「文章は上手くなった。でも、需要はないよね」――家族からの一言に呆然とした話
こんにちは。
雨日です。
このエッセイは、ライトノベルを1冊も読んでない雨日が、
小説家になろうで、書きたいものを書いた経験について書きます。
◼️辛口の家族
雨日の小説を読んでくれる家族は辛口である。
一生懸命に書いた小説を褒める回数は少ない。
どちらかというと、厳しい指摘が多い。
それは、雨日が家族の心の拠り所である「小説家になろう」で執筆をしているからだ。
雨日が書いた小説は、テンプレではない。
「小説家になろう」の『テンプレ』とは、
『読者にウケやすく、よく使われる物語のパターン(=お約束)』のことを指す。
雨日が根を降ろしているジャンルは恋愛
◼️恋愛のテンプレ
◎婚約破棄もの→婚約者に裏切られたり破棄された女性が、真の幸せをつかむ話。ざまぁ。
「ざまぁ」の人気は凄まじいらしい。
確かに水戸黄門は人気がある。
ざまぁを書くには、シンデレラを見本にすると良いらしい。
でも、雨日は根っからの悪役って書きたくないんだよね。
どんな人でも、悪い面だけではなくて、良い面もあるから!
そんな話をすると、家族が指摘した。
「中途半端な悪役は、小説が発展しない。ざまぁが成立しない」
◎悪役令嬢転生→ゲームの悪役令嬢に転生→破滅回避。逆ハーレム・婚約者攻略など。
逆ハーレムってアレでしょ。
1人の女性主人公に対して複数の男性キャラクターが好意を寄せる構図だ。
「女性は複数の男性に好かれても仕方ないでしょ。大変だ」
「それは・・・雨日の主観だ」
家族は力なく応えた。
◎溺愛系→いじめられっ子・地味な子・孤独な子が、実は隠れ美少女
ハイスペックで、超絶イケメンに溺愛される。
「隠れ美少女ってないわ。どんな地味な服装をしても美人は美人。目立つよ」
無言の家族に雨日は言った。
「女優の北川景子がボロボロの服を着ても、隠しきれない美しさがある。
隠れ美人、そんなものは存在しない!」
雨日の主張は強かった。
◎聖女・巫女もの→聖女として召喚されたり、追放された聖女が再評価されたりする展開。
「聖女、詳しくない。書けない」←一蹴
雨日はテンプレが書けない。
碌でもないこだわりが強すぎる。
そんな結論に至った。
◼️ 「文章が上手くなった」
そんな家族も、最近の雨日の小説を褒めてくれた。
「文章が上手になった。1作目よりも2作目の方がクオリティが高い」
家族が褒めてくれるのは、滅多にない。
純粋に嬉しかった。
自覚はないけれど、文章が上手くなったのは、
毎日、小説を書いているからだと思う。
前作で47万文字、現在連載中の小説は10万文字を超えた。
ブログは19年、ほぼ毎日書いている。
文才がなくても、毎日、書き続けれいれば上達はするらしい。
◼️文章が上手になっても・・・
けれど、いくら文章が上手になっても、変えようがない事実がある。
現在、連載中の小説は人気がない。
「文章が上手くなったのに・・・なぜ読まれないのだろう?」
雨日は言ってはいけない質問をしてしまった。
家族は呆れたように言った。
「需要がないものを書いているからだ」
◼️ 需要?雨日の小説、需要がないの?
またしても、雨日は言ってはいけない質問をした。
「需要? 雨日の小説のどこが需要がないの?」
家族は、雨日の質問に質問で返した。
「雨日の小説、どこに需要があるんだ?」
「え・・・?」
納得できない表情の雨日に、家族はため息をついた。
「老人との恋愛、需要は0!!」
◼️ ヒロインのお相手は59歳
雨日が書いている小説のヒロインの年齢は34歳。
そして、お相手は59歳。
現代の感覚では、もう一花咲かせそうな年頃だ。
けれど、雨日の小説の世界観では平均寿命は50歳。
なので、59歳のお相手は現代の感覚に例えるのなら後期高齢者!
80歳くらいの設定になってしまう。
◼️ 恋愛小説は女性が読むことが多い
「老人好きの女性っているのか?」
家族は突き詰めた。
・・・いないな。
若い少年が好きな女性はいると思う。
けれど、後期高齢者の男性が好きな女性は少ないはずだ。
沈黙している雨日に家族は追撃をする。
「老人と海は名作だ。不屈の精神と孤独な闘いの物語だ」
老人と海、ヘミングウェイの名作だ。
雨日もうなづく。
「けれど、老人との恋は需要があるか?ないだろう」
ないな。
雨日も納得した。
人気がないのは仕方がない。
テンプレどころか、需要がない小説を書いているのだ。
◼️ 需要はなくて終わりまで書く
雨日は粘着質だ。
需要がなくても、最後まで書き切る。
処女作の前作も、人気がなくても最後まで書き続けた。
47万文字。
完結ブーストが起きて、テンプレ外でも奇跡的に10万PVを突破した。
今回の作品も、前作と同じペースだ。
ひょっとすると、完結ブーストに乗るかもしれない。
ただし、老人との恋愛が痛い。
需要ないよね〜。
そう思いながらも、雨日は書く。
この連載が終わったら、小説家になろうの王道テンプレを書くつもりだ。
けれど、連載中の小説が長すぎて終わりが見えない。
テンプレを書くのは、当分先になりそう。
◼️ 今日のまとめ
人気なしは納得だね!需要なし!
このエッセイのタイトルを変えようかーー真剣に悩んでいる。
タイトルは、「テンプレの外で生き残るための、雨日の創作日記」
これも需要ない?ダメ?
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需要がない連載作品
『秘密を抱えた政略結婚 〜三人の娘を守るため、妾のいる25歳年上領主の妻になりました〜』
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処女作 10万PV突破しました テンプレ0(完結)
兄の命で嫁がされた姫・シリと、無愛想な夫・グユウの政略結婚から始まる切なくも温かな愛の物語です。
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