No.3の炎
あれから数日間
二人は能演町の店にこっそりと侵入して、アジトかどうかを調べる毎日だった。そして・・・
「いよいよこの店が最後ですね」
「そうだな。ほかの店は隅から隅までしっかりと見た。行くぞ」
二人はいよいよ最後の店にこっそりと入った。
この店は、酒などが置いてある。一見居酒屋のようなところだが、少しおかしいところがある。まず、明らか未成年の人が何人かいるところだ。そして、客はみな、酒の中に何かを溶かしていた。
「なんでしょうかこの店?」
「居酒屋だろ。表向きは」
「あー、なるほど。裏では薬物の密売などもやってるんですね」
「だろうな」
すると、一人の店員が二人に話しかけてきた。
「いらっしゃいませ。申し訳ございませんがただいま満席でして」
ーまずい。見つかった。でもまだ怪しまれてはいない。
するともう一人の店員がやってきて、店員と何かを話し始めた。話し終えたかと思うとこういった。
「お客様。申し訳ござませんがついてきてくれませんか?」
ーは?なんだ?なんでついてこなきゃいけないんだ?
海野は不思議に思いながらも藁谷とともについていった。そこは居酒屋の地下室のようなところだ。
「あの、ここで何すればいいんですか?」
「あなたたち、最近密売人の能力者を倒した人たちでしょ」
ーくそ。ばれてたか。
「本当なら仲間を呼ぶんだが、ここで提案がある」
「なんだ?」
「俺たちの仲間になれ」
「は?」
「お前たち二人係だとは言えあいつを倒したということはなかなかの実力の持ち主なんだろ?強い能力者なら歓迎するぜ」
「悪いがそんなのには乗らない」
「そうか。じゃあ。ここまでだな」
ウォッカ・ヒート
ブウォッ ドドドドドド
火の玉がこちらに飛んできた。
「く、マジかよ」
血液暴走・狂乱
こっそり持っていたハサミで自分の腕を切り、それで出た血を操作して壁を作り火の玉を防いだ。
「あなたも、能力者ですか」
「ああ。俺の名は倉山愁。ヘリクリサムの一員でこの街のNo.3だ」
「つまり三番目に強いってわけか。まぁいい。一番を倒すためにはお前もやらないといけないだろうしな。行くぞ藁谷」
「はい」
読んでくださりありがとうございます。さて、この街のボスの能力とこの章の結末は決まったのですが、その過程が決まりません。てか何なら初期案では倉山愁もウォッカ・ヒートも存在しません。さらに言うと小野沢雄太郎はレギュラーの予定でした。まぁでも何とかなりそうなので大丈夫です。よろしければ、ブックマークや感想、お気に入り登録などお願いします。作品を書く励みになります。それではまた次回