小説を書いていることを友人に話す? 1日18PVの時に宣言した 10万PVを達成したら友人に告白する
こんにちは。雨日です。
このエッセイは、ライトノベルを1冊も読んでない雨日が、小説家になろうで
書きたいものを書いた経験について書きます。
◼️小説を書いている事を友人に話す?
「実は・・・小説を書いているんだよね」
「読んだ感想を教えて!」
友人に言える?
言えないよ!
絶対に言えない!!
雨日は『言わない派』だ。
雨日の推測では、趣味で小説を書いている人は『言わない派』が多いと思う。
小説を書く人は内向的な人が多い。(独断と偏見だ)
雨日もそのタイプだ。
外交的で陽キャな人は、小説を書くことは難しい。
だって、休日や夜に(雨日は早朝)、
自分の時間を削って、1人で小説を書いているんだよ?
飲み会や遊びの誘いを断って小説を書く。
陰キャじゃないと無理でしょう!!(断言)
そうは思っていても、周囲に小説を書いている人は少ないので、
こればかりは雨日の小説書きのイメージだ。
違っていたらごめんなさい。
◼️ 小説を書いていることを家族に知られてしまう
友人には隠し通せるけれど、
一緒に過ごしている時間が長い家族にはバレてしまう。
家族は小説を書いていた。
その様子をみて、雨日も刺激を受けた。
早速、小説を書き始め、半月で25話のストックができた。
その後、家族に内緒で連載を始めた。
雨日の処女作は、
「秘密を抱えた政略結婚 〜嫁ぎ相手は貧しい領主、再婚 子連れ 寡黙で無表情な美男〜」
ひっそり、こっそり始めた。
家族とはいえ、小説を書いている事を知られたくない。
けれど、家族はすぐに気づいた。
「見せて」
ニヤニヤしながら言われた。
◼️小説を朗読された
ラブレターを見せるように、家族に雨日のページを見せた。
家族はスマホを見ながら冒頭の朗読を始めた。
『シリ、ワスト領のグユウと結婚してくれ』
領主である兄ゼンシから突然結婚を命じられた
やめて〜!!!!!
家族からスマホを奪おうとした。
何なの?!
小説を朗読するなんて!
恥ずかしい!!
家族は、そのまま読み進めた。
そして恋愛シーンの時に再び朗読を始めた。
「・・・怖いか?」
「怖くないです」
恐怖を打ち消すようにシリはすぐに答えた。
このようなセリフを半笑いで口にした。
ヒロインとお相手の声を微妙に変えて話す。
辱めを受けた。
小説を書いている人ならば想像してみてほしい。
身が震えるほど恥ずかしいに違いない。
◼️ この小説は読まれない
一通り、読んだ後、家族は雨日が書いた小説を批評した。
「この小説は読まれない」
家族は、小説家になろうの人気作、その傾向を把握していた。
雨日が書いた小説はテンプレがない。
ざまぁがなく、悪徳令嬢が出てこない、追放がない、恋のライバル0、
三角関係なし、ヒロインが他の異性と距離を縮める、試練上等。
極め付けは、ヒロインは貧乳。
「これはただの読み物。無理だ。読まれない」
家族からバッサリ斬られた。
実際、その当時の小説のPVは18!!
PVとはページビューの事で、小説がどれくらい(何ページ)読まれたかを表す数字。
毎日更新して1日18PV!
絶望的な数字だ。
小説家になろうは、新人には厳しい。
雨日はライトノベルを1冊も読んだことがない
そして、ゲームを一切しない人生を歩んでいた。
それゆえ、小説家になろうの世界観、暗黙のルールを知らずに
無邪気に連載を進めていた。
◼️10万PV突破したら、友人に小説を書いていることを公表する
一生懸命書いたものを否定されると、腹が立つ。
こんなに頑張っているのに!!と思う。
そんな雨日に家族は指摘した。
「花屋で魚を売っているようなものだ」
薔薇がほしいと客が入店したら、
店主が「今日はサバがお得だよ!」と勧めているようなもの。
「それでは薔薇をやめて、サバにしましょうかね」
そんな客はいないだろう・・・と。
悔しい。
睡眠を削って書いているのに!
そんな上から目線で言われるなんて!
異世界恋愛なのだ。
せめて、サバではなく薔薇に例えてほしい。
あまりにも悔しいので、家族に宣言した。
「10万PVを突破したら小説を書いている事を公表する!!」と。
「誰に公表するの?」
家族は鼻で笑った。
「店のスタッフ」
雨日は答えた。
雨日と家族は小さなお店を経営している。
スタッフは5名。
10年以上、ほぼ毎日一緒に過ごしているスタッフだ。
善良なスタッフは一生懸命働いてくれている。
スタッフに書いている小説を読まれたら、経営者として恥ずかしい。
「あいつ(雨日)、頭の中であんな妄想を練っていたんだぜ」と思われる。
そうならないためにも、10万PVという数字を出した。
◼️10万PVも読まれるはずもない
家族に宣言をしたけれど「そんなに読まれるはずもない」という甘えもあった。
なんせ1日18PVだ。
10万PVまでの道は果てしなく遠い。
死んでも叶わない夢かもしれない。
なので、顔が赤くなるような描写も書けた。
主人公は20歳、貧乳。
お相手は23歳の若い青年。
政略結婚とはいえ若い2人なのだ。(R15)
そんな2人には、歯が浮くようなセリフがお似合いなのだ。
書いている最中の雨日の顔は半笑いだった。
この小説は、スタッフの目に触れることがないのだ。
安心して、思う存分妄想の翼を広げた。
◼️思わぬ事態 連載終了 完結ブーストがくる
大晦日も元旦も、毎日休むことなく小説を書き続けた。
処女作は197話、文字数は47万文字超え。
連載終了の4月18日は
ブックマークは32件。
小説家になろうの世界ではブックマークは100件未満は底辺作家らしい。
ポイントは168。
毎日更新して・・・だ。
人気作ではない。
それでも、やり切った。
PVは47000だった記憶がある。
最後まで書き上げて47000PV。
10万PVまで道は遠い。
・・・そう思っていたけれど、完結後にどんどんアクセス数が伸びてきたのだ。
翌日には6万PVを超えた。
これが完結ブーストと言われる現象だった。
◼️ ついにPV数が92000に!
完結から、もうすぐ1ヶ月。
それでも、アクセス数が増えている。
皆、どうしたの?
もうランキングにも載ってないんだよ?
どこで雨日の小説を見つけるのだろう。
テンプレゼロだよ?
タグは「兄妹」「ラブラブ」
それが受けたの?
PV数は92000になった。
多くの人に読んでもらえることは、とても、とても嬉しい。
その反面、雨日のXデーは近づいてくる。
落ち着け。
落ち着くんだ。
連載中、底辺生活をしていたので、雨日は数字が伸びない日々を知っている。
そのうち、数字は落ち着く。
1000PVを超えるまで、数年かかることもあるのだ。
そう思いつつ、ライトノベルを1冊も読まずに小説を書き始め、
予想以上に読まれた経験をエッセイにしようと思った。
このエッセイを書き始めた5月6日は92000PV
◼️ そして、今日(5月16日)PV数は96547!!!
増えている!!!
愕然とした。
思わず「どうしたの?」とつぶやく。
わずか10日間で4547PV増えたのだ。
10万PVまで、あと残り4547PV。
偶然かもしれないけれど、数字が一緒!
このままのペースでいくと10日間で達成してしまうかもしれない。
血の気が引いた。
リアルに想像できる。
スタッフに小説を書いている事を発表する自分を。
そして、その隣でニヤつく家族の顔を。
「雨日の理想と性癖が書いてあるよ」と話すに違いない!!
そう思うだけで心が乱れた。
落ち着け。
あと2日で完結して1ヶ月だ。
そのうち1桁台のPVになる。
大丈夫だ。(何が?)
◼️ テンプレを書けば良かった!!
いつの日か、訪れるXデーの事を考えると焦りが出る。
どうしよう。
艶っぽい記事を消去しようか。
スタッフに自分のイメージは保たれる。
しかし、小説のイメージが大きく変わる。
健全な若い男女を書いて、子供が3人も産まれるんだよ。
変じゃね?
・・・そして、この時にテンプレを使えば良かった!!
激しく後悔した。
テンプレに沿って書けば、スタッフに見せるときに苦労をしないだろう。
「こういう流れ(ストーリー)を書けばアクセス数が上がるんだよね」
したり顔で説明できる。
けれど、テンプレ0だと、
完全に自分の妄想!!嗜好が滲み出る!!
テンプレって、作者を守るものなのね(違う)
悩む雨日に家族は言った。
「スタッフに公表したこともエッセイにしてしまえ。ネタが豊富だね」
・・・と。
嫌だ。
そんな経験談を書きたくない。
これから、テンプレなしの小説を書き始める小説家に伝えたい。
人生は何があるかわからない。
だから、迂闊な事を宣言しない方が良い。
そして、テンプレは自分を守ってくれるよ。
使ったほうが良い(涙目)
こんな事を書いているけれど、続編もテンプレ0のものを書き続けている。
今日のまとめ
口は災いの元!!!
次回は「小説初心者が47万文字の小説を書けた理由」について書く。
今朝、初めて誤字修正のお知らせをもらいました。
あれは便利〜!
教えてくれた読者様!ありがとうございます!!
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テンプレ0の処女作
兄の命で嫁がされた姫・シリと、無愛想な夫・グユウの政略結婚から始まる切なくも温かな愛の物語です。
▶︎ https://ncode.syosetu.com/n2799jo/
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老人との恋愛
『秘密を抱えた政略結婚 〜三人の娘を守るため、妾のいる25歳年上領主の妻になりました〜』
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