テンプレ？無理です。一人称？無理です。――でも書く。書籍化作家の意地
こんにちは。雨日です。
金曜の夜、出張後にエッセイを書いている。
これはライトノベル未経験の著者 雨日が、小説投稿サイトで物語を書き始めた記録です。
◇小説を書いてぶつかる壁 どんな視点で書く？
小説を書き始めて８ヶ月。
雨日が書いた小説を読み、家族が質問をした。
「これは何視点なの？一人称ではないよね。三人称？」
一人称？ 三人称？ それって何？
ちょっと意味が分からず、ポカンとした。
雨日は本を数冊、執筆、出版したことがある。
そんな事を書けば、一人称、三人称は余裕でしょ？
そう思う読者様もいると思う。
けれど、書いた本のジャンルは実用書だ。
実用書では「一人称」「三人称」という考え方はない。
書き手が自分の体験を語ったり、読者に語りかけたり、客観的に情報を伝えたり。
一方で、小説には「語り手の視点」が重要で、これを最初に理解するのに少し苦労した。
慌てて、愛読している小説を読み、
なるほど、これが三人称か・・・と勉強をした。
◇一人称・三人称の違い
◎一人称視点（私、俺、僕など）
特徴
•語り手＝登場人物本人
•読者はその人物の目を通して物語を見る
•内面描写が強く、主観的で感情移入しやすい
•語り手が見聞きしていないことは描けない
◎ 三人称視点（彼、彼女、シリはなど）
特徴
・語り手は物語の外にいるナレーター
•登場人物を客観的に書ける
•一人称より広い視野で物語を語れる
•心情を書く場合、視点の仕組みが必要
◇小説家になろうの人気作は一人称が多い
（これは雨日の個人的な感想。三人称の作品も人気）
◎一人称が人気の理由
1 感情移入しやすい
一人称は読者が主人公の感情が書いてあるので、
共感しやすく、物語に没入しやすい。
これは特に恋愛、成長、転生系の物語にとても多い。
2 主人公＝読者が感情移入しやすい
なろうでは、主人公が「読者の理想や願望を叶える存在」として描かれることが多い。
読者が「自分ごと」として読める一人称が好かれる。
3 書きやすい
書き手にとっても、主人公の視点だけで物語を書ける。
地の文の整理や心理描写がしやすい。
こうやって書いていると、一人称視点で物語を進めることが、多くの人に読まれる人気作品の近道だ。
わかっている！
わかっているよ！
でも、人間だもの。
一人称書けないよ。
◇ 一人称 ほんの数行で諦めた
主人公視点で物語を進めることに、雨日は諦めた。
無理だなと。
一人語りだと書きたいものが書けない。
なので、雨日はテンプレだけではなく、１人称も捨てた。
それって人気がない路線だよね。
そう思う読者様もいると思う。
まさにその通り！（威張ることではない）
◇ なろうではレア 三人称視点(しかも多視点)
現在、雨日の執筆スタイルは、三人称視点（しかも多視点）
主人公だけではなく、あらゆる人物の視点を書いている。
これは実用書を書いたことで、得たものかもしれない。
◇物語を書く面白さ
実用書と違って、物語は気軽に書ける
その理由は
1 事実を書かなくても良し
正確なデータ、引用をしなくてもよい。
自分の思うままに書ける。
ご都合主義でオッケー
これって制限がある世界にいたものにとって、夢のような話。
2 実生活では炎上案件、物語では通用する
今、連載中の作品は妾が三人いる。
令和の日本では御法度。
でも、物語の中では自由。
3 自分の思うままに主人公を動かせる
思うままに生きることは難しい。
家族、子供、親、パートナー、従業員、
意思の疎通が難しい時がある。
けれど、小説の中は違う。
思うままに主人公を動かせる。
これって良いよね。
4 小説を書いているときは何者にでもなれる
領主、国王、勇敢な騎士、絶世の美女、美少女。
実生活では、絶対にあり得ないことが小説を書くことで、体験できる。
これって面白い！
◇小説を書くことは、最高の娯楽だ。
雨日はそう思っている。
テンプレには頼らず、自分だけのスタイルで書いた
処女作が、今日で10万8千PVを超えた。
楽しみながら、自分の世界を広めるのは小説ならでは。
雨日は、今日もワクワクしながら、小説を書いている。
（現在、小説のストック話数は72話！）
◇今日のまとめ
テンプレも一人称も使えない。
人気作とは逆をいくスタイル。
・・・でも、それがどうした。
今日も雨日は、誰にも求められてないかもしれない三人称多視点で、勝手に盛り上がって書いている。
楽しいから、いいじゃないか。
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