<小説裏話>お盆と“エタる”恐怖と50万文字突破
ーーお盆。それは小説が進まない時期
こんにちは。
三連休あけの火曜日、お仕事の人も、そうでない人も、いかがお過ごしでしょうか。
このエッセイは、ライトノベル未経験の著者・雨日が「小説家になろう」で物語を書き始めた記録です。
◼️ お盆が小説を削る日々
雨日が営むお店は、お盆中でも営業をしている。
その時期は、帰省の人が多く、嬉しいことに忙しい。
仕事とはいえ、お墓参りもしないと・・・な。
そんな事も考える。
子供も帰省してきた。
一言で表すと、忙しい。
小説を書く時間が大幅に削られるのだ。
◼️ エタりかける作家の夏
最近の雨日の執筆ペースは遅い。
前は一日2〜3本、小説を書けていた。
ところが、お盆で忙しく、なかなかペンが進まない。
さらに、物語は佳境に入り、一話、一話が重い。
ペンのスピードは落ち、涙を堪えて書いていることが多い。
顔をしかめながら、一話書いて脱力をする。
これだと・・・大変だ!
小説のストックが減ってしまう!
1日に二話更新できない!
◼️ 79話のストックと、お岩さんの皿
騒いでいる雨日に、家族は質問をした。
「小説のストックは何話ある?」
「79話しかない!ついに80話を切ってしまった・・・」
一話・・・二話・・・三話・・・
震える指で下書き話数を確認している。
あのお岩さんの気持ち、よくわかる。
皿ではなく、小説だけど!
雨日の心配を家族は無視した。
「それだけ、あれば大丈夫。1日二話でも1ヶ月半ある」
「その慢心が!!連載をエタらせる!!」
小説を書き始めて9ヶ月。
雨日も、なろう業界の言葉を覚え始めた。
「小説がエタる」というのは、
ネット小説界隈では、「エターナル(永遠)未完」 の略。
要するに、続きを書かなくなって物語が放置されることだ。
再開の見込みはほぼゼロ。
・・・あの、台所の隅に置きっぱなしの梅酒みたいなものだ。
(いつか飲むと言いつつ、数年経過)
覚えたての言葉だから、使いたかった。
◼️ あとちょっと・・・が一番つらい
「エタらない。雨日はしつこいから」
家族が適当に返事をした。
ちょっと、雨日の話を聞いている?
こっちは小説の進みが遅くて辛いんだ。
⚫︎盆で仕事が多忙
⚫︎帰省した子供が一人いるだけで、家中が散らかる
⚫︎佳境なので、一話の進みが遅い
この状況を等々と説明をした。
「今、何文字書いた」
「50万文字超えた」
「ご・・・50万文字・・・完結するのか?」
「あと、3〜4万文字で終わる。あれ・・・5万文字になるかな? あともうちょっと」
「もう、ちょっとなのか。それは・・・?」
「あと少しなのに・・・そこからが苦しい。辛い」
雨日はため息をつく。
◼️ 50万文字とお盆と、泣きながら書く朝
「そんなに辛いなら、雨日の代わりに自分が続きを書くか?」
家族が思わぬ提案をした。
えっ。
続き?
家族は書けるのか?
雨日の脳内にあるストーリーを。
『できるわけない』
そんな顔をした雨日に、家族が気軽に話す。
「書くぞ。主人公のお相手は老衰で死ぬ。自然な展開だ。
その後、争いは終わり、娘達は思うままに暮らす。・・・どうだ?」
「どうだ・・・って」
雨日はぐったりしながら、頭を抱えた。
「その展開なら、2000文字で終わらせる。
もう、早朝から泣かなくていい。仕事に全力投球できる」
「いや・・・書くよ。頑張って最後まで書き上げるよ」
雨日は弱々しく返事をした。
自分の物語は、自分にしか終わらせられない。
誰に頼まれたわけじゃない。
誰に認められるためでもない。
ただ、この結末を迎えるために書き始めたのだから。
だから、最後の一文字まで、必ず書き切る。
1日2回更新 ストックは79話(焦)
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最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
そして、このエッセイにブックマークを入れてくださった方、本当にありがとうございます。
正直、毎回「内容、薄いかな…?」と自分でも思っていたので、
ブックマークの通知は嬉しかったです。
同時に、「読んでくれている人がいる」という事実が、ものすごく力になりました。
これからも、肩の力を抜いて書いていきます。
どうぞ気楽に、時々のぞきに来ていただけたら嬉しいです。




