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原精霊

下書きを大幅に書き直したら中々に時間がかかってしまいました;;


目を開けると見知らぬ場所だった。

(どこ…?)

誰かいないのかと起き上がりギョッとする。

「……お目覚めでございますか。

御身の治療を担当いたしました、アンテルと申します」

勝手に触れてしまった事を深くお詫び申し上げます、と謎に土下座でもしかねないようなその男、アンテルに困惑する。

声は出ないので軽く肩を叩いて気を引くことにした。

《ここはどこですか?》

指文字はわかるのだろうか、と思いながらやってみると

アンテルは目を瞬いたあと頷いた。

「…こちらは魔王城です、もしや記憶が曖昧でしょうか」

《…いいえ》


意識がはっきりしてくると、さっきの出来事を思い出した。

イオルを待っていたのだ。

そこに何故か見知らぬ人間が入ってきて、金目の物を探していた。

そして出会ってしまったのだ。

(それで……)

エルフは高く売れる、とあの人間たちはあろう事か乱暴を働こうとしたわけだ、そこに誰かが現れ助けてくれたらしい。

「森の侵入を許してしまったのはこちらの不手際、これより、あの下等種族共へ制裁を加え再び安寧の森を捧げます」

それまではこちらにご滞在ください、と言うアンテルは最早土下座をしていた。

それを聞いて1番気になっていたことを聞く。

《森の近くの村は…?》

「既に更地にしました」

《人は…?》

「魔王様の手ずから無に還されました」

アンテルはそれが当然かのようにそう答える。

イオルの顔がチラついて、どういう反応をすればいいのかと困惑しているところに、誰かが部屋に入ってきた。

「目を覚ましたのか。…すぐに教えろと言った気がするが」

扉を開けて現われたのはまたもエルフ…同族の集まりかとも思ったが、どうにも新たに現われたのは褐色肌のエルフだった。

気を失う前に居たような、と思いながら軽く会釈をしようとしたところで隣にいるアンテルが口を開く。

「原精霊様は目覚めてまもなく、混乱されていましたので報告よりも御身体の様態を確認しておりました」

原精霊とはなにか分からなかったがそれが自分の事のようなの察せた。

《どういう状況ですか》

またアンテルに聞くことにした。

「何をしている?」

「原精霊様はお言葉を話されないようなのです」

金髪エルフはそう男に返す。

「そうか、それの世話はお前に任せる」

使えるようにしろ、そう言ってその男は部屋を出ていった。

「原精霊様に何たる無礼を…これだから混ざりものは…」

と小さく毒づいているのを若干聞こえてしまっているこちらはひたすらに気まずかった。

《あれは誰で、私はなんですか?》

「…あの方は、現在魔族領を統治なさっているレグナード・ヴァルグレイン様です」

聞き覚えのないはずなのに、何故かその名前を知っている気がする。

どうしてか冷や汗が気づかぬうちに滲み始めていた。

「そして貴方様は…この世界に唯一現在する、原精霊、ハイエルフ様です」

最悪の、考えたくない記憶の彼方からとんでもないものが流れ込んできた。

《ハイエルフとはなんですか》

「ハイエルフとは、ですか?

…原精霊様、まさか記憶を……!?

いえっ、これは私の治癒魔法の未熟さが……!!?」


焦りまくるアンテルを手で制し、

森で目覚めた時から覚えていない、と簡潔に伝えた。

説明を聞いたアンテルは深く頷いた。


「……長き眠りの間に記憶の隔たりが生じたのですね。

無理もありません」

おそらく何を言っても肯定してくるのでは、とうっすら思いながら頷き、別の質問をする。

《エルフとハイエルフってどう違うんですか?》

顔を上げたアンテルを眺めるが特に変化が分からず、

聞いてみることにした。

対して外見に違いはないように思えた。

「…ハイエルフ、というのは簡単にご説明させていただきますと、エルフの祖先……精霊そのものでしょうか。

この世界を創造主が作るとき、はじめに作ったのがハイエルフと言われていて、私達はその系譜ではありますが、何を比べても劣ります、いえ比べるなど烏滸がましい!」

とにかく重要な種族だと彼は熱烈に語った。

《現在の世界?について教えてください》

半ば答え合わせのような気持ちでアンテルに問いかける。

「世界情勢ですね、私も恥ずかしながら疎いので大まかな説明となるのをご了承ください。

まずここは魔王様の治める魔族領土…アトラ帝国、そして貴方様のおられた土地こそがフュングラシルの森と人間には呼ばれております。

幾重にも魔法が張り巡らされており、招かれなければ本来は立ち入ることはできない禁断の霊廟とエルフには伝わっていました」

ここまでは質問はありますかと聞いてくるが首を振って続きを促す。

「あの森の先には人間の住む国があります。

そろそろ、森の安寧のためにも消えていただきたい国ですね」

(この人は人間に恨みがすごいのかな)

「…そして、その人間の国の向こうに勇者を育成する国がありまして…」




レヴェンさんのお名前を変更しました߹~߹

レヴェン▶︎アンテル

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