表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クレイジーハンター  作者: お茶漬け
第一章 ハイドラの脅威
6/28

三分の一の速度はつまりゴミ

アルセーヌは裏拳で一人を殴り飛ばすと、強欲の翼(ルヴァイトウィング)で不規則な動きをしだす。

あっという間にやられた仲間のチンピラを睨みながら

斧を振りかざしてアルセーヌに斬りかかろうとする。


たった一人で魔物5匹を殲滅したアルセーヌにあの

チンピラ(ゴブリンの三分の一)が勝てるとは到底思えない。


「うおらぁぁぁぁぁぁ!!!!」


チンピラの遅い、遅すぎる走りと斧の振りかざしに

アルセーヌは避け・・・れない!?

・・・あいつバカだ!不規則な動きによってその変則的な気圧変動で気絶してる!


仕方ない・・・俺がやるしか無いのか?

いやでも、俺には武器が無い。

如何にチンピラ(ゴブリンの三分の一)でも武器無しの戦闘初心者なんて流石に余裕だろう。


・・・いやまてよ?ソウルマスターは英雄の能力を使用出来るように成るとアルセーヌ(バカ)は言っていた!なら・・・


剣・・・剣・・・剣・・・剣・・・剣・・・


「うーん・・・」


中々具現化させる事が出来ない。

目を開けて周囲を見渡すが、紫色の濃いもやが辺りに掛かりはじめていたが、チンピラは気付かない。

どうやら気絶してるアルセーヌ(バカ)に攻撃が当たらない事に、全て避けられているとでも勘違いしてしまったらしく、絶望に打ちひしがれている。

・・・哀れなゴブリン以下め・・・


さて、気を取り直してやってみよう。

俺は剣のイメージはかなり上手くいっている。

俺の家系は武家だったので、様々な武器を使った訓練は当然していた。

・・・剣じゃない?俺に深く紐付いた近接武器は?

なら・・・・・・・刀?


瞬間、辺りは紫色の轟々と燃える炎に包まれた。

だが、熱さも、行列に並んで居る人も何も気にしているようには見えない。

不思議そうにしている俺の手には一振りの立派な刀があった。


鞘は夜の闇に飲み込まれそうな程の黒い、シックな鞘だ。握り手はそれと対照的に太陽の光より圧倒的に白く、握るととても手に馴染む物だった。

刀身は鈍い鋼の光で、刃は薄いがその刀の陽光に反射した光は、妖しい鋭さを感じることが出来る。


俺はその刀の峰を構えて、チンピラに気配を消して、ゆっくりと確実に近付いてゆく。


ヒュオン!


その風を切る音と共にチンピラは崩れ落ち、俺は意識を霧散させると紫色の濃いもやも、刀も消えていた。


俺は某ポケットの中の怪獣で闘うゲームのようにアルセーヌを戻す。戻れ!アルセーヌ!


それをみて衛兵の人は顔を真っ青にして何かブツブツ言いながら此方に近付いてきた。


真ん前まで来たところで、彼は言った。


「あんた・・・ソウルマスターだろ?」

「え、あ、はい。あいつはアルセーヌです」


俺は咄嗟に頷くと共に念の為アルセーヌを紹介した。


「そいつぁ・・・すげぇぜ。まぁ、取り敢えずここの領主サマに会うんだな、そう命令だ。」


活動報告しました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 質問でござる [気になる点] サブタイトルとか前後書きって [一言] どうやったらできます??
2023/04/14 20:49 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ