炎の乱舞
ボーン ドーン ドカーン
倉山が飛ばす火の玉を海野は血液暴走のスピードを活かして次々に交わしていく。
「っち、これじゃあキリがねぇ。なら、先にもう一人から行くか」
火の玉が藁谷のほうに飛んでいき、それを正面から食らってしまった。
「ゲホッ。でもこれで」
運命共同体
「ぐほっ、一体どういうことだ?」
「・・・後ろには気をつけろよ」
ズドーン
後ろに回り込んだ海野の蹴りが直撃した。
「ぐほっ、なかなかやるなおめーら。なら、こっちも本気で行かせてもらうよ」
ウォッカ・ヒート
「させるかよ!」
血液暴走・狂乱
「俺の炎にさっさと溺れやがれ!」
乱舞
すると倉山は体に炎をまとった。狂乱の攻撃が届いたかと思うとまとった炎によって溶かされてしまった。
「え?溶けた?」
「これって結構まずいんじゃ・・・」
「この力を使ったのはいつぶりかなぁ?久しぶりに満足いきそうなやつと戦えるわw」
倉山は炎をまとったまま藁谷に突撃し、藁谷は吹っ飛んだ。
運命共同体
「ぐはっ」
ー藁谷の反応的に結構なダメージが入ったようだな。でも、それならやつも・・・
「なるほどやっぱりダメージ共有か。いいエスカトロジーだ。でもな?対策は簡単なんだよ。跳ね返る攻撃に自分が耐えればいいだけなんだよ」
-マジかよほぼ無傷って
血液暴走
「炎に自分から突っ込むやつがいるか?」
ボッ、ボカーン
海野は爆発と同時に吹っ飛んでしまった。
「くっ、これじゃあ近づけない。でも、狂乱はすぐに溶かされる。
すると
「僕に考えがあります」
偶然吹っ飛ばされた先にいた藁谷が言った。
「考えってマジか?」
「はい。でもこれは、確実に聞くという保証はありませんし、準備に時間がかかります」
「わかった。それまで僕が足止めしている」
「ありがとうございます」
「じゃあ、頑張れよ」
「海野さんも」
藁谷は地下室を出ち行こうとしたすると、
「逃がすかよ」
倉山が火の玉を飛ばしてきた。
血液暴走・狂乱
血の壁が火の玉を藁谷を守り、そのすきに藁谷は地下室を出た。
ーなるほど。狂乱が溶けるのは直接殴ってきた時だけ。火の玉じゃ溶けないか。
「お前の相手は僕だと」
ーああ、なんかどことなく似合わねぇな。まぁ、アイツが来るまで頑張るか。
早くしろよ。藁谷
読んでくださりありがとうございます。倉山を少し強くしすぎたような気がして困っている作者です。さて、ウォッカヒート・乱舞の名前を決めるのに結構時間がかかったのですが、正直血液暴走・狂乱と少し被るのでしばらくの間、エスカトロジーの名前に「乱」という字を使うのを禁止することにしました。こりゃ大変だな・・・。よろしければ、ブックマークや感想、お気に入り登録などお願いします。作品を書く励みになります。それではまた次回