<小説裏話> 転生先でもストックしていた ― 42話を抱えて今日も書いている ―
浮かれた転生物語
おはようございます。雨日です。
雨の日曜日、いかがお過ごしでしょうか。
この文章は、『秘密を抱えた政略結婚』シリーズを「小説家になろう」で執筆した、
ライトノベル未経験の作者・雨日の創作記録です。
◇異世界恋愛ジャンルから文芸・歴史ジャンルへ
新連載と同時に、一年近く滞在していた「異世界恋愛」から、
「文芸・歴史」へ転生(引っ越し)した。
ざまぁ、悪徳令嬢が蔓延るジャンルから、
今度は異世界転生が主流の世界へ。
どこへ行っても、テンプレ外。
「小説家になろう」では、雨日の居場所はどこにもない。
――そう思っていた。
◇短編5作がベスト10入り
ところが、事件が起きた。
文芸・歴史の日刊ランキングーー
短編で、雨日の作品が5作、ベスト10入り。
それが2日間続いた。
画面を見た瞬間、目眩がした。
異世界恋愛では埋もれていた作品たちが、顔を出してきた。
しかも、完結済みの作品、新連載、全てがランクインしていた。
処女作は、3日で50ポイントも増えていた。(涙)
人気作家なら、50ポイントなんて取るに足らない数字。
でも、雨日にとっては――あり得ない世界だ。
これって、浮かれるよね。
例えるなら、高校デビュー。
急にイケイケだ。
イケイケの定義は知らないけれど。
だから、調子に乗るのは許してほしい。
◇ストック癖に拍車がかかる
――ここで浮かれてはならない。
雨日は、さらにストックに拍車をかけた。
現在、ストックは42話分。文字数にして11万8千文字。
増えても、増えても、ちっとも安心できない。
――もっと備えねば。
――もっと貯めなくては。
猛烈に焦る。娯楽などいらない。
空いた時間は、ストックとブログ。
トイレよりストック優先。
膀胱炎になるーー落ち着きなく書いている。(←トイレ 行け)
猛烈に書きまくっている雨日に、家族は言った。
「そんなにしなくても良いだろ?」
いや、良くない。
◇もうすぐ冬が来る
「ダメだよ!もうすぐ冬が来る!」
家族は、どうも危機感が足りない。
今年は残り73日。
まだ10月だと油断している場合じゃない。
年末、雨日の店は繁忙期に入る。
――小説を進められないかもしれない。
だから今、書く。
年末が来る前に、書き尽くす。
「昨年もそんなこと言ってたけれど、
正月の温泉旅行のときも書いてたじゃないか」
確かに、そうだ。
けれど――よる年波には逆らえない。
仕事と小説の両立、できないかもしれない。
その恐怖が、ストックに拍車をかける。
◇雪が降るーーだからストックを貯める
そして、正月が過ぎたら本格的に雪が降る。
雨日の地域の降雪量は、半端じゃない。
昨年は、自宅が埋まった。
雪国の住民は、日々の仕事量に「除雪作業」が加わる。
朝、起きて除雪。
出勤前に除雪。
帰宅して除雪。
――そうなると、小説が書けない。
これが怖い。
だから今、書く。
雪に埋もれる前に。
今が10月だから、そう書いているけれど――
雨日の場合、春になっても、夏になっても、秋になっても、
きっと同じような理由でストックを貯めていると思う。
これはーーいつまで続くのだろうか。
いつか、
「ストック0だけど、大谷の野球中継を見なくちゃ!」
なんて言える日が来るのだろうか。
・・・いや、たぶん来ない。
雨日はしつこい。
粘着質だ。
ブログを週6更新で20年近く続けている。
そんな自分は、今のところ想像できない。
でも、何十年も書いていれば、少しは力が抜けるのかもしれない。
それが加齢の強みだ。
もしかしたら「ストック0で旅行中」なんて日が来るのかもしれない。
・・・いや、やっぱりノートは持って行くだろうな。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
こんな調子で書いている作者の本編はこちらです。
『秘密を抱えた政略結婚 ― 一血に刻まれた静かな復讐 ―』
▶ https://ncode.syosetu.com/n2799jo/
(文芸・歴史ジャンル連載中)
そして、先日「文芸・歴史」日刊ランキング2位に入った短編はこちら。
『偽りの子を抱く私を、夫は“オレたちの子だ”と言った』
▶ https://ncode.syosetu.com/n7869le/
浮かれながらも、今日も書いています。




