80万文字先の伏線は、誰も拾ってくれない
80万文字先の伏線は、誰も拾ってくれない
こんにちは。
土曜日の午前中、いかがお過ごしでしょうか。
半袖のパジャマを着て寝たら、寒くて震えた雨日です。
このエッセイは、ライトノベル未経験の作者・雨日が「小説家になろう」で
『秘密を抱えた政略結婚』シリーズを書き始めた記録です。
今日は「伏線を張った しかし、誰も拾ってくれない現状」について書く。
◼️ 伏線、空振り
小説を書いている人ならば伏線という単語をご存知だろう。
雨日も知っていた。
なろう用語は知らないけれど、伏線は知っている。
伏線は「物語に一貫性と驚きを与える仕掛け」
序盤で仕込む → 読者に忘れさせる → 終盤で回収する この流れを意識すると、効果的に使える。
策略家の雨日も使った。
しかし、公開されても読者から何の反応もない。
そもそも、反応がない小説なのだ。
PVはそこそこある。
切羽詰まった展開でも、感想はない。
前作も13万PVあっても、感想はなかった。
これは単に、雨日の実力不足なのだろう。
◼️ 作者の心、家族知らず
疑問に思い、小説をずっと読んでくれる家族に質問をした。
「伏線、気づいていた?」
経験した人でしか、わからない感覚だと思うけれど。
小説を書いている者として、こんな間抜けな質問をするのは虚しい。
伏線は質問するものではない。/読者に気づいてもらうものだ。
家族は心底驚いていた。
「え!雨日の小説って伏線あるの?」
「あるよ!」
思わず声を大きくして返事をしてしまった。
◼️ 90万文字の孤独
その伏線を書いたのは、90万文字前だ。
読者は忘れているのだろうか。
そして、もう一つ、近日中に伏線が解消される回がある。
それを書いたのは、今から80万文字前(冨岡義勇風の口調)
『このキャラクター達の未来はこうなる』そう思いながら書いた伏線。
思い描いた未来を書いたのはーー80万文字先。
読者の誰も覚えていない。
伏線の回収は早めがいいね。
早めというか、せいぜい10万文字先が良い。
90万文字、80万文字の先に回収をしたとしても。
誰も気づいてもらえない。
それが現状だ。
けれど、気づかれなくても伏線は無駄ではない。
物語を支える見えない梁。
たぶん作者だけが知る小さな誇り。
今日も雨日は、誰にも拾われないかもしれない伏線を、懲りずに張る。
新作短編を投稿しました
『暴れ馬のような妃と結婚した男 ~魔女と呼ばれた女~』
https://ncode.syosetu.com/N6710LC/
友人トナカの視点から描く、
「規格外の妃」と「不器用な男」の対比を楽しんでいただければ嬉しいです。
もし短編を気に入っていただけたら、連載中の長編
『秘密を抱えた政略結婚2』 もぜひどうぞ。




