているのは誰?





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