＜小説裏話＞ なろうで泣くほど浮いてる話
ーー雨日家の朝は、嗚咽で始まる
こんにちは。
水曜日のお昼、いかがお過ごしでしょうか。
今朝は、朝から展開が辛い小説を書き、心が沈んでいる。
この後に、講座を行う。
沈んだ思いを昇華するべく、息抜きにエッセイを書いた。
このエッセイは、ライトノベル未経験の著者・雨日が「小説家になろう」で物語を書き始めた記録です。
◼️ 雨日家の朝、それは嗚咽とともに
雨日の朝は早い。
今の時期、起床は3時半。
薄暗い室内で、小説を書いている。
そして、号泣。
ーー今朝も辛かった。
愛着あるキャラクターが辛い決断をしていく。
執筆しながら、雨日は泣いていた。
シクシクと。
6時半、家族が目覚め、雨日に告げた。
「気持ち悪い」
◼️その泣きの展開はいつ
家族からしてみたら、目が覚めたと同時に、
部屋の隅から雨日の嗚咽と啜り泣きが聞こえる。
目覚めのBGMとしては最悪だ。
「その嗚咽が止まらない展開は、何話目？」
「219話」
ちなみに、今夜20時に更新されるのは139話。
80話も先の話を書きながら、雨日は泣いている。
「文字数は何文字になった」
家族は質問を続けた。
「47万文字」
「よ・・・47万文字？ それで最終回？」
「違う、あと6万文字くらいで完結」
しばし、沈黙の後、家族は呟いた。
「長くね？」
◼️ 恋愛小説は明るく、サクサクと、10万字前後が好まれる
家族は説明した。
「恋愛小説は、短めの連載が好まれる。文字数は8〜10万文字が理想」
その話に雨日は目を見開いた。
「それじゃ・・・何も進まない。
雨日の小説の主人公は結婚すらしていない」
「・・・だろうね。結婚式まで61話だ」
◇恋愛小説のゴールは明確。
「両思い」「結ばれる」「結婚する：など、ゴールがはっきりしている。
なるほど！
だから、少女漫画は短めの連載で終わるのか！
雨日の目から鱗が落ちた。
◇ 展開はサクサクと。
小説家になろうの読者は、サクサクとした展開が好まれる。
「すれ違いが長い」「結ばれるまでが遠い」作品は離脱される。
急接近、急展開が好まれる。
やばい。雨日の作品はそればかりだ。
しかも！！主人公はお相手に恋情を抱いてない。
◼️「本当に恋愛小説なの？」
そこで家族は指摘した。
「雨日の作品ジャンルは恋愛なのか？」
そう聞かれると困惑する。
作品ジャンルは、異世界恋愛。
でも、魔法もない。特別な能力があるわけでもない。
普通の人間が主人公だ。
「恋愛小説だと思って書いている」
そう答えたけれど、自分でも思った。
「恋愛・・・か？」
ひょっとして・・・PVが多い割には反応が薄いのは、所属するジャンルが間違っている？
ケーキ屋でサボテンを販売しているのか？
不安になる。
その雨日の不安を家族は一蹴した。
◼️ なろう読者にウケない理由
なろう読者が好む作品
⚫︎テンプレ系：ざまぁ、追放、転生、悪役令嬢、婚約破棄、俺TUEEEなど
→ 全くかすりもしない。
⚫︎テンポ重視 1話目から盛り上がる／すぐにチート能力や恋の進展
→ 1話目から暗い 序盤は悩んでばかり、後半は辛い
⚫︎明るく・読みやすく・わかりやすい
→ 暗く、陰湿で、ネチネチしている。登場人物が多くてわかりにくい
⚫︎文字数：短〜中編（10万字前後）
→ 処女作 現在49万文字 連載中 現在26万8千文字（下書き20万文字）
⚫︎読み手のストレスが少ない展開
→ストレスしかない。
◼️ 場違いでも書く理由
こうして、まとめると視覚化できる。
うん。
これは、アカン。
ダメだわ。
場違いなんだよね。この作品。
そんな雰囲気がムンムン漂う。
それでも、「小説家になろう」しかない。
雨日はそう思っている。
処女作を「カクヨム」と「小説家になろう」で同時更新をしていたことがある。
いわゆる、二股ってやつ。
完結後のPVは、小説家になろう 93341PV (現在 10万9千）
カクヨム 4586PV
その差は、およそ20倍！
小説家になろうの読者様は、一生懸命、雨日の小説を読んでくれている。
だから、受けが悪くても、ランキングに載らなくても、
そして、恋愛小説じゃなくても、一人でも読んでくれる読者様がいるのなら。
（その相手は知らない）
それでいいのだ。
たとえテンプレじゃなくても、読者が少なくても、
この作品を生き抜いたキャラたちと、最後まで一緒にいたい。
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『秘密を抱えた政略結婚 〜三人の娘を守るため、妾のいる25歳年上領主の妻になりました〜』
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処女作 10万9千PV突破しました テンプレ0（完結）
兄の命で嫁がされた姫・シリと、無愛想な夫・グユウの政略結婚から始まる切なくも温かな愛の物語です。
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