自分で書いた物語で泣き崩れる奴がここにいます ―悲恋小説で自分の心が壊れた話ー
こんにちは。
このエッセイは、ライトノベルを1冊も読んでない雨日が、
小説家になろうで、書きたいものを書いた経験について書きます。
◼️自分で書いた物語で泣き崩れる作者
このエッセイを読んでいる人に質問をしたい。
自分で書いた物語で泣き崩れますか?
自分の身のまわりで小説を書いている人は家族しかいない。
なので、家族に質問をした。
「ねぇ、泣き崩れる?」
家族の答えはシンプルだった。
「泣き崩れない」
雨日は子供にも質問をした。
子供は小説ではないけれど、創作活動をしている。
「ねぇ、自分の作品を描いてて泣く?」
子供は答えた。
「線を引いて描いているから泣かない」
◼️その線ってなに?
雨日は聞きたかった。
自分の作品に感情を持ち込まないことらしい。
そんな事できるの?
できやしない!
主人公は自分の子供のようなもの!
線を引いて書くことなんてできない!!
◼️小説を書きながら毎朝、泣いていた
処女作
「秘密を抱えた政略結婚 〜兄の暴力、無表情の夫との結婚生活が私を変える〜」
(↑タイトル変えた)
最後の方は書き手も苦しい展開になった。
特に177話くらいから雨日の涙腺は壊れた蛇口のように緩んだ。
じゃんじゃん涙が漏れた。
毎朝、嗚咽をしながらキーボードを打つ雨日に、
寝起きの家族は動揺をし続けていた。
177話から197話まで、およそ20話泣きっぱなし!
特に2人が別れる190話はもう・・・
◼️そんなに泣くならハッピーエンドにしたら?
毎朝、泣き腫らした目で出勤をした。
周囲の人から見たら、『何があったの?』と思うかもしれない。
大事な人を失ったのだ。
小説の主人公だけど!!
このように情緒不安定になった雨日に家族は指摘した。
感情移入しすぎ!
これは小説!
そして、「そんなに泣くならハッピーエンドにしたら?」
◼️ 殺したのも雨日 泣かせたのも雨日
ハッピーエンド?
できない!
それはできないんだよ!
小説をスタートした時から、結末は決めていたんだよ。
バッドエンドなんだよ。
「じゃあ、殺したのも雨日。主人公を泣かせたのも雨日だね」
家族の指摘に雨日は項垂れた。
家族の口撃は続いた。
◼️小説になろうは、バットエンドは好まれない
小説になろうで人気の作品は、
主人公の活躍を自分のことのように体感することが魅力。
なので、小説の書き方は一人称が好ましい。
バッドエンドは炎上の元!!
大逆転をするのが、小説家になろうなんだよ!
夢を与えろ!
スカッとさせろ!
そんな小説、読まれないに決まっている!!
家族の指摘を全無視して、雨日は書き上げた。
◼️バッドエンドの小説を完結した
「読まれない」
家族の指摘は当たっていた。
連載中、雨日の小説は読まれなかった。
特に展開が暗くなる後半はPV数が落ちてきた。
「ほら見ろ!」
家族は勝ち誇ったような顔をした。
それでも良いのだ。
書き上げることが大事。
◼️完結後、ブーストの波がきた 19倍のPV
完結をした後、雨日は心身ともに消耗した。
こんなに心血を注ぐ趣味、身体に良くない。
その消耗はぐんぐん上がるPVで、少しだけ軽減された。
完結当日のPV 13000PV
驚きの展開だった。
今までのPVの19倍だ。
もちろん、売れっ子の作家ならこのぐらいのPVでは眉毛を動かさないだろう。
でも、底辺作家の雨日は激しく動揺した
◼️完結前に入念に準備をした
雨日はエッセイなどで完結ブーストという現象があることを知っていた。
完結ブーストとは、物語完結時に、完結済み小説欄に載ることで多くの人に見られる現象のことを指す。
需要がない小説だけど、雨日は体裁を整えることにした。
たくさんの人の目に触れるかもしれない。
それは急な来客に備えて、慌てて掃除をするようなものだ。
雨日は小説の完結にあわせて、泣きながらその作業に取り組んだ。
次回はそれについて書く。
「完結ブーストに備えて、底辺作家が行ったこと」
◼️ 今日のまとめ
殺したのも雨日 泣かせたのも雨日
そして、主人公以上に泣いている。
===================
テンプレ0の処女作
兄の命で嫁がされた姫・シリと、無愛想な夫・グユウの政略結婚から始まる切なくも温かな愛の物語です。
▶︎ https://ncode.syosetu.com/n2799jo/
===================
===================
老人との恋愛
『秘密を抱えた政略結婚 〜三人の娘を守るため、妾のいる25歳年上領主の妻になりました〜』
連載中です!
▼ 続編はこちら:
https://ncode.syosetu.com/n0514kj/
==================