運命をつかさどる者
ジャガジャガジャガジャガ
バシッ
「っく、全然近づけない。音がどのアンプからどの角度で来るのか、予想がつかない。なら、アンプをたたくか」
血液暴走・狂乱
狂乱によって尖った血がアンプに突撃した。そしてアンプにぶつかった瞬間
パリーンドバドバ
血は砕け、液状に戻った。
ーは?マジかよ硬すぎだろ。これどうすれば・・・
「何よそ見してんだよ」
ギャインギャインギャイーン
はっ、しまった!
ダーンダーン、ドーン!
3発の強烈な音が海野に直撃した。
ーくそ、あの音威力も高い。本体には近づけないし、アンプは壊れない。こんなのどうすれば・・・
すると
「お兄さん。大丈夫ですか?」
さっきの少年がこっちに来た。戦いに夢中で気付かなかったがまだ逃げていなかったようだ。
「君、危ないからさっさと逃げろ」
「いや、僕も戦う」
すると彼は、カバンの中からボールペンを取り出し、自分の右手首に突き刺した。
「ちょっ、何やってんの?いいから早く逃げろ」
「いや、これでいいんです。これが僕の、エスカトロジーだから」
運命共同体
「・・・ぐっ、なんだこれは・・・」
ボスが急に右手首を抑え、苦しみだした。
「こ、これは・・・」
「これが僕の能力。運命共同体。自分のダメージを対象の相手一人と共有する能力。これで、彼はギターを弾けません。とどめは頼みます」
「ああ、分かった」
血液暴走
海野は高く飛び、ボスに飛び蹴りをした。ボスの体は貫かれ、倒れて動かなくなってしまった。
「ふぅ、・・・ってへ?これ大丈夫か?死んでない?」
海野はかなり慌ててる。それもそうだ。人を殺したことなんてないから。すると。
「大丈夫ですよ」
少年が言った。
「大丈夫って、何を根拠に」
「まぁ、見てください」
すると、ボスは急に立ち上がり
「あれ?ここどこだ?・・・はっ、もうこんな時間。早くしないとふーたんの配信が始まってしまう。早く家に帰らないと!」
そう言って走ってどこかに行ってしまった
「ヘリクリサムの能力者は、特別な薬を使って強力な力を得ています。ただ、それの代償として、一定以上のダメージを追ったら、エスカトロジーは消え、それに関する記憶もなくなります」
「君、なんでそんなことを・・・」
「ぼくも元々は、ヘリクリサムの一員だったので」
「へ?」
「自己紹介が遅れました。僕の名前は藁谷共助です。この街はヘリクリサムのアジトの一つになっています。一緒に戦ってください」
読んでくださりありがとうございます。物語進みましたね。正直どう進めようか結構悩みました。よろしければ、ブックマークや感想、お気に入り登録などお願いします。作品を書く励みになります。それではまた次回