底辺作家と税務署員ごっこ 〜読まれない小説と私の完結ブースト大作戦〜
おはようございます。
雨日です。
このエッセイは、ライトノベルを1冊も読んでない雨日が、小説家になろうで
書きたいものを書いた経験について書きます。
◼️鳴かず飛ばずの処女作
雨日の処女作のタイトルは、
『秘密を抱えた政略結婚――兄に逆らえず嫁がされた政略結婚。無愛想な夫との結婚生活が、やがて私の運命を変えていくなんて思いもしなかった』
47万文字。毎日更新。テンプレゼロ。
読者に優しくない重めの展開、そしてバッドエンド。
「なろうでやってはいけないこと」フルコンプリート。
家族からは「読まれないよ」と言われた。
実際、読まれなかった。
感想ゼロ。
ブックマークはチラホラ。
評価してくれる人 神!
それでも、毎日書き続けていた。
いつか、読まれるかもしれないと信じて。
◼️ 底辺作家の夢 完結ブースト
そんな雨日にも希望があった。
「完結ブーストに乗りたい!」
完結した小説が、なろうトップページに数時間だけ掲載される、
“完結済み作品一覧”のあの枠に、最後の望みをかけた。
◼️3つの対策を行った
完結ブーストに備えて雨日は準備をした。
1 タイトル、あらすじを見直し
2 第1話〜3話を書き直し
3 すべての話を厳しい目でチェックを
1と2は前回書いた。
完結ブーストに備えて、小説の体裁を整えた。
雨日は小さなお店を営んでいる。
小説もお店も第一印象が良くないと、お客さんに来てもらえないのだ。
「このお店雰囲気良いな」(タイトル)と思ってもらえて、
「こんなお店なのね」とメニュー(あらすじ)を見てもらって、
この段階を経て、ようやく入店(第一話)してもらえるのだ。
夜中に書いたラブレターのような第1話、そして3話まで書き直した。
リアル店舗でも、来店頻度が3回あると、気に入ってもらえた証拠!
◼️ここで油断してはならぬ!!
引き続き、愛される小説になるためには、4話以降も大事!!
お客さんに愛されるお店づくりをするためにも、
引き続き、たゆまぬ努力を継続をしないといけない。
なので、雨日は完結ブースト前に、
3 全ての話に厳しい目でチェックをいれ加筆修正を行った。
え〜。めんどくさい。
その気持ちわかる。
わかるよ!!
手直しせず、ありのままで良いなんて人気作品だけ。
底辺作家は、より良いものを生み出すために頑張らないといけない。
◼️ 全話見直しという、地獄の作業
完結した小説は197話。47万文字越え
ながっ!!!
本当は199話あった。(200話で終わらせなかったのが雨日の無計画がわかる)
それを加筆修正して、整えていく。
その作業は税務調査をしている署員のよう!
◼️税務調査って何?
そう思った読者様!
あなたは幸せな人生を歩んでいる。
税務調査とは、
税務署(国税庁)が、税金の申告が正しいかどうかをチェックすることを指す。
会社経営をしている人達は、税務調査が怖い。
とても怖い。
真面目に仕事をしていても、税務署員が重箱の隅をつついて、
追徴課税を叩きつけられるのだ。
一般人の感覚なら、特に何もしていないのに、
警察官に職務質問をされるような感覚だ。
家族に「エッセイで完結ブーストに絡めて税務調査のことを書く!」と
事前に報告をした。
家族は言った。
「え?そんなマニアックな例えをするの?読まれないよ」
雨日は今日も読まれないエッセイを書く。
◼️ 彼ら(税務署員)は粘着質極まりない。
ターゲットにしたグレーな会社は、何としてでも追徴課税を得ないといけない!!
その使命に燃えている。
ありとあらゆる、帳簿、請求書、領収書をみて、お金の流れを徹底追求する。
時間と手間をかけて調べ尽くして、
追徴課税0円だったら、上司に叱られる。
なので、頑張るのだ。
◼️原稿見直し中は税務署員ごっこをしていた
雨日は彼らの姿勢にインスパイアされた。
彼らになりきって、自分の書いた小説を重箱の隅を突くように見直した。
すると出てくる!出てくる!!
経費の甘さが!!(小説の矛盾点)
「この食事代、経費になりますか?」
(この夜のシーンいらなくね?どんだけ主人公のお相手はムッツリなんだ!)
「宅急便の宛名を確認したいです」
(家臣の名前、間違えているじゃないか! 誰も突っ込みを入れないわけ?
それって読まれてないんじゃ・・・)
「この衣服代の使い道を教えてください」
(この敵役のセリフ、意味不明!きちんとしろ!!)
そんな感じで、197話をチェックした。
ものすごい時間がかかった。
休日は1日がかりで取り組んだ。
◼️ こんな事して何になるの?
作業中、何度も思った。
なぜなら、加筆修正の作業は根気がいる。
楽しい作業ではない。
所詮、雨日は商売人。
粗探しをするよりも、新たな商売(小説書き)をしたいんだよ!
しかもさ、完結ブーストは確実ではない。
「もしかすると・・・」と思いながら書いているのだ。
人気がある作品は、連載中も読まれている。
雨日は連載中、199日間 毎日更新をしていた。
大晦日も元旦も、大雪が降っている時も更新していた。
それでも、読まれないんだよね。
だって、ケーキ屋(小説家になろう)でカツオ(テンプレゼロ)を販売していたから。
◼️挫けそうになった時に税務署員を思い出した
「あれ?ひょっとして、この会社白いの?」
絶望感に襲われた彼の顔を思い出した。
それでも、税務署員は諦めない!
「明日も調査に来て良いですか?」
どんだけ、しつこいんだよ!
一生懸命、書類を探してもアラが見えない絶望!
それでも、彼らは頑張っていた。
暖かい対応をする雨日の家族、
仕事中に音を出すな!声を出すな!と威嚇する雨日の視線にも負けず、
税務調査をしていた。
雨日もその姿勢を見習おうと思った。
頑張ろう!
1人でも多くの人に読んでもらいたい。
読んでもらった時に、恥ずかしくないようにしたい。
◼️税務調査(見直し)を頑張った結果
完結と同時に多くの人が読んでもらえた。
完結時 (4月18日)44000PV
現在 (5月28日)99000PV
総合評価 168→ 426
評価人数 11人→ 29人
ブックマーク 32人→ 74人
処女作、テンプレ0 バッドエンドにしては奮闘したと思う。
まだ底辺作家だけど、雨日なりに手応えを感じた。
頑張ってよかった。
やらないで後悔するより、やって後悔した方が良い。
◼️ 小説の手直しは終わらない
もう完結したのに!!
雨日は再び加筆修正を繰り返している。
もう、これは死ぬまで終わらないんじゃないかと思う(真顔)
誰に読まれなくてもいい。
いや、本当は少し読まれたい(笑)
金銭を得られなくても良い(嘘)
「昨日の自分よりも、今日の自分が書く小説の方が、きっと良いものになる」
そう信じている。
雨日は今日も、小説の中で税務署員になっている。
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処女作
兄の命で嫁がされた姫・シリと、無愛想な夫・グユウの政略結婚から始まる切なくも温かな愛の物語です。
▶︎ https://ncode.syosetu.com/n2799jo/
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連載と仕事、税務署員の両立で、
クタクタになった時に、このエッセイで気分転換をしている。
暖かい感想、そして、誤字修正をありがとう!
感謝しています。
次回は「テンプレ無視で執筆していた時の反応」について書く。
◼️今日のまとめ
「昨日の自分よりも、今日の自分が書く小説の方が、きっと良いものになる」
実際の税務調査は追徴課税0円だったよ。
家族が白い管理をしてくれた!
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テンプレ0の処女作
兄の命で嫁がされた姫・シリと、無愛想な夫・グユウの政略結婚から始まる切なくも温かな愛の物語です。
▶︎ https://ncode.syosetu.com/n2799jo/
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老人との恋愛
『秘密を抱えた政略結婚 〜三人の娘を守るため、妾のいる25歳年上領主の妻になりました〜』
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